第15回東北チャンピオンシップレポート

【担当記者：尾川 正也】

第15回となる東北チャンピオンシップが2024年1月14日、仙台の『ま〜じゃん学校』にて開催されました。

東北チャンピオンシップは第2回からプロアマ混合で開催され、予選4回戦の上位8名で＋1半荘の決勝を行い優勝を決めるシステムです。
優勝者には日本オープンの本戦シードが与えられます。

ゲストに当協会の五十嵐毅代表、澄川なゆプロを迎え、東北在住のプロは全員参加。
そして昨年の優勝者である板倉浩一プロも加わり、今年は総勢40名10卓で白熱した戦いが行われました。

決勝へ進出したのは以下の8名。

※予選ポイントの半分を決勝のポイントとして持ち越し。名前と持ち越し分のポイントを記載してます。

予選1位：鈴木芳洋さん＋105.1
予選2位：山本政樹Ｐ＋99.0
予選3位：鈴木浩人さん＋84.2
予選4位：櫛田直希さん＋67.5
予選5位：豊原有太Ｐ＋59.2
予選6位：奥本章夫さん＋54.9
予選7位：大場哲さん＋41.7
予選8位：田中聖希さん＋38.1

（以下敬称略）

決勝はＡ・Ｂの2卓によって同時に行われた。

Ａ卓：「鈴木(芳)―大場―鈴木(浩)―豊原」
Ｂ卓：「山本―櫛田―田中―奥本」

【決勝Ａ卓】「鈴木(芳)−大場−鈴木(浩)−豊原」

『東1局』
まずは大場が先制リーチ。
続いて鈴木（芳）も追っかけリーチ。
大場が豊原から「リーチ・白」の2600点のアガリ。

『東3局』
鈴木(芳)がを暗槓、これをみた豊原がすかさずリーチ。
そして鈴木(芳)も追っかけリーチ。
鈴木(芳)が『リーチ・ツモ』の1000/2000をツモアガリ。

『東4局』
この局は鈴木(浩)がを暗槓してリーチをかけると、リーチ中に暗刻のを更に暗槓！

しかしアガる事はできず流局となった。

『南1局(供託1)』
大場が鈴木(浩)から素早く1000のアガリ。

そしてオーラスに突入。各自の持ち点は以下の通り。
鈴木（芳）：29700
大場　　　：22200
鈴木（浩）：25400
豊原　　　：22700

非常に接戦となったＡ卓。果たして誰が制するのか…。

『南4局』
親の豊原が先制リーチ。

しかし鈴木(浩)が豊原から8000をアガり、戦いを制した。

【Ａ卓結果】
1位：鈴木浩人 34400点＋54.4
2位：鈴木芳洋 29700点＋9.7
3位：大場　哲 22200点△17.8
4位：豊原有太 13700点△46.3

続いてＢ卓。

【決勝Ｂ卓】「山本−櫛田−田中−奥本」

『東1局』
櫛田が先制リーチ。その直後、奥本がを暗槓。
しかしダマテンを入れていた田中が山本から『ピンフ・イーペーコー・ドラ2』で8000のアガリ。

『東2局』
山本が仕掛けるも櫛田が山本から『ピンフ』のみで1500のアガリ。

『東2局(1本場)』
親の櫛田が先制リーチをして2巡後に『リーチ・ツモ・タンヤオ』で2100オール。

『東2局(2本場)』
ここも親の櫛田が先制リーチ。

田中も親を止めようと追っかけリーチ。

しかしお互いにめくれどめくれどアガれず流局となった。

『東2局(3本場)』
奥本がリーチをかけるが、役牌を鳴いてテンパイした親の櫛田が2300オールのツモ。

『東2局(4本場)』
親を止めたい山本がを仕掛けて櫛田から1000は2200をアガり、櫛田の連荘をなんとか止めた。

『東3局』
奥本がドラ単騎の先制リーチをかけるが、親の田中が1000オールのツモ。

『南1局』
奥本が先制リーチをかけるも、親の山本が追っかけ奥本から『リーチ・中・裏ドラ2』で12000のアガリ。

『南1局(1本場)』
この局も奥本が先制リーチをかけて山本が追っかけリーチとなった。
山本が『リーチ・ツモ・ピンフ・ドラ2・裏ドラ』で6000は6100オールのアガリ。

『南1局(2本場)』
田中が奥本から2600は3200のアガリ。

『南2局』
この局に突入と同時に終了時間＋1局のコールが鳴る。
この南2局と次の局でＢ卓は終わりとなる。

田中が三色の手を作りリーチ。
これを見事にツモリ『リーチ・ツモ・タンヤオ・三色・裏ドラ』で3000/6000のアガリ。

最終局の前に各自の点数は以下のとおり。

山本：40000
櫛田：22200
田中：41800
奥本：▲4000

『南3局(最終局)』
親の田中が総合優勝を狙う先制リーチ。

これが決まると一気に優勝が近付く。
山本、櫛田はやや抑え気味。
しかし奥本はなにがなんでも打点が欲しい。親の田中のリーチに対して猛プッシュしてテンパイ。
国士無双待ちである。
ギャラリーが静かに見守る中、この最終局面で魅せてくれた。
しかし、最後は危険牌を連続で掴み断念。田中の1人テンパイでＢ卓の戦いは幕を閉じた。

【Ｂ卓結果】(供託：1.0)

1位：田中聖希43800点＋63.8
2位：山本政樹39000点＋19.0
3位：櫛田直希21200点△18.8
4位：奥本章夫−5000点△65.0

これでＡ・Ｂ卓全ての対局が終了した。持ち越し点＋決勝点を合わせた合計点数は以下のとおり。

【総合結果】
1位：鈴木浩人＋138.6
2位：山本政樹＋118.0
3位：鈴木芳洋＋114.8
4位：田中聖希＋101.9
5位：櫛田直希＋48.7
6位：大場　哲＋23.9
7位：豊原有太＋12.9
8位：奥本章夫▲10.1

実力者の鈴木浩人さんが力強い麻雀で初優勝に輝きした。おめでとうございます！

今回は全体的にレベルが高く見応えのある試合ばかりで非常に熱かったです。
参加された選手の皆様、長い戦いお疲れ様でした。また来年の東北チャンピオンシップでお会いしましょう！