第11回チャンピオンロード ~GC大会~
決勝レポート
【担当記者:佐藤輝雄】
皆様、お疲れ様です。
20年ぶりの観戦記を書いてから半年、早くもまた大会レポートを担当することになりました佐藤輝雄です。
今回は第11回チャンピオンロードグランドチャンピオン大会。
これまでの大会ポイント上位24名を集めて行う大会である。
4回戦を行い、上位8名が準決勝進出、準決勝を勝ち上がった上位4名が決勝へ。
決勝は1半荘、ポイントはすべて持ち越しである。
準決勝の1卓と決勝は配信卓。
実況のようへいはおいといて、解説は現雀王の浅井堂岐と五十嵐代表と豪華。
決勝に残った4名のポイントは以下の通り。
佐藤輝雄 :+155.9
島方武司さん:+115.2
橋本忠明さん:+104.7
高村健一さん:+104.1
4位の高村さんでもトップを取ったらほぼ条件クリアと、全員に優勝の可能性がある半荘1回勝負となった。
4名についてそれぞれ一言記載したい。
島方さん:チャンピオンロードに多数参加いただいており、前回の観戦記でも決勝卓に残っていた強豪である。
前回はダマで高い手を待っているイメージがあったが、今日はリーチ、リーチと攻めに攻めていた気がする。
橋本さん:4回戦が終わりタクシーでスリアロスタジオまでの道のりをご一緒させていただいた。
世代も近いのか浅香唯さんのスケバン刑事の話で盛り上がる(笑)。
放送卓は初体験ということで緊張すると思ったら、どうせなら放送卓希望とおっしゃっていたのが印象に残っている。
高村さん:毎回チャンピオンロード大会で上位に名前がある常連さんで、ガンガン前に出る気持ちのいい麻雀を打つ。
決勝前に同卓したが、何度も私のチャンス手に押し返してきてアガりきる姿が印象に残っている。
佐藤:私である。
放送対局が初めての経験でおそらく手が震えるんだろうなと心配していたが、案外大丈夫であった気がする。
ただ、対局中はいろいろと考えすぎてしまったと観戦記を書きながら反省中。
ちなみに今映像を見ながら観戦記を書いているが、冒頭で私のキャッチコピーがブリリアントシュガーだと弄られていた(笑)。
私が自分で考えたことになっていたが、違うと言っておこう!
決まった経緯は推測だが、おそらく以下のようだったのだろう。
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佐藤輝雄?
誰?知らね。
佐藤だからシュガーで、輝だからブリリアントでいいんじゃね?
OK!ブリリアントシュガーで決まり!
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どうでもいいブリリアントシュガーの話はこれくらいにして対局へ。
起家から佐藤、橋本さん、島方さん、高村さん。
東1局 ドラ
6巡目、高村さんがを暗カンし、8巡目に聴牌。
変化があるためダマ。
ドラ
仕掛けていた親の佐藤も同巡に12000の聴牌。
次巡、今度は島方さんがを暗カン。
新ドラは、これで佐藤の手が18000に。
カンが2つ入ったことで高村さんがツモ切りリーチ。
12巡目、島方さんも聴牌しリーチ!
ドラ
14巡目、なんと橋本さんも聴牌しリーチ。
4人がぶつかり東1局から熱すぎる!
これを制したのは島方さん!
佐藤からで6400のアガリ。
東2局
橋本さんがリーチするも1人聴牌で流局。
東2局 1本場
橋本さんが高村さんから1500は1800のアガリ。
東2局 2本場 ドラ
高村さんが7巡目にリーチ。
11巡目、島方さんが追いつきリーチ。
最終手番、佐藤が手詰まりで島方さんに放銃し5200は5800。
この時、佐藤の心は大ダメージを受けていた。
「放送対局でオリ打ちか・・・」と。
筋で場に見えていないも候補だが、高村さんの切りリーチで切れず。
配牌がかなり厳しかったので配牌オリが正解だったのだろうか。
東3局は佐藤がリーチするも親の島方さんが聴牌し連荘。
東3局 1本場 ドラ
6巡目に佐藤がリーチ。
親の島方さんが以下のドラ対子の勝負手となっておりで放銃。
裏ドラも乗り5200は5500の放銃。
東4局
橋本さんが仕掛け、島方さんから3900のアガリ。
南場のスタート時点は以下の通り。まだまだ優勝の行方は分からない。
佐藤:18800
橋本さん:31200
島方さん:31300
高村さん:18700
南1局 ドラ
10巡目、橋本さんがリーチ。
2巡後、親の佐藤からで2600のアガリ。
南2局 ドラ
9巡目に島方さんがメンピンドラ赤でリーチ。
13巡目、高村さんが追いつきリーチ。
2巡後、高村さんがで島方さんに8000の放銃。
南3局 ドラ
島方さん:40300
高村さん:9700
佐藤:16200
橋本さん:33800
残り2局、高村さんは親が残っているが、佐藤は最低満貫以上のツモアガリが欲しいところ。
7巡目、高村さんがをポンして以下の形。
次巡、更にをポン、2巡後をツモってドラ切りの満貫聴牌。
12巡目、佐藤がフリテンの待ちでリーチ。
2巡後、高村さんがをツモリ、2000/4000。
佐藤のフリテンリーチ。
最低満貫以上が欲しいのでメンピンドラ1のリーチを打たなかったが、リーチしてツモって裏ドラ乗らなかったらごめんねでいいのではというアドバイスをいただいた。
たしかに最終局、倍満ツモでも少し届かない状況になってしまったため、その条件は残しておくべきだったかと反省。
親:高村さん:18700
南:佐藤:13200
西:橋本さん:31800
北:島方さん:36300
佐藤は優勝には3倍満ツモ以上という厳しい条件。
高村さんは連荘で島方さんの上を目指す。
橋本さんは島方さんと4500差なので出アガリ5200、ツモは1000/2000以上で優勝。
島方さんはこのまま逃げ切れば優勝。
南4局 ドラ
島方さんが親の第一打のをポンし自力で優勝を掴みにいく。
しかし10巡目、橋本さんからメンピンドラ2のリーチ!
どこからでもアガれば優勝。
決着は4巡後、橋本さんが山にたっぷりあったをツモリ、裏も乗せて3000/6000のアガリで見事優勝!
橋本さん、おめでとうございます!
せっかくだから放送対局上等!という気概がすごいなあと。
決勝まで行けたことが嬉しいですと謙遜されてましたが、準決勝8位スタートからの厳しい条件をクリアしての優勝は素晴らしいです。
最後のインタビューでは、もっとしゃべらせろというくらい饒舌でしたね(笑)。
次回はディフェンディングチャンピオンとして参加お待ちしています!
第11回チャンピオンロードはこれにて終了となりますが、すぐにまた第12回チャンピオンロードがスタートします。
是非、奮ってご参加ください!
皆様との対戦を楽しみにしております。
ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。
恒例の大会レポート後記ですが、現在、帰宅後すぐに書き出して今2時55分です。ツライ(笑)
放送対局は初めてでしたが、思ったより落ち着いて打てました。
ただ、点棒状況が厳しい時に「トップ争いの邪魔になるアガりになってしまうのでは?」というような思考が出てしまいました(経験不足ですね)。
次の放送対局の機会があれば、もう少し成長した姿を見せられるよう精進いたします!
最後に、GC大会が行われた本日は3月11日。
東日本大震災から12年が経過しました。
今でも当時の記憶は鮮明に残っています。
考えると胸が苦しくなりますが、忘れてはいけませんね。
麻雀が打てるということは、それだけでありがたいことだと。