第22期雀王決定戦観戦記 4日目/最終日(16回戦)
第22期雀王決定戦観戦記
4日目/最終日 16回戦
【担当記者:大浜岳】
矢島→堀→仲林→浅井
残り5戦で勝者が決まる。
裏を返せば三名の敗者を決める戦いでもある。
矢島亨▲307.4p
優勝までの道程は険しく、そして細い。
この半荘も今期の矢島を象徴するような苦しい展開だった。
東2局1本場
役牌を2つ仕掛けてのマンガンテンパイが入るが、仲林のアタリ牌であるを掴み放銃。
苦しいスタートとなる。
東4局
––待ちのメンタンピンも、
堀の仕掛けのアタリ牌を掴みカンに放銃。
南1局
絶対に落とせない親番。
浅井が先制フリテンの––をリーチをかけるが、
矢島がアタリ牌であるを吸収しピンフドラドラの–待ちで追いかけリーチ!
今度こそ行けるか!?と思わせたが結果は浅井の一発ツモ。
親番が落ちて相当苦しくなる。
南2局
この配牌を、
仕掛けて得意のホンイツに仕上げる。
もも全てヤマに残っていたが、矢島の手元にやってきたのは堀のアタリ牌である。
これにて矢島の第22期雀王決定戦は事実上終戦となった。
今期の矢島の配牌とツモで雀王を獲得できる、いや、トータルプラスに出来る人類はいないだろう。
そう言い切れるくらい本当に苦しい戦いだった。
しかし卓に着く者として残り4半荘最後まで打ち、見届けなければならない。
残り4半荘。誰が優勝し、誰が脱落するのか。