第4期関西雀王決定戦観戦記 1日目(14回戦)
【担当記者:角谷ヨウスケ】
14回戦は山代のリーチツモ攻勢から始まる。
東1局
親番で4000オール。
東2局
親は流れたが2000-4000。
東3局
打点は安いがしっかりツモって500-1000。
東4局
そっと中本に手が入る。ドラがトイツのチャンス手だけに中本はいったんダマ。
ソウズの連続系の変化に備える。
しかしソウズのホンイツに向かう新田にをツモ切り連打されると、山代にまで打たれてしまう。
もちろん役なしなのであがれない。リーチをかけていたら、出たかわからない。とはいえ中本の表情はさすがに曇る。
この後も特に優秀な手替わりすることなく、しぶしぶリーチも流局。
もやもや中本。
南1局1本場
新田が早々にドラポンしてタンヤオ模様。
仕掛けてテンパイの原田から新田へジャストミート。
原田にとってトータル4位の新田にアガってもらうのは基本的には良いのだが今はまずい。
何故といって山代の東場の猛攻により、持ち点は山代44800点、原田15900点、新田13500点。
いっそ新田が山代を上回ってくれれば良いのだが現状3万点近くの点差では新田が満貫アガっても焼け石に水。
放銃してしまうと原田のラスだけが濃厚になり、山代-原田でトップラスの並びができてしまった。
そして満貫放銃後は原田は7600点。このまま終われば順位点込みで山代に約120ポイントを詰められてしまう。
南2局2本場
さらに原田にピンチが訪れる。
このペンで原田が先制リーチをするのだが…??
すでに新田が国士無双のイーシャンテン。右手が動画でブレるほどの速度で無筋を押していく。
すぐに国士無双テンパイ。お互いの待ちは山にいる。しかし打点は段違い。
自身のリーチ後に国士模様の人間に無限プッシュされることほど怖いことはない。実況の夏月(原田の嫁)の声も震える。
原田がつかめばあわや1半荘で160ポイントの逆転劇!!となるところだったがすんでのところで原田がツモ。
裏ものって1000-2000のアガりとなった。
南4局2本場
各家の点差は画像の通り。4着の原田は3着の中本まで15400点差。
原田にとって中本と新田の並びはどうでも良いので、アガる時は必ず中本を逆転したい。(むしろ多少素点を損しても新田が連荘して山代を逆転してくれれば順位点40ポイント助かる)
3着までは跳満ツモか満貫直撃。ドラも使えるチャンタ三色を志向しながら手作り。
三色にはならなかったがリーチツモチャンタ白ドラ1で条件を満たすテンパイを入れる。
また幸いなことに待ちがドラであるため、“打たれにくい”。跳満を“ツモりたい“原田にとってはちょうどよい。
絶対にかわしたい山代も手牌がついてこない。
中本が仕掛けて一発ツモが食い流れもしたが、すぐにツモって3000-6000。
山代・原田がここでトップ3着となり70ポイントを縮める。
14回戦の結果