第21期雀竜位決定戦観戦記 2日目(9回戦)

日本プロ麻雀協会 第21期雀竜位決定戦観戦記

第21期雀竜位決定戦観戦記
2日目 9回戦

【担当記者:坪川義昭】

2日目もあと2戦であり、堀にとっては本日の最終戦がやってきた。
全体的にポイントはそこまで大きく動いてはいないのだが、堀の位置はポイントを増やさなければ最終戦のボーダーになってしまうのでかなり不利になる。

そんな堀の親番で江崎が先制リーチ。

カンチャンを一つチーしていた堀はここからリーチに気が付いていないかのように無筋を叩き切り、江崎がツモ切ったドラのをポンしてテンパイを入れる。

この4000オールで頭ひとつ抜けたことによって、堀の3日目進出は安泰と誰もが思った。

ラス目の江崎が高め三色のリーチを打つ。
供託も本場も溜まっているのだからとにかくアガって回収したいところ。

役牌バックで仕掛けを入れていた堀からド安目のが出た。
2000点になってしまったが、親の堀も攻めてきている。
ロンをしないわけがないと思っていたのだが、江崎はこんなには目も触れず山に手を伸ばす。

しかし直後に引いたのはでこれを堀がポンしてテンパイ。

こうして捲り合いに持ち込まれ、欲しかったも2発ツモ切られたのだが…

江崎には珍しく指先に力が入った。
俺が雀竜位を獲るんだという意思を感じるアガリだ。
こうして江崎が堀を捲って逆転トップ…というストーリーをぶち壊す男が最後方から登場。

何かと話題に出るこの男、小池だ。
1人離されたラス目の親番でをアンカンして手を進めると、

大満足の先制リーチを放ち、

裏ドラ4枚乗せて8000オールでケツからアタマまで抜けてしまった。
今年はもう小池の年だったと言わせようとしてくるかのような大逆転である。

最後は江崎が堀を捲ったことにより、次戦で敗退となるのは堀か吉田の二択になった。
最終戦抜け番の堀は控え室で見守ることしかできない。
吉田は堀との差である22.4pを稼がなくてはいけないため、ほぼトップを取れるか取れないかの勝負となった。