第20期雀王決定戦観戦記 1日目(4回戦)

日本プロ麻雀協会 第20期雀王決定戦観戦記 1日目

第20期雀王決定戦観戦記
1日目 4回戦

【担当記者:千貫陽祐】

ここまで小川・仲林・矢島と1回ずつトップを取ってきた。
残るは渋川。順番的にもポイント的にもここはトップが欲しいところ。

東1局、その渋川が序盤の主導権を握る。

矢島のドラ3リーチに競り勝ち2000オール。

東1局2本場、渋川の一人テンパイを挟み迎えた2本場。
小川にモンスター級の配牌がくる。

しかし渋川の手牌進行も早く、2人の手牌がぶつかる。

決着は早かった。

ホンイツのテンパイで余ったを捉えることに成功。
リーチ・一発・ピンフ・ドラに裏ドラが2枚、18000は18600のアガリで渋川の持ち点は5万点を越える。

渋川優勢のままゲームは進むが東4局、ここで3者の手牌がぶつかる。

まずは渋川、の形でチー。
これがなんとタンヤオドラ3のテンパイ。

続いて矢島に出アガリでハネマン、ツモならば倍満という弩級の闇テンが入る。

さらに小川も続く。
フリテンではあるが高めタンヤオ・ピンフの3面待ちのテンパイ。
ラス目のこともありリーチといく。

このめくりあいを制したのは…

矢島!
ツモ・メンホン・三暗刻・役2の倍満で渋川へ急接近。

渋川・矢島のトップ争いと仲林・小川の3着争いにくっきりと分かれる形に。
しかし南3局、オーラスの親番と連続でアガリを決めた仲林が抜け出す。
これ以上素点を減らしたくない小川の仕掛けに対し、トップを守りたい渋川の絶妙なアシストで順位の変動は無く終局。

4者が1回ずつトップを取り、混沌とした決定戦。
ここから抜け出していくのは誰なのか?