第2期関西雀王決定戦観戦記 最終日(13回戦)
第2期関西雀王決定戦観戦記
最終日 13回戦
【担当記者:新田友一】
13回戦(中本-後藤-角谷-御崎)
残りは3回、ポイントを考えると中本と後藤は2トップ必要か。ここでトップを取れないと追い込まれてしまう。御崎はここでトップを取れるとかなり有利なポジションに立てる。
東1局角谷にテンパイが入るが・・・、
一色手にしたいがが2枚枯れのためいったんテンパイを取る。
そして、巡目も進みドラを他家から打たれて猶予はないと見たか、しぶしぶこのままの形でツモ牌がピンズでないことを一瞬確認してツモ切りリーチといく。
まるでタイミングを計ったかのように角谷がリーチ一発でアガりが炸裂する。
東2局は後藤がドラドラでポン、ポンとしてタンヤオの–テンパイ。
これに対して、トイトイに打つと高いを抑えてテンパイを取ろうと粘った中本がテンパイ取らずの打。これが5800の放銃となりダメージを負ってしまう。
東3局
角谷がリーチのみではあるが–の先制リーチ。
ここに真っ向勝負を挑んだのは、これ以上にいい形がありますか?というような1シャンテンの御崎。すぐにの5面張で追いつく。待ちが被っているため御崎は放銃することはない。
しかし、ここは角谷が渾身のツモアガリで、裏ドラがなんと暗刻の。
御崎としては、トータル2位の角谷に圧倒的有利なめくり合いに負けておまけに裏3。胸中は穏やかではないだろう。
しかし、東4局の親番で御崎が角谷の先制リーチにひるむことなく押し返して1300オールのツモアガりで原点に復帰。
南入して、ラス目の中本の親番。
ここは勝負所であるが、後藤・御崎の早い巡目の2軒リーチに対応せざるを得なくなる。
この局は御崎の1300-2600のツモアガりでトップの角谷に肉薄する。中本としてはやや厳しくなった。
そして、同じく勝負どころの3着目後藤の親番。
12巡目には受け入れが13種類もある1シャンテン。
なんとこれがノーテンのまま親を落としてしまう。
角谷と御崎のマッチレースとなった南3局、角谷の親番。
角谷は門前でチャンタのイーシャンテン、そこにライバルの御崎からリーチが入る。
この手が決まると、この半荘だけでなく関西雀王の座に大きく近づく。
息をのむ間もなく、結果はすぐに訪れた。
リーチ一発ツモタンヤオ平和三色ドラに裏も乗せての倍満。
この決定戦の最大のハイライトとなるであろうこのアガりで一騎打ちに決着を付け御崎が連勝を決めた。
混戦が続いた最終日もいよいよ御崎が大きく抜け出す結果となり、残すところあと2回戦。