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≪大会レポート≫


私、五十嵐は年末に女流雀王になったばかりの豊後葵とともに、
1月18日に仙台で行われた「第6回東北チャンピオンシップ」にゲストとして参戦させていただききました。

会場は仙台駅西口からほど近い「まぁじゃん学校」で、参加者44名で半荘4回打って、上位8名が決勝2卓(得点持ち越し)になるというシステム。

豊後と一緒に駅ナカで牛タンランチし、パワーアップして臨んだ私は、
1回戦特大トップを取って瞬間1位になるも、その後は順位をズルズルと下げるばかりで結果25位。

女流雀王にいたっては1回もトップを取れず36位でした(泣)

他の協会員、東北在住6名も全員決勝戦に届かず。
弱っ…

いいんです、東北チャンピオンシップは競技麻雀ファン皆様のための大会ですから(←不毛な強がり)

4回打ち終えての決勝進出8名は次の通り。(カッコ内は4回戦終了時ポイント)
秋山 剛さん(+197.3)
山田 禎助さん(+163.4)
大場 哲さん(+144.6)
鈴木 浩人さん(+111.4)
佐々木 祐貴さん(+104.6)
佐藤 達也さん(+102.5)
櫛田 直希さん(+84.4)  
佐藤 弘子さん(+84.3)

ここまでの首位は秋山 剛さん。
2位は山田禎助さん、3位は大場哲さん。
山田さんは普通にトップを取って、秋山さんがトップでなければ優勝。
大場さんは秋山さんと同卓なので自分がトップになり、秋山さんを3着以下にする。
または秋山さんが2着でも素点で12800差があれば条件クリアです。ただし、別卓の山田さんがトップでないという条件が付きますが。
他の方々は大場さんとはポイントが開きすぎていてちょっと条件が厳しい。

しかし、決勝は時間打ち切り無しなので、奇跡の大連荘で優勝の可能性もあります。
皆さん厳しい表情で決勝卓に着きました。負け組・豊後と私は観戦です。そして今、レポートを書いております。

■B卓(起家から鈴木浩人→佐藤弘子→山田禎助→佐藤達也)
本来ならA卓から記すべきかもしれませんが、A卓は非常に長引いたので時間の経過に合わせてB卓のほうから報告させていただきます。
起家の鈴木さん、いきなりドラ暗刻のリーチ。
 ドラ
このシャンポンを山田さんからアガって先制。この卓で自分より上にいる山田さんからの出アガリはデバサイと言っていいでしょう。

しかし次局、山田さんめげずに5巡目リーチ。
 ドラ
これをツモッて1000・2000+1本場。

東2局はもう流局かと思われた終盤に佐藤弘子さんがツモ・ドラ2の2000オール。
 ツモ ドラ
もう少しツモ番が残っていればリーチだったでしょう。

同1本場は鈴木さんが喰いチャンタのみ、東3局も喰いタン1000点と果敢に攻める。
南1局の親でも2000点を2回アガリ。

決勝らしくすぐリーチ棒が出るのですが、それをことごとく回収する感じでアガリ点以上に点箱はうるおって行きます。
東4局に佐藤弘子さんから3900、南1局2本場に佐藤達也さんから2600、南2局1本場に同じく達也さんから3900をアガッた山田さんが追いすがりますが、鈴木さんはラス前に4巡目リーチ。
 リーチツモ ドラ
難なくツモッて裏ドラも1枚乗せ、2000・4000で山田さんを突き放します。

オーラスを迎えてふたりの持ち点は、鈴木さん51700点、山田さん35400点。
すでに箱を割っているラス親・佐藤達也さんですが、奇跡の逆転に向けて8巡目にドラ暗刻のリーチ。
待ちは-ですが、ツモれず、誰も相手にせず、1人テンパイで流局。

同1本場。すでにこの半荘のトップは固い鈴木さんですが、首位の秋山さんとのポイント差を考えればさらに上乗せしたいところ。
ということで、6巡目にリーチ。
 ドラ

これを受けて丁寧に打ち回していた佐藤達也さん、終盤に追いつく。
 ドラ
ドラがなので親ッパネ以上が狙える極上の手。
本来ならを切って追っかけリーチの手ですが序盤にを切っていて、それではフリテンになる。

……長考の末に達也さんが選んだのはのほうでした。
裏ドラが乗って3900は4200+供託1000点。

鈴木さん55900点のトップで、A卓の結果を待ちます。

 

■A卓(起家から櫛田直希→佐々木祐貴→大場哲→秋山剛)

開始早々、北家の秋山さんが第一打を横に曲げる。
対局者3人は「えっ」という感じでゲンナリした表情。秋山さん、ほどなくツモ。
 リーチツモ
表ドラも裏ドラもなく1300・2600。
ダブリーにしては安く済んだとはいえますが、対局者3人の中では一番条件の緩い大場さんでさえ前記した条件です。
佐々木さん、櫛田さんにしてみれば自分がトップを取るだけではなく、秋山さんのラスがほぼ必須条件なのだから、
秋山さんの先制はけっこう重いものがあります。

東2局は親の大場さん11巡目リーチ。2巡後ツモ。2600オール。
 リーチツモ ドラ 裏ドラ

同1本場、
 ドラ
このヤミテン7700を佐々木さんから打ち取り、早くも秋山さんとの一騎打ちムード。

東4局、秋山さんタンヤオ・ドラ1をひと鳴きテンパイで1000オール。
同1本場は、秋山さんにこれ以上連荘されてはまずいと、大場さんがのみの1000点で秋山さんの親を蹴ります。

南1局、秋山さんがトイトイの仕掛けを入れると、大場さんがこれをかわすために仕掛け返す。
行くしかない櫛田さんが大場さんに1000点放銃。
これで親番がなくなった櫛田さんは残念ながら勝負あり。以降は序盤役満狙い、中盤からは迷惑をかけない打牌に終始することになります。

南2局、大場さんの親。
大場さんはこの半荘トップになっていますが、秋山さんが2着、しかも3着目の佐々木さんとは点差が離れているので、
もはや1着-3着の並びを作るよりは、秋山さん2着のまま12800点以上の差を付けるつもりだったでしょう。
そうなると、この親で稼げるだけ稼ぎたい。

しかし、大場さんにその時間は与えられませんでした。
序盤から秋山さんと佐々木さんが一色手で派手に仕掛け始めたからです。

秋山さん
 チー ポン ドラ
佐々木さん 
 ポン ポン ポン ドラ

秋山さんはともかく、安手では仕掛けてこないであろう佐々木さんの仕掛けはドラがということもあって不気味です。
佐々木さんはこの後を加カンしていっそう派手になります。

佐々木さんのフーロされてない4牌は、

高目緑一色。しかし、ツモれないまま終盤に。そして最後のツモ1回残してツモ。

自分の親番が残っているので1600・3200ツモで親を迎えるという選択もあると思いますが、
佐々木さんはアガらずにノータイムでツモ切り。もう決めていたのでしょう。
最後のツモでに期待します。ツモッた牌は緑色!惜しい、1本多い!
いや、待て、だったら……

 ツモ
佐々木さん、を加カンしてシャンポンにマチカエ。本来のツモ番はなくても、嶺上というチャンスが与えられました。
そうして引き寄せられた牌はなんと!!!

 ツモ 加カン 加カン 加カン
佐々木さん、嶺上で見事に大輪の花を咲かせました。

この瞬間、静かに見守っていた皆さんから「おおっ」という声が上がりました。
ちなみにカンドラはでしたが、この結果の前では珍しい三カンツ含めてどうでもいいことですね。

佐々木さん、このアガリで一気にトップになりました。
秋山さんは3着に落ちましたが、対抗馬の大場さんがトップでなくなったため、その点は有利になりました。
しかし死に体だった佐々木さんが生き返って敵が増えた格好。喜んでいいのかどうか……ともかく複雑な状況になりました。

役満ツモで鼻息荒く親を迎えた佐々木さんでしたが、手に恵まれずに連荘できず、オーラスに突入。

4回戦までのポイント差が書かれた紙を見ながら考えるラス親・秋山さん。
すでにB卓は終わっています。
得点集計は無言で書き込まれましたが、アガリ回数は鈴木さんが圧倒的に多かったのは聞こえてきた声でわかります。

「おそらく鈴木さんがトップだと思うけれど、山田さんもアガッてたしなあ……
鈴木さんトップだとしても、大きいトップだと、このまま3着では危ないし……」
秋山さんの苦悩は会場にいる全員、手に取るようにわかります。ともかく最低でも2着で終わらせたい。そこで、まず700オール。

緑一色のとき大場さんが親かぶりで点差が縮まっていたので、これでもう2着浮上ですが、
ノーテン罰符を払える点差ではないので、またも仕掛けて連荘。

結局、テンパイ連荘を続けて5本場にまでなります。

さて、佐々木さん・大場さんの条件はというと、トップ目とはいえ、秋山さんとポイント差のあった佐々木さんはオーラス当初はハネ満ツモでもよかったのですが、ノーテン罰符のやりとりで秋山さんとの点差が開いたため倍満条件。
それも秋山さんを再び3着に落とさなければならないので秋山さんからの出アガリが必要という難度の高いものになっていました。

一方、秋山さんとはトップ-3着条件の大場さんはずっと楽です。
秋山さんとの点差は開きましたが、ターゲットはトップ目の佐々木さんで、一緒にノーテン罰符を払っているので条件が変わっていない。
ハネ満をツモればトップになり、秋山さんが自動的に3着になります。だからハネ満ツモの手が入るまでじっと我慢し続けたのです。
そして運命の5本場、大場さんに待ちかねた手が入りました。
 ドラ
13巡目、むろんテンパイ即リーチ。5本場になっているためこの半荘のトップだけなら佐々木さんからの満貫出アガリでもいいのですが、それでは佐々木さんを3着に落として秋山さんを2着に残してしまうので、やはりツモ条件。残るツモに力が入ります。

秋山さんはこの局もテンパイ目指して仕掛けていましたが、大場さんのリーチを受けてさすがにオリを選択。
「ツモらないでくれ、そしてB卓のトップが山田さんでありませんように」と念を送ります。

山に2枚残っていた-でしたが、大場さん引き寄せることができずに流局。
その瞬間空気が緩みましたが、秋山さんだけは固い表情でした。
B卓が山田さんトップでないという条件が残っているからです。

結果が発表され、ようやく笑顔になった秋山さん。優勝おめでとうございます。

A卓が非常に長引いたために懇親会の始まりが遅れましたが、
おかげで酒の肴(感想戦のネタ)は盛り沢山でした。

東北の冬は暖かいなぁ。

(文・五十嵐 毅)

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