第22期雀竜位決定戦観戦記 3日目(11回戦)
【担当記者:武中進】
全選手敬称略
安藤が2日目で敗退となった中、首位を走るのはA1リーガーの真田である。
Xにて2日目終了時に「真田槐に120pもリードを与えたら終わりだって所を来週証明します」と意気込んでいた彼がこの最終日初日にどのようなスタートを見せるのか。
座順は原田、秋瀬、真田、吉田となったこの11回戦。
結論から言えばこの半荘、真田の見せ場はほとんどなかったw
いや、別に特に大きなミスも無かったのだが。
まず東場に抜け出したのが秋瀬と吉田だった。
東1局、秋瀬がホンイツ仕掛けの1000/2000で先制。
だが東2局では吉田が同じくホンイツ仕掛けで秋瀬のリーチ宣言牌をとらえて3900のアガリ。
そして東3局に秋瀬がリーチ・一発・ツモ・ピンフ・表1・裏1の3000/6000で一歩抜け出す。
東4局はちょっと面白い展開の局だった。
まず親番の吉田が1巡目に早々にをポン。
ここからを打つ進行は第1打のといいとりあえず染め手はソーズだけにらみつつ、本線は手広い進行、といった所だっただろう。
これに対して最初にテンパイを入れたのは原田。
そしてこれに追いついたのが先述の吉田。
先ほどのポンに、カンをチーして以下の形。
なんと第一打でを切ったにも関わらず字牌やドラそばなので残したピンズの下が伸びてのホンイツテンパイである。
そして吉田にをチーさせた真田も無論勝負手だった。吉田テンパイの直後にソーズのチンイツ4面待ちテンパイ。
が結果は吉田の4000オール。これで秋瀬をかわしてトップ目に立つ。
真田は勿論だが、この局文句なしの好配牌をもらって先制3面待ちリーチをしていた原田が一番やってられない展開だろう。
この後は秋瀬がコツコツ加点をして一時的にトップを再奪取するが、南2局の秋瀬親番では吉田がこの半荘3回目となる鳴きホンイツの1000/2000でトップを再奪取。
ところがこの次局に秋瀬がこの半荘4回目となる鳴きホンイツのツモアガリ。
––、–の5面待ちでしかもドラ3、これをで決めての3000/6000でトップを再々奪取した。
ちなみに真田は2回の親番とも秋瀬の跳満を親被りする悲しい展開。
だがオーラスはその真田がこの半荘5回目となる鳴きホンイツを原田からアガり、3着争いを制する。
これにより秋瀬、吉田、真田、原田の着順となった。
トータル成績は以下のとおり。
3着スタートとなった真田だが、2番手の原田はラスだったため彼から見た状況はそこまで大きく動いていない、といったところか。
ただ最下位の吉田でも半荘2回あればトータル首位に立つ可能性が十分にあるポイント状況、勝負はまだこれからといった所だろう。