第21回オータムチャンピオンシップ観戦記(4回戦)

【担当記者:清水堅斗】
序章:残り2戦、緊迫の終盤戦へ

全5回戦で争われる第21回オータムチャンピオンシップ決勝戦も、いよいよクライマックス前となる4回戦を迎えた。
一発・裏ドラなし、オカなし、ウマ5-15というルール。素点の重みが色濃く反映されるこの舞台で、3回戦終了時点で楠橋思が首位に立っている。
4回戦は、追う側の茨城啓太、乾陽人、伊藤隆洋にとっても、首位を守りたい楠橋にとっても、最終5回戦への条件や足がかりを決める極めて重要な一戦となる。
東1局:乾の鋭い仕掛け
東1局、ドラは。
立ち上がり、北家の茨城がマンズの混一色に向かい3副露の仕掛けを入れるが、まだテンパイには至らず。

茨城から放たれたを、南家の乾がポン。乾はツモれば対々和・三暗刻の勝負手テンパイを入れる。
その後、乾の手から放たれた生牌のを茨城がポンして
タンキのテンパイ。
ここで形式テンパイを取りにいった伊藤の手からがこぼれ出た。

を捉えた乾がアガリを宣言。
を暗カンしているため、対々和で3200点のアガリ。乾が幸先の良いスタートを切る。
東2局0本場&1本場:親番・乾の連荘と茨城の勝負手
続く東2局、親の乾が6巡目に先制リーチを敢行。
リーチ・タンヤオ・ツモの2000オールで着実に加点を重ねる。
東2局1本場、連荘を狙う乾に対し、茨城が門前で静かに手を進める。
茨城はタンヤオ・平和、高目なら三色同順という絶好の勝負手でリーチを放ち、乾の連荘を阻みにかかる。
ロン
ドラ
伊藤から8000点は8300点をアガり、点数を積み上げる。
東4局:伊藤のヤミテンと乾のかわし
迎えた東4局、ドラは

西家の乾が平和のみの–
待ちテンパイを入れる。
北家の伊藤もヤミテンに構える。を引けば456の三色同順、
を引けばタンヤオへの移行も見込める、変化に富んだ形だ。

ここへ親番の茨城からドラ1のリーチが襲いかかる。
めくり合いの結末は、乾に軍配。茨城が掴んだに乾の声がかかった。乾が平和のみの1000点を出アガリし、親番・茨城のリーチを冷徹にかわし切った。

南1局&南2局:茨城の猛追
南1局、北家の茨城がタンヤオ・ドラ2の3900点を伊藤から出アガリ。徐々に素点を回復していく。
続く南2局、茨城の勢いが止まらない。
茨城はツモ・ドラ2の1300/2600を加点。

ここで卓トラブルが発生し、一時中断となるハプニング。解説の矢島亨による「虎舞竜の豆知識コーナー」で配信が和む一幕を挟みつつ、再開した。
南3局:楠橋の決断と乾の攻防
南3局、ドラは。
先制テンパイを果たしたのは茨城。と
をポンし、ドラの
タンキでテンパイ。3局連続のドラ2のアガリとなるか!?

ここに追いついた楠橋が意を決してリーチ。

さらにをポンして混一色に向かっていた乾も
をチーしてテンパイを組む。

しかし、乾が選択した打牌が、楠橋の待ちに吸い込まれた。
リーチ・平和・ドラ1、3900点。楠橋が貴重な出アガリを決める。
南4局0本場&1本場:茨城の一撃とオーラスの決着
オーラス(南4局0本場)、ドラは。
乾がツモれば逆転トップとなる678三色同順確定のリーチ。

しかし、茨城は乾のアガリ牌であるを暗刻にし、
ドラ2の7700点テンパイを入れる。
さらに次巡を引き込んで
–
–
の三面チャンへと変化。
リーチを打っていた乾が掴んだを茨城が捉え、7700点の出アガリで加点を決める。

南4局1本場、ラス目の伊藤が意地のリーチ・ツモ・七対子・ドラ2のアガリを見せて素点を回復し、4回戦が幕を閉じた。

4回戦終了時成績
4回戦の結果は以下の通りとなった。
・1位:茨城啓太
・2位:楠橋思
・3位:乾陽人
・4位:伊藤隆洋
茨城がトップを獲得し、トータル首位へと躍り出て、優勝が懸かる最終5回戦を迎えることとなった。










