第4期関西雀王決定戦観戦記 1日目(13回戦)
【担当記者:角谷ヨウスケ】
11回戦は新田トップ、12回戦は中本トップ。ギリギリまだ全員の優勝条件が残っている。(逆に言うと、原田としては“トップをとられていい人間”にしかトップをとられていない)
東1局1本場
山代がドラをポン。
ここで山代は一工夫。現在、場に見えていない役牌はの3種類。
素直にを打つと役牌バックの場合の残りがの1/2になってしまうためのカンチャンをはずしていく。
バックからあわよくばホンイツまで見据えた進行へ。
しかし中本はここから打。
原田も中抜きのとする。
原田は親だけにいったんを打ち様子見するルートもあったがここは完全撤退。
山代の工夫もむなしく関連牌は1つも切られることなく流局となった。
南2局1本場
じりじりとした展開が続き、山代・原田は25000点、トップ目は25900点の中本という非常になだらかな点棒状況。
山代が最高のを引き3面待ちでリーチ。
リーチ宣言牌のをチーした中本は何切る??
は無筋、はリーチの現物だ。
解説の田村のおススメは瞬間のアガリやすさ重視で現物待ちに受ける打切り(もちろん放銃になる)。
中本はいったん現物の切りとする。しかし自身も単騎とあってはいつ待ち変えで出てもおかしくない形だ。
原田もテンパイを入れる。
3軒テンパイに引き勝ったのは中本。
300-500は400-600に供託3000点つきの小さいが大きなアガリ。
南3局 親:中本
親番を迎えた中本、三色にはならないがドラを引いてリーチ。
そこに新田がジャストミート。
現物もあるにはあるがドラが暗刻だけに素直に打とし中本に7700点の放銃。
中本が一気に抜け出すと同時に、新田が相当苦しくなった。
南4局2本場 親:新田
新田はこの親番で逆転できなければ残り2回戦が本当に厳しくなる。
うーん、あまり良くはない。ほのかに純チャン三色が見えるがそうなるとドラは使えない。
しかし絶対にアガリか、少なくともテンパイ連荘は必須の新田。
そんな新田の必死さが通じたか。どこからも仕掛けが入ることなく、新田が先制テンパイ。
ドラなし・役なし・待ちも良くないが、今の新田に曲げない選択肢はない。
シャンポン待ちであることが幸いし数巡後にノーチャンスになったでアガリ。まずは1連荘。
必死なのは中本も同じ。オーラス・トップ目・役ありだが加点を目指してリーチしていく。
新田の抵抗もむなしく中本のツモアガリ。
13回戦の結果は以下のとおり。
山代がくらいつき、中本もなんとか可能性を残した。