第12回関西女流スプリント決勝観戦記(2回戦)

第12回関西女流スプリント
決勝観戦記 2回戦

【担当記者:新田友一】

■2回戦(小松-鳥井-夏月-大島)

1回戦4着で取り返したい鳥井にいきなりチャンスが訪れたかと思われたが、

仕掛けてテンパイを入れている夏月は待ち、大島のリーチは待ち。
ややが通りそうには見えるがをツモれば跳満ということもあり、選ばれたのはで大島のアガリとなる。

東3局1本場

鳥井の欲しいのはの位置にある
残念ながらではなかったが、を引いてドラを2枚使い切れる形でリーチ。
親の夏月に追っかけられるも今回は鳥井の勝利。おまじないの効果が実を結ぶ。

東4局、夏月の手がいい。
 ツモ ドラ

これをノータイムでの切りテンパイ取らずとすると、次巡を引きかなり形がよくなったところにツモ
 ツモ ドラ

を引いていなかったらここでリーチと言っていたかもしれないが、ここはツモ切りとする。
7巡目にを引いて再度同じ形で復活するが、ここもツモ切り。
夏月の執念を感じる一打だったが、その隙に大島に先を越されリーチが入る。
そして、夏月に訪れた牌は・・・

がリーチの筋となっていることもあり、ここはフリテンだが渋々テンパイを取るも親の鳥井からも追っかけリーチが入る。
もう1枚を引いた夏月はを切ってフリテン解消の3面張リーチで3軒目の追っかけといくが、鳥井のアガり。

5巡目のでリーチを打っていれば満貫、7巡目のでリーチだったら一発ツモで裏ドラがだったこともあり跳満だったかもしれない。
ここは無念の結果となってしまったが、あの形をもらったら本当に悩ましい。
4巡目に引いてしまったが夏月を迷宮に陥れてしまった格好となった。

南2局
今度こそ盤石の3面張で5巡目に先制リーチとした夏月

リーチ時点で山に7枚あり、これはさすがにと思っていたがなかなか姿を現さない。
そこへドラを暗刻にした大島が、安全に迂回しながら手を進める。

終盤には、ついに待ちテンパイで追いつくと、

夏月が何度ツモっても巡り会えなかったを、大島があっさりと引き当て大きな加点となる。

南3局には、1回戦同様にトップ目と2着目のぶつかり合い。
トップ目の大島がここを制し、1回戦トップの小松をラスに沈める大きなトップとなった。

大島 +67.5(+76.4)
夏月 +8.4(△17.6)
鳥井 △15.0(△71.6)
小松 △62.9(+12.8)
(カッコ内はトータルポイント)