第21期女流雀王決定戦観戦記2日目（8回戦）

第21期女流雀王決定戦観戦記
2日目 8回戦

【担当記者：坪川義昭】

2日目での敗退決定者発表まであと3戦。
その争いをしている澄川・中月にとっては各自残り2戦しかなくここからの焦点はこの二人の闘いである。

序盤は中月が一歩リードする形で進行していたが、東2局2本場に澄川が反撃開始のリーチといく。

先にチンイツのテンパイが入っていた佐月から12000は12300の出アガリで中月を追いかける。

ここからは澄川劇場だった。

この12000を親流しにかかったライバル中月から直撃して逆転すると、

のポンテンの12000は12600を佐月から打ち取り勝負アリ。

手痛い放銃もありはしたものの、序盤の大量リードに守られ最後も自身のアガリで決着。

中月を3着にした上でのトップ。
2人の間には更に100pの距離ができた。

中月にとっては残り1戦。
9回戦が澄川抜け番のため直接対決はない。
最終戦抜け番の中月は次回150pクラスの特大トップを取って澄川に条件を突きつけたいところだが、親の役満などをアガらない限りは厳しいものがある。

トップは絶対に必須。
澄川が最終戦ラスを引いた場合のみ生き残りのお祈りタイムというのが現実的な条件だろうか。

一年の長いリーグ戦を勝ち抜いてやっと辿り着いた舞台をそうそう簡単に降りるわけにはいかない。
9回戦へ向かう中月の眼は全く死んではいなかった。