第2期関西雀王決定戦観戦記 2日目(9回戦)

第2期関西雀王決定戦観戦記
2日目 9回戦

【担当記者:新田友一】

●9回戦(御崎‐後藤‐角谷‐中本)

2日目はここまで3ラスの後藤、8回戦終了時に「あかん、3ラスやー」と元気な声で控え室に戻ってきた。まだまだ心は折れていない。そろそろ反撃といきたいところだ。

東1局
後藤が絶好のカンを引いてこのリーチ。

7巡目の3面張がアガれないなんてよくあることとはいえ、結果は今日の後藤には辛過ぎる1000点の横移動。

東2局
親番の後藤はドラがトイツの配牌。
役牌のを重ねて仕掛けると、広いくっつきのイーシャンテンからなんとドラを暗刻にしてテンパイを入れる。

終盤にポンテンを入れた角谷からが打ち出される!
ところが、ロンの声が同時に聞こえ手を倒したのは御崎。
12000点のアガりかと思いきや1000点の頭ハネ。
後藤は本当に今日はツイていない。

東3局
前局は1000点の支払いで助かった角谷が親で、同じような展開に。

タンヤオドラ3の手をダマテンに構えていると、御崎もピンフのテンパイをダマテンにする。

しかし、これが天賦の差か。角谷がきっちりとソウズの染め手の中本から捕らえて12000点をものにする。

ほんの僅かの差で12000点放銃、1000点横移動だっただけに今日は角谷に展開が味方している。

東3局1本場は、後藤の先制リーチに追いかけた御崎が1000-2000をツモアガると、東4局は4面待ちの御崎のリーチにラス目の親の中本がテンパイで追いつくが最高目で放銃となってしまう。

このリードを活かして御崎が次々と局を流していく。
今日の御崎は一撃を決めると、かわし手もよく決まり安定した立ち回りである。

点差の離れたオーラス、跳満で2着浮上の後藤はアガリ形からのフリテンリーチ。
初日に幾度となく見たオーラスの後藤の逆転、ついに会心のアガリを決めるか?

にしてもどれをツモっても逆転だったが、迷うことなくを選択するとついに後藤にも笑顔の瞬間が訪れる。

トータルトップ目の御崎がトップを取り大きなリードを築いたが、後藤もここでなんとか2着を確保できたのは大きいだろう。