第4期関西雀王決定戦観戦記 1日目(4回戦)
【担当記者:角谷ヨウスケ】
東3局 親:原田
4人が4人とも意思をもってすすめる。
山代の配牌。
役牌のトイツが2組ありホンイツも狙おうかというところに第一ツモでが暗刻になった。
染めればマンガンは見えるが、ドラがということもあり大人しくを選択する。
一方の新田はチャンタを見ながら打、と手役よりに進めていく。
そして6巡目に
この形で山代の先制リーチ。
それを受けた親の原田は以下の手牌。
カンが埋まってイーシャンテン。ピンフドラ1(ドラ)高めイーペーコーも見えるチャンス手だ。
しかしイーシャンテンになる選択対象のターツが全て無筋、いったん現物のトイツ落としも考えられるがここは強く無筋の、と連打していく。
すぐに安めではあるがを引き入れリーチ!!
新田も純チャン含みで進めていたが2軒リーチの上に安め引きとあってここで引き気味に。
中本も密かにテンパイ。またはを切ればテンパイだが自身にドラはなく、どこに固まっているかもわからない。冷静に現物のとしていく。
この局は山代の6400のアガり。
東4局 親:新田
これまで我慢していた新田に手が入る。親でドラのW東がトイツ。
7巡目に山代からが放たれて当然のポン。もう降りる理由もない。
新田の2副露、さらに捨て牌はのトイツ落とし。テンパイは濃厚だ。
しかし原田も同巡にテンパイすると無筋をぶん投げてリーチ宣言。
巡目が早く降りきれないこと、だまっていても12800点持ちのラス目であることから強く打って出た。
これになんと新田が一発で当たりのをキャッチ。
世が世なら1300のところ、裏ドラものって5200のアガり。
どんな牌でも新田は切っていただろうが、一発と裏が実に厳しい。
南1局
原田が5山リーチを中本から出アガり、さらに加点。
南2局
新田に大チャンス!!3巡目リーチの七対子ドラドラ確定。
待ちはかを選べるが新田は西家であるし、は今出たところ。待ちでリーチとする。
どちらにせよヒントの少ない早いリーチだ。一発でこぼれるかもしれないし、裏が乗れば倍満まである。
新田がそんな妄想をしていたかはわからないが、このが山に2枚残りのまま一向に姿を見せない。
中本から追いかけリーチをされた上に、18巡目のハイテイ牌1つ手前まで進み、
そして原田がタンヤオでかわす。
原田の攻め、かわしが光る一方で新田、中本が非常に苦しい。
山代も参加できていないが点棒的な余裕があるため、むしろ「参加していない」が正しいか。
南3局 親:原田
ノベタンーテンパイ?
親、8巡目、他家に動きなし。ドラがないのは不満といえば不満だがそのままリーチがマジョリティだと思う。
しかし原田は少考して打。で両面以上テンパイ、アガリ率の合計は下がっても4000オール以上のアガリ率は高める手順とする。
結果的にはすぐに山代からが出て中ぶくれのままアガり。
(現状ライバルの山代からだけはアガるつもりだったとのこと)
このアガりで原田の点数は35000点。
原田の選択が決まり、東場の12800点から大復活である。
オーラスも中本の安い仕掛けに差し込んでトップ確定。