第25期新人王戦決勝観戦記(2回戦)

【担当記者:今田孝志】
(陰山-梅岡-小野-速水)
現代麻雀における最強の役は?
この問いに対する回答は、「リーチ」で意見の一致をみることだろう。
2回戦で陰山がこの最強の役「リーチ」を口にした回数は、3局連続を含めて8回。
常にリーチをかけているというくらいの印象だった。
ではここで陰山の8回のリーチをすべて紹介したいと思う。
リーチはまず発声することが約束事。
読者の皆様も読み進める前に、是非先に発声していただきたい。
「リーチ」

まずは最初の4回。
開局すぐの東1局と1本場に連続リーチ。
さらに東2局1本場と東3局にリーチを放っている。
結果がどうだったかというと、流局、流局、流局、横移動。
愚形ばかりのリーチというわけではないが、一度もアガリにつながらなかった。
出したリーチ棒は、主に梅岡に吸収されている。
リーチ最強説が揺らぐような結果だが、後半も見てみよう。
「リーチ」

東3局1本場、東4局1本場、南2局1本場、南4局の4回。
東3局1本場は3巡目リーチで、これを一発でツモって1300/2600は1400/2700のアガリ。
これでリーチ運が上向いたようで、その後はマンガンツモ、2600は2900と3連続アガリとなった。
(南4局は流局)
前半はどうなることかと思ったが、後半はなかなか順調だ。
8本のリーチ棒を投げたわけだが、先行投資した分は回収できている。
リーチで攻めたのは陰山だけではない。
1回戦でトップを取れなかった陰山・速水・小野は、2回戦で是が非でもトップがほしい。仮にそうならなかった場合は、1回戦トップの梅岡にだけはトップを取らせたくない。そういう共通認識があったはずだ。
だが2回戦の最初のアガリは梅岡の1300/2600は1500/2800。

陰山の出した2本を含め、3本の供託も回収し、トップ目に立つ。
続く東2局は五面張の5800を先制リーチの小野から出アガリ。

これ以上やらせるわけにはいかないというのが、梅岡以外の三者に共通する思いだろう。
だが南場に入って三者の焦りは絶望に変わる。

南1局は先制リーチから小野の追いかけリーチ宣言牌をとらえて8000。
これで梅岡は2着目まで17000点以上の差をつける。
これ以上やらせられない梅岡の親番。
小野がダブをポンして5200のテンパイ。

速水が–
–
待ち三面張でリーチ。

激しく攻め立てたが、アガリは、

梅岡の12000。
しかも2着目の速水からの直撃。
いかに三者が梅岡にだけはトップを取らせたくないと願っても、これはさすがに決定打。あとは遥か高みの梅岡の足元で、陰山・速水・小野は互いに着順争い、素点を巡る争いをせざるを得ない。
最終的に1着梅岡、2着陰山、3着小野、4着速水という結果で2回戦を終える。
2連勝の梅岡がかなり有利だが、陰山は連続2着で耐えたため、その差は134.0。決して絶望的な差ではない。
だが続く3回戦を梅岡が取るようなことがあれば、事実上の決着を迎えることになるだろう。陰山・速水・小野にとっては正念場の戦いとなる。






