第21期雀竜位決定戦観戦記 3日目(最終日)(13回戦)
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第21期雀竜位決定戦観戦記
最終日 13回戦
【担当記者:佐治敏哲】
2番手の小池は暫定首位の安藤と122.8p差。
優勝争いはポイント的にもこの2人の一騎打ちが現実的なところ。
小池が追いつくか、安藤が突き放すか。
この13回戦が分岐点になるだろう。
■東1局
西家の安藤に配牌で役牌が2トイツのチャンス手。 ドラ
しかし先に仕掛けたのは堀。
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堀は「低打点が確定する鳴き」を嫌う。
加点の不足もあるが、後の押し引きが難しくなるからだ。も鳴くとピンズのホンイツへ向かう。
西家の安藤は7巡目。 ツモ
ここで切り。
堀にを鳴かれたら何も切れなくなるため、アガりたい手だからこその絶妙なバランスだ。
ツモ
を重ねてテンパイの堀。
切られるをポンして安藤もテンパイ。
堀がドラを引いて後退した矢先、安藤の手が開いた。
ツモ
西、中、チャンタで1300/2600のアガリ。
このリードは非常に大きい。
■東2局
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すでにを鳴いている小池は、上家から出た
をチー。
なかなか声が出にくいところだ。
この選択の是非よりも、前巡の切りが勿体ないように思う。
追う側の立場として、下家のソーズ染めのケアよりも自己都合でワガママに打ちたい時間帯だ。
しかし立て続けにドラを引いてテンパイ。
堀の親リーチを受けるもツモアガリ。 ツモ
ドラ
■南3局
安藤 39100
小池 29300
この勝負所で小池に絶好の手が入った。 ドラ
ここで満貫を決めれば逆転できる。
ツモが効かずじれったい時間が続いたが12巡目にリーチ。
しかし手が進んだのは小池だけではなかった。
江崎が得意の打点構想力を活かし、下の三色に狙いを定めて小池のリーチに追いかける。
2人とも勝負手、どちらがアガるかで安藤の状況も変わる。
静かな空間で、黙々と牌をめくり合う両者。
「ツモれ!アガらせてくれ!」
小池の祈りと期待を込めた指先は、嫌な感触を覚えた・・・。
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「当たるな、通れ!」
強く願いながら静かにその牌を置いた。
オーラス小池の親番は、安藤のアガりであっさり終わった。
安藤、圧巻の三連勝。
2番手の小池と200p差で残り2戦。
もともと隙の少ない打ち手という印象だが、ここまでの大差は壮観だ。
小池が安藤とのトップラスを連続で決めれれるか。
堀、江崎の健闘も最後まで祈りたい。
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