第11回チャンピオンロード ~オータムチャンピオンシップシリーズ~

スコア一覧 | チャンピオンロードオータムチャンピオンシップシリーズ

【優勝】飯田 雅貴 【2位】椿 彩奈 【3位】奥本 章夫さん 【4位】木暮 欽一さん

決勝レポート

【担当記者:豊原有太】

二刀流と言えばー!?
オータニー!

秋と言えばー!?
オータムー!

と言う事で本日は、第11回チャンピオンロード「オータムチャンピオンシップシリーズ」(っ長!)
の模様をレポートしていきたいと思います。
申し遅れましたが、私今回のレポートを担当します、豊原有太と申します。よろしくお願いします。

まずは開会式。会場が2つに分かれているので、それぞれの開会式の模様がモニターに映し出されます。
勝どき店会場の挨拶は、豊後無双でおなじみの豊後プロです。
もはや何をしゃべっているのかわからないくらいの、ものすごい声量でしたが
「みんなー!待っててねー!(行くとは言ってない)」と言っていた気がします。

続いて、柳本店会場のゲストの挨拶、ルール、システムの説明へと移ります。
柳本店は、おなじみのようへいプロが会場を盛り上げます。
個人的には、ようへいプロのあのシャツ、あと何枚持っているのか気になっています。
そして一通り説明が終わり、ついに対局開始となります。

このチャンピオンロード、売りは何といってもプロと麻雀が打てることです。
私の卓なんて、右を見てもプロ!左を見てもプロ!正面もプロ!そして私もプロ!と夢の様な卓でした。
成績の方は3回戦までで211の140Pと絶好調!3回戦でゲストの千貫プロとの戦いを制したのが大きかったです。
ようへいプロが「千貫さんを倒したのは私で~す!」と言っていたのですが、その話詳しく聞かせて欲しいです。

さてその後、ベスト32、ベスト12と進んで、決勝に残ったのがこちらの4人。

椿彩奈プロ  302.6
木暮欽一さん 268.6
奥本章夫さん 252.7
飯田雅貴プロ 224.6

ここからは真面目に、観戦記として決勝の模様を記していきたいと思います。

まずは大体の条件の確認。
椿以外はトップが必須。特に飯田は、椿を3着かつ18000点以上の差をつける必要がある。
椿は2着以上が望ましいが、飯田がトップに限り3着でも条件が出る。

座順は 飯田→椿→奥本→木暮
トータルラスの飯田は東家スタートはかなり痛く、北家を引いた木暮は接戦になると負担になる事も。

東1局
開局早々、わずか5巡で椿がピンフを聴牌、これをノータイムでリーチ。

ドラ

差はそこまで無いとはいえトータルトップ目、ダマの選択もあったと思う。
しかし、攻める姿勢無しに優勝はあり得ない、心を強く前に出た。

すると5巡ほど経たところで奥本さんが追いつく。
これがなんと、ツモ倍の超大物手リーチ。

ドラ

これを掴んだのは椿。奥本さんの12000のアガリとなった。

結果的に積極性が最悪の裏目に出た椿だったが、この攻める姿勢は後々効いてくるはず。
まだ試合は始まったばかりなので、気持ちを切り替え頑張って欲しい!(俺の魂の叫び)

東2局
前局、珠玉のアガリを手にした奥本さんが、勢いそのままに仕掛ける。
ポン、チーでテンパイ

チー ポン ドラ

これに飛び込んだのは又もや椿、追加で3900。

東3局
開局からイマイチな配牌とツモが続く飯田。
この局も端に寄せてチャンタ狙いで進めていたが、終盤ノミ手でまとまる。

ドラ

これをリーチすると、手元に引き寄せたのは
1000、2000のアガリとなり、少ないチャンスを確実にものにする。

東4局
ここまでアガリが無い親の木暮さん。
少し難しい牌姿を、うまくタンヤオにまとめチーテンをとる。

チー ドラ

ここにトップ目の奥本さんが、をポンしてチンイツで切り込む。

そんな攻防の裏で、椿が着々と大物手を育てていた。

ドラ

8巡目でこの一向聴、だがここから長く、動いたのは終盤。
13巡目ツモでタンヤオ確定の打一。次巡ツモでテンパイだが次の二択だ。
で一盃口確定三色無し、打で一盃口無し2分1で三色。
小考して椿が選んだのは、打ダマテン、ならハネマンだ。
直前にタンヤオ仕掛けの親が高めのを捨てているので、絶好の出アガリチャンスなのだ。
木暮さん、飯田はもとより、奥本さんも守勢に回れば出しそうな危険な牌だ。

しかし、攻めの姿勢を崩さなかった奥本さんが怯まずを切り込み、木暮さんに1500を打つ。
ただの1500かもしれないが、結果事故を未然に防ぐ好プレーの形となった。
悔しさを微塵も見せず、静かに手牌を伏せる椿の姿が印象的だった。

東4局 1本場
かろうじて親を繋いだ木暮さん。その配牌に赤が二つ!あるもののかなり重い。
一方の奥本さん、僅か6巡でテンパイを入れる。

ドラ

これをダマに構える。辛い!
この誰からでも拾えそうである。
拾えそうである。しかし、一向に姿を見せない!

結局そのまま流局かと思われた終局間際、飯田からリーチの声。

ドラ

残り一回のツモだが……なんとこれをツモリあげる!
裏も乗って3000、6000。ここで飯田が一気にトップに躍り出た。
この粘り、メンタル、まさにA1リーガーの真骨頂だ。

南1局
先ほど大きなアガリを得て、トータルでもトップに出た飯田の親番だ。
しかしここは、奥本が積極的に仕掛ける。

チー ポン ドラ

飯田から1000点をアガリ二の矢を撃たせない。

南2局
この親番で加点出来なければ、いよいよ後が無い椿。
他の三人は間違いなく親を流しに来る。まさに四面楚歌だ。
飯田が早速役牌を仕掛けた。しかし椿は焦らない。

ドラ

、ときてリーチを打つ。残しがとても秀逸だった。
これを一発でツモリ4000オール、息を吹き返した。

南2局 1本場
3巡目、飯田が早くも仕掛ける。
他の二人とは違い、椿を浮上させられない立場なので、行かなければならないのだ。
もう一つチーしてテンパイ。ほどなくドラと入れ替えてのノベタン。

チー チー ドラ

終盤、椿も二つ仕掛けて追いつく。

チー ポン ドラ

このタイマンを制したのは椿。飯田から1500は1800。
このアガリで3位に浮上した椿は、トータルでも僅かな差ながらもトップに!

南2局 2本場
ここまで攻め手が無く、防戦一方な西家の木暮さん。
ラス親があるとはいえ、このままオーラスを迎えるのは正直苦しい。
4着になり尻に火が付いたのか、ここぞと積極的に仕掛けていく。
見切り発車気味だったが、も暗刻にして強引にドラ単騎の満貫完成。

チー ポン ドラ

終盤カンが入ると新ドラは、のりのりモロのり!
そして流局間際……いました!ドラの
木暮さん魂の3000、6000。

南3局
ここで一旦場況を整理しよう。
点棒状況とそれを加えたトータルポイントは以下。

()内はトータルポイント
奥本29100 (261.8)
木暮28000 (256.6)
飯田31300 (275.9)
椿 11600 (254.2)

細かい事はこの時点では言うまい。
この局の重要性は共通認識なのだ。

そして仁義なき戦いが始まる……
椿「ポン!」「ポン!」木暮「ポン!」奥本「チー!」
木暮「ポン!」椿「ポン!」飯田「チー!」
僅か6巡である。

決着も早かった。

チー ドラ

制したのは、最後に仕掛けを入れた飯田。
奥本さんから2000の出アガリ。優勝に大きく前進した。

南4局
さてもう一度状況を整理しよう。

()内はトータルポイント
奥本27100 (239.8)
木暮28000 (276.6)
飯田33300 (277.9)
椿 11600 (254.2)

優勝条件は
奥本さんはトップになれば良いので、飯田との差6200を捲るのが条件。
椿は飯田トップのまま3着になる事が条件。ハネツモ、若しくは奥本さんから満貫以上の直撃が必要。
木暮さんはラス親なので、ひとまず連荘をする必要がある。

それぞれ条件を確認した所でオーラスが始められた。
まずは連荘必須の親の木暮さんの手だが……こ、これは……見なかった事にしよう。
三段目くらいになったらもう一度見に行きます。

テンパイ一番乗りしたのは椿。

ドラ

裏2条件とはいえ、できた事はできた。どうする?
椿の選択は……リーチせず!赤牌、若しくはピンフが付くのを待つ。

すると、同巡テンパイの奥本さんがこちらはテンパイ即リーチ。

ドラ

条件を完全に満たした、アがれば優勝リーチ。
すると、これを受けて直撃も条件の一つだった椿が追っかけリーチ。
オーラスに相応しい、手に汗握る戦いの行方はいかに!?

まずは一発……無し!
そして二発目…………「ツモ!」

声の主は、椿!
しかし、椿は裏2条件。裏2の確率は15%くらい?
皆が固唾を飲んで見守る中、指一本で静かに裏ドラをめくる…………が、乗らず!!

優勝は飯田プロ!!

いや~これぞ決勝ですよ!
二転三転、状況の目まぐるしい変化に興奮しました!感動した!
今自宅でこれ書いてるんですけど、これ以上言葉が出ません!

全員にチャンスがあったけど、最後はA1リーガーの力を見せつけましたね。
改めて飯田プロ、おめでとうございます!

チャンピオンロード、ほんとメチャクチャ楽しいですよ!
みなさん、ぜひ参加してみて下さい!