第4期関西雀王決定戦観戦記 1日目(9回戦)
【担当記者:角谷ヨウスケ】
東1局
親の新田が切りリーチとすると、すでに仕掛けてテンパイしていた原田から1発で仕留める。
裏ドラものって12000のアガリ。
東1局1本場
次は新田から山代へ8000点。
東2局
さらに山代から中本へ9600点。
原田の出した12000点を3者でキャッチボールする形となり、あっという間に全員が原田とトップラスのチャンスがある並びができあがる。
東4局 親:山代
原田をラスに沈め、均衡する3者だったが、
山代がタンヤオドラ3の12000点。(ドラ)
リーチ一発ツモピンフ表1裏1の6000オールと一気に他家を突き放す。
実はこの時に新田は、
とても楽しみな形にはなっていた。
東1局に12000をアガったがそれ以降は新田に厳しい展開が続く。
南1局2本場
点棒状況は、
山代59800
中本22600
新田19100
原田△1500
原田以外の3人にとってはかなり良いまま進行できている。
現状のまま終われば山代+79.8原田△61.5となり実に140ポイントも縮まることになる。
さらに、
新田が高め18000のテンパイに対し、原田がリーチ。
原田の待ちは山に1枚しかなく、新田にとって直撃36ポイント(+順位点)の大チャンス。
だったが、ここは原田のアガリ。
南3局 親:原田
原田が粘る。一時は△1500点、3位との差も2万点近く離れていたのにもう3人が並びだ。
もう親がない新田は配牌から第1打にドラ。
本来ならまったくドラを打つ手ではないが、上家はダントツの山代だ。
安手をアピールし親流しのアシストを期待しようという意思表示をしていく。
残念ながらこの時は山代の手とかみ合わなかったが、今後はよりトータル下位者が協力していかなければならないだろう。
南4局
オーラスを迎えて点棒状況は画像の通り。
新田はやや離れた2着。中本原田は800点差なのでとにかくアガりたい。
山代は点差に余裕のある親番なので今度こそアシストも視野に入れたいところだ。
しかしまたも原田。
1つ上の画像を見比べてみて欲しい。7巡の間に6枚もマンズを引いてこの形。
ホンイツ南、ツモれば三暗刻でダマテン跳満である。
リーチしても8000点出アガリでは届かないためダマを選択すると、すぐにツモアガリ。
一時のダンラス状態から何と2着になる。
【9回戦の結果】 ()内はトータル
山代 +77.1(+48.5)
原田 +1.6(+272.9)
新田 △24.5(△200.6)
中本 △54.2(△121.8)