第17回オータムチャンピオンシップ観戦記(4回戦)

第17回オータムチャンピオンシップ
決勝観戦記 4回戦

【担当記者:千貫陽祐】

4回戦(渋川-矢島-岡見-宮崎)

3回戦を終えて、トータルトップは岡見。協会のトッププロを相手に安定した戦いを繰り広げている。ここで大きなトップを決めると優勝へ王手となる一戦。追いかける身としては岡見より着順が下回ると厳しい最終戦となる。

東1局は宮崎がメンタンピンをアガリ、まずはリード。迎えた東2局に事件が起こる。

なんと親の矢島に2巡目メンホンテンパイが入る。
といってもピンズを引けば多面待ちとハネマン~倍満が約束された仮のテンパイである。

2巡目に不要牌であるを捨てた岡見。
まさか12000と言われるとは…矢島もこの巡目だとピンズを引くまでは見逃す予定だったかもしれない。
が、トータルトップの岡見からだけはアガっておこうというところか。
岡見、試練の時間が始まる。

東3局 親 岡見
大きな失点をしてしまった岡見。親番で取り戻すべく、ドラを大事に抱えてリーチまでたどり着く。ドラを大事に抱えてリーチまでたどり着く。

 ドラ

先に仕掛けてテンパイを入れていた宮崎と同テンである。

   ドラ

そこに割って入るのは渋川。トータルトップだった岡見が傷ついている今、自身のアガリやトップは優勝への必須条件。追っかけリーチを放つ。

 ドラ


あっさりと二人に追いつき追い越していった。リーチ・ツモ・タンヤオの1000・2000のアガリ。

南2局 親 矢島
渋川にドラがアンコのチャンス手が入る。

4巡目にはポン→打のポンテンを取る。次巡のツモは
ピンズのホンイツと多面待ちへの変化を残しつつ打。早く待ち変えしたいところだが、仕掛けが多数入りなかなかツモ番がこない…渋川としてはかなりヤキモキするであろう時間が過ぎる。

そしてようやく迎えたツモ番で持ってきた牌は
の形となり三面待ちとなるが自身ではポンしている。

そしてこの大物手に飛び込んでしまったのは、岡見。
ドラのアンコは想定していたかもしれないが、まさかホンイツまでついていようとは…岡見にとっては厳しい展開が続いている。

渋川と矢島がほぼ横並びのオーラス。ラス親の宮崎も優勝のためには親で連荘をし、二人をまくっておきたいところ。

親のリーチでしっかり相手を降ろしてツモアガリ。リーチピンフツモの1300オール。

続く1本場は6巡目からメンタンピン二盃口の完全イーシャンテンの宮崎。
一気にトップが狙える勝負手である。ようやく14巡目にテンパイしリーチとでる。

しかし、ここは渋川がしっかりアガり切りトップとなる。

岡見にとってはかなり辛い半荘となったか。
しかし、上下の差は39.7P。1半荘でも逆転可能なポイント差である。最終戦の熱い戦いに注目である。