第2期関西雀王決定戦観戦記 1日目(2回戦)
第2期関西雀王決定戦観戦記
1日目 2回戦
【担当記者:松浦裕充】
2回戦(中本-角谷-御崎-後藤)
1回戦は現関西雀王の後藤が御崎との競り合いを制した。出番が少なかった角谷、中本の反撃が始まる。
東2局1本場、角谷にチャンスが訪れる。
5巡目に一盃口テンパイ。
四暗刻の変化もあるので、ここはダマテンを選択。
同巡、後藤が捨てた1枚目のをポン。
とは生牌。
四暗刻の変化があるので、1枚目は見送る人も多いだろう。
しかし、残っている牌が真ん中に近いし、四暗刻にするためにはどれかを暗刻にしないといけない。
どれかが暗刻になって、四暗刻のテンパイをしても苦しい待ちならば、暗刻になった時に満貫ツモアガりになる方が良いと判断した。
実際この判断は良く、すでには山に残っていなかった。これを中本からアガり連荘に成功した。
東4局、ようやく中本にチャンスがきた。
3巡目でドラのがトイツのイーシャンテン。
両面両面のイーシャンテンで、既にが2枚出ていることを考えてを捨てる。
安全になりそうなを残さずここはピンズの変化も残した。
この手は絶対にものにしたいという意志を感じる。
これを仕上げてハネ満のツモアガり、一気にトップ目となった。
南1局、角谷が現代のトレンド通りの手順を見せてくれる。
ピンフかカンチャン待ちの一通か。
現代のトレンドは一通狙い。
ピンフと一通では打点差が大きいことと、待ちが端に近いことが主な理由である。
ピンフテンパイを逃すがきっちり一通に仕上げ、御崎から満貫をアガる。
このアガりで中本に迫るが最後は逃げ切られ、中本がトップで終了。
1回戦の着順と逆の着順になったため、ポイント差はほとんどない。まだまだ始まったばかり。今後の展開が楽しみである。