第20期女流雀王決定戦観戦記2日目(8回戦)
第20期女流雀王決定戦観戦記
2日目 8回戦
【担当記者:コウ】
折り返しの8回戦、佐月の起家でスタート。
東2局、親の逢川がドラの”中 三色ドラ1″の2100オールで先制。
そしてぶつかった東3局。
親の奥村が13巡目先制リーチ
面子手を見切ってうまく七対子ドラドラですぐ追いついた佐月!
待ちの選択に時間をかけたが山に二枚のを選んだのがすばらしい。
さらに同巡追いついた逢川!!
奥村は一発目のをアンカンし、最低9600に。
勝者は一発は消えているもののすぐにツモりあげた逢川。
裏は乗らずも2000-4000のアガリ。
決定戦らしい見事なぶつかり合いが我々を魅了してくる。
先ほどの局蚊帳の外の中月が今度は親で先制ピンフリーチも、奥村にすぐに追っかけられリーチ一通ドラの8000の放銃となり、南入となった。
南1局一本場、前局も放銃に回ってしまった中月だが、一度タンヤオでの聴牌を拒否し、すぐに一通確定のリーチに昇華させた!
親の佐月も追いかける。
またまた3軒リーチ。
逢川の思いは「待ちの枚数…どちらの待ち…危険度…トップ目ゆえに…さらなる手替わり…オリ…」とメビウスの輪のように駆け巡った事だろうと思う。
結果一発目に親の佐月に打たれたや、持ってきたをどのように思うかは個人によるとは思う。
ここは佐月がツモアガって連荘に成功する。
中月がさらに苦しい。
3本場のメンピンドラドラの–追っかけリーチは親の佐月の高めタンヤオ一盃口の–に引き負け親の跳満ツモられ。
実況のようへいも言っていたが、前局の形式聴牌での粘りが産んだ見事な6000オールだ。
だがしかし、中月はこんな事ではファイティングポーズをやめない。
お腹の赤ちゃんに蹴られてしまう。
親の佐月の隠れドラ暗刻の仕掛け、逢川の先制リーチにも立ち向かい、リーチ一発南一通裏の跳満タイキック!!!!
さらには逢川の親番でも3900を、奥村の親番でも1300-2600をアガり、何と箱下からの大復活を果たす。
オーラスはアニキ、奥村の選択が興味深い。
親の中月がマンズのホンイツで二副露。そして奥村は七対子のリーチ。
中月からでたはアタリ牌だが、、
これを見逃した!!
理由はこうだろう。
裏ドラが乗らなければ、同点二着、ツモれば単独二着。しかも中月は聴牌している可能性が高く、ほぼもう一局ある。ドラのが4枚、、、が複数枚見えており、中月への放銃が致命傷となりにくい。流局すれば上位二人との差が3000点縮まる。
このように見逃すメリットはあるにはあるが、この七対子を見逃すのはかなりの胆力が必要だったように思う。
恐れ入りました。上位二人も恐怖に思った事であろう。
最後は単独二着のアガリを決めた。奥村。
この後も最後まで四人で混戦が予想される。
熱い戦いにコウご期待。