第4回関西チャンピオンシップ決勝観戦記(1回戦)

第4回関西チャンピオンシップ

【担当記者:原田翔平】

2009年よりウェスタンチャンピオンシップとして過去8年間で毎年開催されてきた今大会。
2018年に【関西チャンピオンシップ】としてリニューアルし、主催のプロ協会以外のプロ団体からもたくさんの参加があり、第4回目の開催は参加者50名を超える大会となった。

決勝戦のメンバーは以下の通り。
・サイコロ太郎(日本プロ麻雀協会)
2021年度に二度目のオータムCSを獲得し、関西協会プロの中でもトップクラスの選手。最近結婚もして公私共に充実したプロ活動を送る関西協会が誇るB1リーガー。

・若井翼(日本プロ麻雀連盟)
名前の如く日本プロ麻雀連盟の若手プロ。
協会のベテランプロに立ち向かい、初タイトル獲得となるか。

・小田進也(日本プロ麻雀協会)
17年目のベテランプロ。ウエスタンチャンピオンシップ時代に決勝の経験あり。初タイトルもかかり、今回に賭ける想いも強いだろう。

・前田大翔(最高位戦日本プロ麻雀協会)
関西最高位戦が誇る若手のホープ。
前回大会でも上位進出しており、前田に筆者も二連敗中。笑

■1回戦
・東一局
サイコロ、前田、小田の三軒リーチ!
マスク文化の現代にもかかわらず、リーチという言葉のゴングが大きく鳴り響く出だしとなった。
結果は親の前田がリーチピンフの2900和了。
小田は決勝バランスと言えようか。リーチを受けてチートイツイーシャンテンから無筋を押し、三軒目にしてドラ単騎チートイツのリーチも迷うことなく放っていく攻撃を見せた。

立て続けに親の前田が4,100オール、4,200オールとアガり一気にダントツになる。

5回戦の戦いとなる決勝で、まずは1勝と言いたいところだが、日本プロ麻雀協会のルールはウマが10-30と大きく更にオカもトップに入るルールのため、トップを取る価値が大きいルールである。故に点差が数万点あれど、狙える大物手を逃さずトップになるための手段を尽くしてくることが多いのが特徴。
まだまだ安心できるとは限らない。

サイコロ、小田のかわし手が実り東四局まで進行。

ダメ押し前田2000/4000のアガリで6万点を超えて後半戦へ。

・南1局
親の前田が止まらない。
ダメ押しのダメ押し7,700をテンパイを入れていたサイコロから討ち取り。
・南1局1本場
丁寧に手牌をまとめた若井が本日初アガリとなる5,200は5,500を前田から和了。
・南2局
前田が役なしダマからのアガリ牌をチーしてフリテンタンヤオのテンパイに。
隙がない仕掛けを見せる。

この前田の仕掛けに若井が追いつきリーチ!
一発で2000/4000のツモアガリで二着に浮上!
南3局、オーラスも着順は変わらないアガリで一回戦が終了。

前田+83.3
若井+5.3
小田▲32.4
サイコロ▲56.2