第18回オータムチャンピオンシップ観戦記(3回戦)

第18回オータムチャンピオンシップ
決勝観戦記 3回戦

【担当記者:田籠謙介】

矢島が2連勝し、2着の天津ですら約60ポイント離されて迎えた3回戦。
水崎、平城は更に厳しい状況に追い込まれており、まさに正念場と言える。

開局早々、水崎が早くも4巡目にドラを重ね、7巡目にテンパイ。

東1局 北家水崎 7巡目

ドラ

中張牌ということもあり、ヤミテンで進めていたが、生牌の麻雀牌:白を引いて待ちを変えてのリーチ。

東1局 北家水崎 11巡目

ドラ

終盤に差し掛かって相手が生牌の麻雀牌:白を切るぐらいの大物手なら打ち取り、
攻めてこないならハネマンをツモるぞという女王の気迫が感じ取れる。
しかしながら、ここは1フーロしていた矢島が丁寧に麻雀牌:白を3枚抱え込み流局。
出だしは水面下の攻防といった感じである。

この静寂を破るかのように親の天津が4000は4100allをツモ。

このまま引き離されまいと水崎が奮闘するもこの形から一向にテンパイが入らない。

東2局2本場 西家水崎 6巡目

ドラ

実は矢島が麻雀牌:8筒を3枚、天津も麻雀牌:8筒を1枚を抱えており、789の三色は純カラ。
せめて麻雀牌:6筒との願い空しく、水崎はテンパイにならず、天津、矢島の二人テンパイで流局。

次局、先制リーチしたのは平城。

東2局3本場 北家平城 9巡目

ドラ

この時、水崎はソーズのホンイツ手を進めており、ドラ対子でオリ選択は無い状況。

東2局3本場 西家水崎 11巡目

ドラ

平城が麻雀牌:8索を切っており、麻雀牌:5索をダイレクトに引かないと麻雀牌:5索が出ていく。
もはや水崎の放銃は時間の問題かと思っていたが、なんと麻雀牌:5索を引いてテンパイ。
麻雀牌:中を掴んだ平城から12000は12900を出アガリ。
平城は女王から手痛い洗礼を受けてしまった。

勢いそのままに水崎はチートイをヤミテンに取って800/1600をツモ。

東3局 南家水崎 12巡目

ツモ

ドラ

続く親番はリーチをかけて終盤に2600allをツモ。

東4局 東家水崎 16巡目

ツモ

ドラ

南1局には3巡目にリーチをかけ、天津より5200の出アガリ。

南1局 北家水崎 6巡目

ロン

ドラ

因みに、放銃時の天津の手牌と場況はこの通り。

トマルホウガ、ドウカシテイル。

南3局は天津が安めながらも水崎より3900の出アガリ。

南3局 北家天津 12巡目

ロン

ドラ

因みに、放銃時の水崎の手牌と場況はこの通り。

コレモ、トマラナイネ。(-_-)

オーラスは少しでも素点を取り戻そうと平城が567の三色の2000/3900をツモ。

南4局 南家平城 12巡目

ツモ

ドラ

一見、普通のアガりに見えるが、道中で両面受け入れを否定して、
567のターツもしくはダブ南の打点重視の選択をしている。

協会入会2年目にして、一発裏なしのルールで決勝まで上がってきた理由を感じ取れた。

3回戦を終えて、平城には厳しい状況だが、天津、水崎としては矢島の独走から三つ巴の状態に持ち直した。
最終局を迎えてもなお優勝者が分からないぐらい、4人の実力が拮抗しているようにに感じた。