第24期雀竜位決定戦観戦記 2日目(9回戦)

【担当記者:坪川義昭】

3回戦で大川がラスを引いたことによって、全員に希望が見えてきました。
もう一度ラスを押し付けることができれば、最終日はフラットな闘いになると言って良いでしょう。
東1局

そんな状況で、大川の配牌がこれです。
親番ではないことが唯一もの救いでしょうか。

当然周りも、3巡目で大三元が入っているとは思わず、サクサクとと
が鳴けました。

ついでに–
も仕掛けて、大三元のテンパイです。
誰もは持っていません。

あっという間の8,000-16,000。
初日にも国士無双をツモアガリしているので、二日連続の役満和了です。
これはもう、大川に優勝しろと麻雀の神様が言っているような気がしてきました。


尻無濱と渡邊は『こりゃかなわん…』と笑ってしまっています。

現雀竜位の安藤は鋼鉄の仮面で、表情は一切崩していませんが、心の中では同じことを思っているでしょう。
3人は全く同じ表情を1日目にもしていたので、再放送を観ている気分です。
東2局

気を取り直して次局、北家の安藤がリーチをかけました。

ここから親番の大川は押し返します。
ワンチャンスのを勝負し、相手に背を向けません。

をチーしてイーシャンテン。
更に無筋のを叩き切りました。
この状況で加点に向かうプレイヤーの方が、リードを守ろうとするプレイヤーより圧倒的にやりにくいですよね。

このテンパイが入れば、ハイテイまでオリる牌はなくなります。

見事な押しで4,000オールを捥ぎ取り、更に3人を絶望の淵へと落としました。
一見シンプルなアガリに見えるかもしれませんが、なかなかできるものではありません。
東3局

大川の勢いはとどまるところを知らず、更にドラアンコのリーチをかけてきました。

ここに立ち向かったのは親番の尻無濱です。
情報が少ないこともあって、無筋を開拓しながらリーチまで漕ぎ着けました。

安目ではあったものの2,600オールを決めて、遥か彼方にいる大川を追いかけます。
東3局3本場

尻無濱に勝負手が入りました。
三色確定のシャンポンリーチです。
1枚ずつ切られていますが、出アガリがかなり見込める待ちですね。


これに捕まったのは渡邊。
1枚切れのを止めろというのは、流石に無理があります。
南2局

安藤と3着争いになった渡邊が、先制リーチを打ちました。
ドラも役もないですが、リャンメン待ちでリーチをかけない選択肢はありません。

同巡に尻無濱もテンパイを入れて、追っかけリーチと出ます。


渡邊のを一発で捉えて8,000点。
これで大川との点差が10,000点を切り、奇跡の大逆転が見えてきました。
渡邊としては避けようのない放銃であり、後悔は一切ないでしょう。
しかし、この展開の悪さには頭を抱えたくなります。
南4局

追い縋る尻無濱を尻目に、大川が役なしドラ3のツモアガリを決めてゲームセット。
役満を成就させた後も、攻撃の手を緩めなかったことで逆転を許さず完勝となりました。

前回減らしたポイントに、お釣りが付くほどの大トップを奪取した大川を捉える者は出てくるのでしょうか。
そして、次戦トータル最下位に沈んだプレイヤーは敗退となります。
ここで夢が潰えてしまうのは誰なのか。
運命の10回戦が開始します———





