第3期関西雀王決定戦観戦記 1日目(1回戦)

第3期関西雀王決定戦観戦記 1日目

【担当記者:山本司】

協会関西の頂点を目指して――背負うもの多き男たちの闘いの記録――

雀王決定戦においてMリーガー3名を相手にしながら、激闘を制した浅井堂岐が初の戴冠を成し遂げてから2週間余り。
女流雀王決定戦やfuzzカップもベスト16に突入するなど、まだまだ当会においてはオフシーズンなどない!といわんばかりの見どころある対局がひかえているが、関西においてもその戦いは火ぶたを切って落とされようとしていた。

『関西雀王決定戦』
協会関西本部が運営するリーグ戦であり、A・B・Cの3リーグで構成される通年リーグ。

本部のリーグ戦(雀王戦)とは独立した形で運営されているが、関西雀王になった場合は本部B1リーグへの参加権利が与えられるのが大きな特徴である。そのため、順調に昇級し関西雀王になれれば(特昇を除けば)最短の3年でB1リーグに参加できるため、一部選手は本部と関西のリーグ戦にダブル出場している者もいる。

今期はその第3期であり、Aリーグに出場した13名が10節40回戦を戦い抜いた。
コロナ禍でありながら、今期は一人も欠けることなくリーグ戦を終えることができたのは大きな成果だったと言えよう。

昨年オータムCSを獲得したサイコロ太郎が降級するなど、実力者でさえちょっとした不運が重なると吞まれてしまう魔境、関西Aリーグ。
その魔境を潜り抜け、いよいよ本年の協会関西の頂に達さんとする挑戦者4名が出そろった。
多士済々のメンバーとなったが、奇しくもそれぞれに負けられない理由のある対局者たちとなった。選手紹介の中でご紹介していきたい。

去る11月20日、いよいよ3節15回戦にわたる決定戦の幕が上がる。当日はあいにくの雨模様で少し肌寒い天気であったが、寒空さえ吹き飛ばす熱き戦いが繰り広げられた。


1回戦 起家から奈良―柴―堀―中村
――テクニカル&タクティクス 柴卓司――
東1局1本場
柴の打ちまわしに注目したい。
前局、奈良にいきなり2巡目リーチからの一発ツモという、あれなんかありました?と、とぼけたくなる状況。

気持ちを仕切り直したい1局。
4巡目で奈良の親番を流すことに重点を置くなら、ここは手なりで
しかし、ドラがであること、456の三色も見えることから打とした。

[柴卓司プロ]
11期後期入会 Aリーグ2位 
4名の中で最も近年のタイトル戦、配信対局で結果を出しているのがこの柴卓司だ。
第2回白虎杯優勝、第6・7回ウエスタンチャンピオンシップ決勝進出など長きにわたり競技麻雀で結果を出している。決定戦は2回目で、前回の第1期では3位となった。

この選択が生き、この聴牌に。三色は崩れたものの、狙い通りの待ちである。
柴の繊細な一打は解説の角谷、サイコロ共に「テクニカル」「上手い」と絶賛であった。
ちなみに柴と中村は大学の同級生だそうで、お互いに意識するものがあるのかもしれない。

残念ながらアガリには結びつかなかったものの、柴の技術が光る一局となった。
 奈良→中村 東・ドラ 2000

[中村一プロ]
15期前期入会 Aリーグ1位
愛称「じぇるP」、天鳳の高段者でありネットから競技麻雀の世界へとやってきた。
多くの人に愛される癒しキャラ。あまり公式戦には出場していないが、リーグ戦では無類の強さを誇る。関西Aリーグでは3期通算で驚異の+1000ポイントを突破している。
最近結婚したらしく、新生活に弾みをつけるべく負けられないようだ。

――柴、苦難の始まり――
南3局
小場で進み大きな点数移動はないまま迎えたこの場面。まずは中村が絶好のを引き入れ立直。

ここまで耐える展開の多かった柴が追いつく。

なんとドラを重ねて聴牌。これはついに柴のターンか…と思いきや待ちが
次巡に絶好のを持ってきたため待ち変え。

こればかりは仕方ない。必然の放銃である。
 柴→中村 リーチ 1600

結局この半荘は奈良が東1局の満貫で作ったリードを最後まで保ったままゴールインとなった。
わずか9局、流局なし連荘1局と1時間足らずでの決着であった。

1回戦結果
奈良 +52.1
中村 +11.0
堀  ▲19.5
柴  ▲43.6

[奈良篤志プロ]
17期前期入会 Aリーグ3位 
香川県からリーグ戦やタイトル戦のたびに高速バスで会場のある大阪へと通う苦労人。自他ともに認める守備型。Youtubeチャンネル「麻雀プロ奈良篤志」を開設しており、600万回再生を超える動画でバズッた経験を持つ。
来年小学生になる娘さんがおり、ランドセル代のためにも負けられないとのこと。

2回戦 起家から堀―奈良―柴―中村
――打点か、待ちか。 中村の選択は?――
東3局2本場
1回戦と打って変わりここまで3局のうち流局2回と膠着状態のまま東3局へ。
ここで中村に大物手の予感。配牌で1枚浮いていたドラが3巡目に重なる。

ここから堀の打った、奈良の打ったをポン。さらにこの場面、を出やすく、鳴きやすくする打として万全の体制。このを奈良がポン。

そしてなんと次に引いた牌がドラの!カン待ち、あっという間のマンガンである。

さらに次巡、ここにひくのが
中村はノータイムで打として対々和へと変化させていった。

しかし、この一打に対し解説の元雀王角谷ヨウスケと昨年オータムCSを獲得したサイコロ太郎の意見が割れた。

角谷「という真ん中2種のシャンポン待ちのアガリ率はカンチャン待ちより落ちる。8000点が12000点になるとはいえこの状況ではどうか?」

サイコロ「対々和にしそう。場況に大きな差がない限り、明確に4000点の差もあるしカンチャンよりはシャンポンのほうが良いのでは?」

この2名は他団体含めた関西に在住するプロ雀士の中でも屈指の実力と実績を誇る。
また勉強会などでも顔を合わせることが多く、意見が一致することも多いらしいがこの場面は議論になった。
終了後に中村に話を伺うと、やはりサイコロの意見と同様の答えが返ってきた。難しいところだが、読者の皆様はどちらの意見を支持するだろうか?
 中村、奈良 2人テンパイで流局。


――中村、決定戦通算2度目の役満なるか? 柴、決意と読みのリーチ――
南3局

中村の手に注目したい。配牌でが1枚ずつでがトイツ。そして第1ツモが!なんと大三元チャンスである。
中村は2年前の第1期関西雀王決定戦でも国士無双をアガっている。やはり持っている男なのか…。目論見通りがあっさりと鳴けて、自然な形でホンイツへ。あるいは大三元。

実はこの時点では奈良、堀の手の中に1枚ずつあるため、大三元こそ難しいものの3者の手はどうしても迂回せざるを得ない。
そうこうしているうちに中村はホンイツのテンパイにたどり着く。さらにを再度引き下の形。

待ちの変則3メンチャン。さすがにここは一人旅か…と思われたが、ここに待ったをかけた男がいた。そう、親の柴である。
中村に通りそうな牌を選びながらも、簡単には屈せず最後の親番を維持すべく必死に回す。
そしてついにたどり着いたこの形。

中村の捨て牌にはがある。しかし、オリに徹していそうな奈良、堀とも合わせていない。ならば山にいる可能性がある。

ここは珍しく長考に沈む柴。そして意を決してを横に曲げた。

柴の決意は果たして。一発目に持ってきたのは…。

力なく打たれた牌はであった。
 柴→中村 ホンイツ・發・中 8000

この1戦は、オーラスにアガリ競争を制した奈良が2連勝、1回戦と全く同じ並びとなった。

2回戦結果。()内はトータル
奈良 +54.3(+106.4)
中村 +12.3(+23.3)
堀   ▲21.6(▲31.1)
柴   ▲45.0(▲88.6)

3回戦 起家から堀―中村―奈良―柴
――柴の巧みなチンイツ仕掛け――
東2局1本場
4巡目の柴の手牌

をツモり、索子が9枚となる。ここから読者の皆様はどんな役を想定されるでしょう?
ドラがということもあり様々な可能性が考えられるが、柴の選択が素晴らしい。

堀の打ったをポン。一見すると暗刻のところであり鳴く必要がないように見えるが、ポンすれば1面子確定できる上、を引けるとかなり良い形になる。さらにが使いにくくなりポンしやすい。多くの利点のある柔軟な仕掛けだ。

このあとカンが使いづらくなった中村から目論見通りもポン。
残念ながらテンパイにはたどり着かなかったが、まだまだ柴の心は折れていない。
この男、どれだけの引き出しを備えているのであろうか。
 堀 一人テンパイで流局


――「俺が一番勝ちたいんじゃけぇ」 堀良三の我慢と意地――

[堀良三プロ]
5期前期入会 Aリーグ4位通過
今や「協会の堀」といえばMリーガー・堀慎吾プロだが、こと関西においてはこの人の名を出す人も少なくない。
協会最大のオープンタイトル、日本オープンで決勝に進んだこともある中堅選手だ。
麻雀界で長年講師業をしており、ファンも多い。広島県出身で広島カープを愛する男。
実は新婚の堀、来年にお子さんが生まれるそうだ。我が子に誇れる結果を出せるか?

東4局1本場
ここまでなかなか見せ場のなかったベテランの堀に大物手が舞い降りる。
中村が客風を仕掛けてホンイツへ、奈良が役牌から仕掛けてさばきに行く。

この仕掛けのたびに堀に有効牌が押し寄せ、ついにこのテンパイ!

ジュンチャン・三色・ドラ、親の跳満18000である。打点十分のためダマテン。他家からこぼれるのを待つ。

同巡の柴、さすがに2者から副露もあるということで速度を合わせしぶしぶテンパイへ。

そして堀、もう黙っとれんとばかりにリーチ!宣言牌の音が画面外にも聞こえてきそうな気迫である。
リーチを受けた柴、なんと一発目に持ってきたのが当たり牌の

中張牌が多く切られ、筋とはいえかなり切りづらい牌である。さすがに逡巡するも、ほかにもまだ通っていない牌を多いことや手役が絞り切れないこともあってここは打つほかない。

 柴→堀 リーチ・一発・ジュンチャン・三色・ドラ2 24000

柴が非常に苦しい。そもそも手が入らず、たまにテンパイしてもつかんでしまう典型的な負けパターン。
このあたりから解説席は「柴、なんとか頑張れ」と念を送っていた。
この1戦は堀の親倍満が決め手となり、決定戦初トップをもぎ取った!

3回戦結果。()内はトータル
堀 +67.7(+36.6)
奈良+8.8(115.2)
中村▲27.7(▲4.4)
柴 ▲48.8(▲137.4)


4回戦 起家から堀―中村―奈良―柴
――まさかそんな待ちが…。 中村、痛恨の1局――
東3局
中村が軽快に仕掛けホンイツへ。
中村はこういった仕掛けを多用し、相手をけん制しながら自らのペースへ引き込むのがうまい打ち手だ。しかしこの日はなかなか実らない。

13巡目にテンパイ。しっかりとマンガンを作り上げた。点数は僅差でありここで一気に抜け出したい。だがそうは問屋が卸さない。

次巡、堀がリーチを打つ。待ちはペンチャン待ち。なかなか苦しいが親番奈良が中村の仕掛けに対応したように見えたことも大きいか。
堀、中村ともツモれず、迎えた中村の最終ツモ。引いたのはまさかの

中村目線ではが4枚見え、が3枚見えとが当たりづらそうに見える。また、不幸なことに堀に切れる牌も見当たらない。通せばテンパイ維持ができる。
まるで吸い込まれるように、中村はを河に放ってしまった。
 中村→堀 リーチ・ドラ 2600

南3局
――柴の苦難はいつまで続く? 回避不可能の放銃――
堀の手に注目。4巡目にドラのが暗刻に。

さらに6巡目、残していたが重なり四暗刻イーシャンテン!しかしは当然のポンだろう。

ここにを持ってくるのは柴。は1枚見えていて親の現物。当然の残し。この場面をぜひ覚えておいてほしい。

奈良がを暗刻にしてイーシャンテン、の比較は安全度で打
堀、待ってましたと言わんばかりのポン。

そして奈良、2巡後にを引き入れ親リーチ。親番でここは加点したい。

さて皆様、ここで少し思い出してほしい。奈良の現物にあるのことを。そしてこの世にたった1枚しかないそのを持っているのは誰であるのかを。
あえて明言は避けるが、ここまで言えば次に何が起こったか勘のいい方はお分かりではないだろうか。

 柴→堀 12000

この半荘は奈良が堀を再逆転し見事3勝目。柴はようやくラスから逃れたが相当に苦しい戦いであった。中村は一度もアガれず痛恨のラス。展開が縦長になってきた。

4回戦結果。()内はトータル
奈良 +55.3(+170.5)
堀  +14.1(+50.7)
柴  ▲24.3(▲161.7)
中村 ▲45.1(▲49.5)


5回戦 起家から柴―奈良―中村―堀
――カンが生むドラマ 勝つのはどっちのタンヤオか?――
東4局
8巡目、東1局に8000を放銃した中村。この半荘いいところなく、ラス目ということもあってか1枚切ってのタンピン、あわよくば345の三色を目指さず暗カンに踏み切った。
すると新ドラがなんと!あっという間のチャンス手到来である。うまくすれば跳満~倍満も望めるだろう。

2巡後、中村おとなしくしとけと言わんばかりに奈良が好形のイーシャンテンだがチーしてテンパイにとる。

切りか切りかの選択だが、中村の捨て牌にがある。終盤に入れば中村は警戒され現物が打たれるだろう、ということで打待ちを選択した。

そして切られたを中村もチーしてテンパイにとる。不本意であろうが、奈良にこの手を流されるくらいなら、という妥協点か。待ち。
打点差にして8倍あるタンヤオの仕掛け。果たして軍配が上がるのは・・・?

奈良の勝利!手詰まった柴からが打ち出され決着した。中村は3回戦のオーラス以降アガりがない。まずは悪い流れを断ち切りたいが…。
 柴→奈良 タンヤオ 1000

南3局
――くっつきイーシャンテン、広さをとるか?打点をとるか?――
中村が苦しい。この半荘もここまでアガりがない。
リーグ戦を圧倒的な成績で勝ち上がった中村だがどうしてしまったのか?しかしこのまま終わるとは思えない。最後の親番、実力を見せつけてほしいところだ。
5巡目、中村ツモ。すでにのくっつきのイーシャンテンだ。

早めにリーチできれば、点数状況的に3者とも向かってこないことが予想される。ここは形を維持し、リーチを目指すツモ切りとした。

見た目は10種32枚のイーシャンテンだが、リーチのみの愚形になる可能性がそれなりにある。
この場面で2000点ではラス抜けもできず、再びアガれるかはわからない。
ならいっそ思い切って筒子のチンイツへ向かう手もあったのではないか?

解説でもこのことに触れられたが、上家がトータル首位の奈良のため、一つ仕掛けるとその後鳴かせてくれない、なら形を維持したのだろうとのことであった。
ただし角谷プロは「それでもは残して打。うっかり8000オールもあり期待される打点が違いすぎる」という見解であった。

この選択はとても難しく記者個人では判断がつきかねる。そこで、こういった染めるか否かの専門家に意見を伺うことにした。
その人物こそ≪協会タイトル四冠王≫現オータムCS・矢島亨プロである。

2022年オータムCSで優勝した矢島亨プロ

矢島プロにこの場面を見てもらった結果、次のような見解が示された。
切り。を引いたときは平和・一通またはイーペーコーが確定するからリーチもありだが、点数がないので染めに行く。以外はチー。は鳴くのもあり寄り」

これらの見解がすべてではないが、角谷・矢島の両A1リーガー、タイトル経験者がやはりこの場面は打点を追いたいとの認識であった。協会ルールはトップを目指す戦いになる以上、やはりどこかでリスクは負わねばならないのかもしれない。

ちなみに今回、取材に答えてくださった矢島プロは本決定戦の第2節に角谷プロとともに解説者として出演予定だ。二人の雀王経験者の思考と解説を聞ける機会はなかなかないと思われるので、読者の皆様にはぜひともご覧いただきたい。

この局は堀の先制リーチを受けた中村、すぐにを引き追いかけリーチを敢行。ともにアガれず、流局となった。

 中村、堀 2人テンパイで流局


第1節の最終戦は、堀が必死に追いすがるもオーラスに奈良がアガりきって逃げ切った。
奈良はこの日全連対、4トップ。つ、強すぎる…。
奈良 +66.7(+237.2)
堀  +20.6(+61.3)
中村 ▲25.0(▲74.5)
柴  ▲62.3(▲224.0)

第1節を終えた結果がこちら。

堀は終始安定した戦いで、トップこそ1回だったものの攻守のメリハリと我慢が効いていた。次節以降、奈良に勝ち逃げはさせまいと様々な手を駆使してくるのではないか。

中村はリーグ戦では圧倒的なスコアをたたき出したが、今回の決定戦ではやや調子が上がってきていない。しかし爆発力のある選手なので、残り2節での巻き返しに期待したい。

柴は対局が進むほど、解説席が応援するほどにこの日は全くツキに見放されていた。しかしその技巧は随所に見えたのでそう簡単に土俵は割らないだろう。

そして最後に奈良。運も味方し、しっかりとリードを積み上げると巧みなゲーム回しで3者を圧倒し続けた。
帰り際、本人にインタビューすると「運がよかった」と謙遜していた。しかし同時に、包囲網を形成される可能性や、堀と2回トップラスを決められたら並んでしまうことに触れ「余裕は全然ない」と引き締まった表情で語っていたのが印象深い。

いずれにしても、今決定戦の最注目選手になったことは間違いない。

喜びと抱負を語る奈良

余談だが、近ごろ麻雀界隈では対局前に「いくら」を食べた人間が活躍するとされている。奈良も前日の夜は寿司を食べたそうだ。いくら不敗神話、恐るべし…。

こうして関西雀王決定戦第1節は幕を閉じた。選手はそれぞれにベストを尽くしたが、上下の差が450ポイントを超えるという、これまでにはない展開となってしまった。
しかし、まだ3分の1を終えただけである。何が起こるかわからないのが麻雀の醍醐味であろう。

次回第2節は12月18日、11時よりyoutubeチャンネル〔雀サクッtv.〕にて、矢島亨プロ、角谷ヨウスケプロの豪華解説を迎え、新人の平城六花プロが実況デビューとなる。

ぜひとも読者の皆様は今から熱い戦いを見逃さぬよう、スケジュールに予定を書き込んで待機していただきたい。

奈良が先日の天皇賞秋よろしく、パンサラッサのような大逃げを見せる中、追いすがる堀、中村、柴も黙ってはいないだろう。今年の協会関西の頂をかけた戦いは、まだまだ始まったばかりである。選手たちにはこれまで以上の熱のこもった、身を焦がすような熱い闘牌を期待したい。