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≪決勝観戦記≫


日本プロ麻雀協会が毎年関西で主催する、プロアマ混合タイトル戦の「NPMウェスタンカップ」も今年で第6回。
私がプロ入りする以前から数々の激戦が繰り広げられてきた歴史があり、
今大会もそれ以上に熱い戦いになることを期待してレポートを書かせていただいた。
別日に2回の予選をプロアマ混合で行い、どちらかを勝ち抜けば本戦に出場。
予選の通過率は約25パーセント程度と、本戦にコマを進めるのも決して簡単なものではない。
本戦はシード選手(関西協会員タイトルホルダーや前年度優勝者等)を加えた40名で行われる。
システムは3回戦終了時に下位24名が敗退。4回戦終了時に8名敗退。
5回戦は準決勝として8名中、上位4名が決勝に進める。ポイントは全て持ち越され決勝は半荘1回。
トータル6回戦勝負で優勝が決まるかつ、協会ルールは巷の雀荘のルールのようにトップにウマ(30P)とオカ(20P)が加算されるため、
トップを取る回数が非常に重要。
今大会もどんなドラマが見られるのか。(文中敬称略)

本戦に進んだ強者同士の対戦で、準決勝に進出したのは、
まずはA卓、谷口浩平(協会)、礒野康弘、豊井智和、加藤哲郎。
ここまで3トップと安定感のある戦いを見せ、4回戦終了時トータル1位の谷口。
ラスさえ取らなければ決勝進出が濃厚の前新人王が他3者からの包囲網で苦戦。

南4局 加藤(東家)がリーチ。
 リーチ一発ツモ
の4000オールでトップを確固たるものとし決勝進出。

南4局1本場 満貫ツモ条件の礒野(西家)が終盤にリーチ。
 リーチ一発ツモ
の2100・4100で条件をクリアし決勝へ。
このアガリでひれ伏した谷口と豊井はベスト8で敗退。

そしてB卓は、田内翼(協会)、土井和之、義末哲也(協会)、田村洸。
土井、田村はポイント状況的にトップが必ずほしいところだが、展開は思うようにはいかない。
4回戦終了時のトータル2位の田内と、同3位の義末のトップ争いが熾烈に

東4局 義末(北家)
 リーチ一発ツモ ドラ
の3000・6000のアガリ等で、東場を優位に進めたのは義末。

もちろん黙ってないのが田内。
南1局 田内(東家)
 ドラ
この手牌から上家のをチーしてホンイツへ。
 チー ドラ
チーした時点で、が場に2枚切れ、が場に1枚切れとマンズの上が比較的安い。
田内の河には、が既に捨ててあり、ホンイツとは断定しにくいのも好材料か。
すぐにが鳴け、と引き入れ、12000を土井(南家)から出アガリ。
 ロン ポン チー ドラ 
このアガリと仕掛けの反応は、田内自身も満足なアガリだったと話してくれた。

南2局では、義末(南家)が
 ロン
田村から8000。ここで、トップが必要な土井も痛い親落ちとなる。

南3局 『第3回ウエスタンカップ』覇者である田村も意地をみせてくれた。
義末(東家)の先制リーチを受け、田村(南家)は無スジを押し切りこの形で追いかけリーチ。
 ドラ
これを義末がを掴み痛恨の12000の放銃。

南4局 田村(東家)はトップが必要な条件のため2本場まで粘るも、
義末(北家)の2着確保のアガリで捌かれ終焉。

よって決勝進出者は以下の4者になった。

1位+212.4P 田内翼
「WEST ONE CAP」二連覇、「白虎杯」優勝等、関西所属プロの中では屈指の実績を誇る、協会プロ。
優位な条件で決勝を迎え、再びタイトル奪取に死角なしか。

2位+167.8P 礒野康弘
個人的には家が近所で、近くの雀荘で同卓することもしばしば。仕掛け、メンゼンともにバランスがいい印象。
関西のいろいろな大会に積極的に参加されていて、その経験値を決勝でも発揮できるか。

3位+149.5P 義末哲也
協会のプロになって2年目の選手。リーグ戦でも好成績を残すなど、思い切りのいい判断や選択が特徴。

4位+143.5 加藤哲郎
元近鉄バファローズの投手。現在はタレント、麻雀講師等、多方面で活躍中。
麻雀は、自身が培った勝負勘やオリジナリティー溢れる打牌に注目。

ここでそれぞれの優勝条件だが、
まず義末、加藤は自身がトップを取り、田内が3着の時、田内とのポイントがそれぞれ3.0P、9.0P差以上か、田内が4着なら優勝。
礒野は自身がトップ、田内が2着の時は、4.7P差をつけるか、田内が3着以下で優勝となる。
田内はそれらの条件を満たされなければ優勝なのだが、
簡単に言うと、田内以外の3者は田内を3着以下に落としトップを取るのがとりあえずの条件といったところか。

決勝戦は、加藤→礒野→義末→田内の並びでスタート(トータルポイントトップ者は北家スタート)

東1局 まず魅せたのはやはり田内(北家) 11巡目
 ドラ
上家から切られる2枚目のを当然のようにスルー。私なら当然のようにチーしていたが、田内は違った。
点差に余裕があっても、トップを決めることの意味がでかいのか。
その後、「ほらな、こうやって勝つんだよ」と言わんばかりに絶好のを引き入れてリーチ。
 ドラ
ここで田内をターゲットに、待ってましたと加藤(東家)がリーチ。
 ドラ
2人のめくりあいかと思われたが、
ここで6巡目からずっと役なしダマテンだった礒野(南家)も345の3色に変化するを引き入れ打でリーチ
 ドラ
この局を制したのは、加藤。狙い通り田内からの直撃。裏ドラは乗らず3900。
まだまだ東1局だが、一応の並びはできた。

東1局1本場 動いたのは、礒野(南家)。
 ドラ
ここからをポン、打としてチンイツに。
そこで、手なりで進めていた義末が礒野から、
 ロン ドラ
1300は1600のアガリ。
自身にトップが必要な状況でマンズが比較的安いため、リーチする選択もあったか。

東2局 なんと田内(西家)が5巡目にしてドラの役牌暗刻のこの手牌。
 ドラ
これをアガらせてしまうと他3者のため息が聞こえるのも間違いない。
加藤にも本手が入りこの形
 ツモ ドラ
を切っているのと、567、678の両方に三色を追えるのでここからさすがの打
次巡、加藤がをツモ切ると「ロン」手牌を開けたのは田内。
田内(北家)
 ロン ドラ
ダマテンでの8000アガリ。これは優勝をかなり手繰り寄せるアガリになりそうだ。

東3局 加藤(西家)が残り1巡でテンパイ。
礒野に仕掛けが入っており、海底と一発が複合するのでリーチの選択もあったが、ダマテン。
なんと海底にはアガリ牌がいた。少しもったいなかったか。
 ツモ ドラ 
500・1000のアガリ

続いて東4局 まず先手を取った加藤(南家)がリーチ。
続いて義末が本手でぶつける切りリーチ
 ドラ
次巡、田内(東家)が7700のテンパイ。
 ドラ
この3軒テンパイに礒野も切りリーチで参戦。
 ドラ
田内は2人に無スジかつ、の違和感のある切り順の義末のリーチに対しを掴んで降り。
そして再び3軒リーチを制したのも加藤。
 ツモ ドラ 裏ドラ
ツモ??
なんと礒野の宣言牌を見逃してツモアガリ。

礒野の点数を削ってしまうと、田内の着順を落としにくくなるので見逃し。
これには加藤の優勝への想いと執念が溢れていた。

そして戦いは後半戦へ。

ここで持ち点をおさらい。
加藤(東家) 30900
礒野(南家) 19900
義末(西家) 23600
田内(北家) 25600
このままだと田内が優勝。
他の3者はトップを目指しつつ田内の点数を削りたい。

全員が意気込んで臨むが、後半戦は静かな幕開け。
まず南1局は、礒野がリーチ・ツモの500・1000のアガリ。
裏ドラ等の加点が欲しい状況だったが、やむなし。
痛いのは、親が落ちてしまった加藤。現状はトップ目だが、優勝にはまだ条件が残る。

南2局 親は落とせない礒野が3巡目に
 ドラ
からをポン打として必死の連荘へ。
田内(西家)は
 ドラ
からポン打ツモ打としてテンパイ。
義末は手が動かず、加藤は親がなくなり高打点の手組だが間に合うか。
そこで田内はツモから積極的に加カン。新ドラはになり他3者はほっとした様子だが、なんとリンシャン牌を引き寄せ「ツモ」。
開かれた手牌は、
 リンシャンツモ 加カン ドラ
の2000・4000 ここまでやられては。。。しかしまだ終わったわけではない。残り2局にかけるしかない。

南3局 ここでも田内(南家)が悪魔のように仕掛ける。
4巡目にをチー、次巡を引いて早くもテンパイ。
 チー ドラ
親が落ち、高打点をアガリたい礒野(北家)は、7巡目でテンパイするも456の3色変化を見てアガリ牌のを意地のツモ切り。
 ドラ
義末(東家)も粘ってテンパイをいれ、最終的に3人テンパイ。

南3局1本場 田内(南家)が仕掛けているところに、義末(東家)がドラドラでリーチ。
 ドラ
これが決まれば優勝も現実味を帯びてくるが。
そして礒野(北家)もがリーチの現物待ちで田内から直撃をもぎ取るためのダマテン。
 ドラ
しかし勝負を決したのは加藤(西家)
 ロン ドラ
の2000は2300のアガリ。

さあ戦いはオーラスのクライマックスへ。
ここで再び点数の確認。
田内(東家) 34100
加藤(南家) 28200
礒野(西家) 18900
義末(北家) 18800

それぞれの優勝条件は、
田内は伏せるだけ。
加藤は、田内から倍満直撃か三倍満ツモ。
礒野は、田内からハネ満直撃か倍満ツモ。
義末は、田内からハネ満直撃か三倍満ツモ。
なかなか厳しい条件がそろったが、まだまだなにがあるかわからない。

南4局 田内(東家)は序盤から安牌をためていく。
義末、加藤もチンイツ、四暗刻を狙って手作りするが、間に合わず。
礒野(西家)が14巡目にを引いてテンパイ。
 ドラ
もう残り3巡しかないが、456や567の三色の変化を狙ってダマテンにするが、
結局条件を満たすアガリをすることができず、1人テンパイで流局。
この瞬間、決勝戦が幕を閉じた。

最後は王者の麻雀を見せてくれた田内翼プロが「第6回ウエスタンカップ」優勝に輝きました。おめでとうございます。
一つ一つの判断、選択に精度を磨き続けてきた王者の麻雀。
このウエスタンカップも田内伝説へのステップかもしれない。後いくつタイトルを取っていくのだろう。
彼は、この先も関西トッププロとして君臨し続けてくれるに違いない。
間近でこの王者の麻雀を見ることができ、私自身非常に勉強になった。
関西に所属するプロはこれからみんな「打倒田内」を掲げて麻雀をしていくだろうと確信した。

(文・原田翔平)

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