第14回東北チャンピオンシップレポート
第14回東北チャンピオンシップ
観戦レポート
【担当記者:尾川 正也】
第14回目となる東北チャンピオンシップが2023年1月15日仙台の『ま~じゃん学校』にて開催されました。
東北チャンピオンシップは第2回からプロアマ混合で開催され、予選4回戦の上位8名で+1半荘の決勝を行い優勝を決めるシステムです。
優勝者には日本オープンの本戦シードが与えられます。
ゲストに当協会の五十嵐毅代表、夏目ひかりプロを迎え、東北在住のプロは全員参加。
そしてスポット参戦の板倉浩一プロも加わり、今年は総勢40名10卓で白熱した戦いが行われました。
決勝へ進出したのは以下の8名。
※予選ポイントの半分を決勝のポイントとして持ち越し。名前と持ち越し分のポイントを記載してます。
予選1位:大場 哲さん +115.5
予選2位:山田 和哉さん +72.7
予選3位:東海林 公紀プロ +68.3
予選4位:板倉 浩一プロ +64.0
予選5位:奥本 章夫さん +57.3
予選6位:今村 悠馬さん +53.8
予選7位:竹ノ子 美帆さん +52.4
予選8位:梶井 潔さん +50.2
(以下敬称略)
決勝はA・Bの2卓によって同時に行われた。
A卓:東海林、大場、奥本、竹ノ子
B卓:板倉、今村、梶井、山田
【決勝B卓】
(板倉-今村-梶井-山田)
総合4位につけている板倉が親番で始まった決勝B卓。
【東2局】に板倉が3000/6000をツモアガり、リズムを掴むかと思われた…。
【東3局】
山田が2000/4000をツモり板倉に迫る。
【東4局】ドラ
板倉の先制リーチ。
それに対して親の山田の追っかけリーチ。
なんとも強烈な親の追っかけリーチである。しかし決着はつかず流局となった。
【南1局】2本場:ドラ
親の板倉の5巡目リーチ
流局。
ここからは梶井と板倉の熱い戦いが繰り広げられる…。
【南1局】3本場:ドラ
梶井の先制リーチ
梶井が今村から3900は4800の出アガリ。
そして【南3局】に親の梶井が4巡目リーチで山田から5800の出アガリするも、板倉が直後に3100/6100のツモアガリ。
戦いはオーラスへ突入。各自の点数は以下の通り。
板倉:51300
今村:▲300
梶井:28700
山田:20300
【南4局】ドラ
親の山田の先制リーチ。
梶井がすぐに追っかけリーチするも山田に2000の放銃。
【南4局】1本場:ドラ
梶井が先制リーチ。
梶井が2100/4100のツモ。
終局となった。
【決勝B卓】結果
板倉:49200 +69.2
梶井:34000 +14.0
山田:19200 ▲20.8
今村:▲2400 ▲62.4
板倉が+69.2の合計+133.2として単独首位とした。こちらは【決勝A卓】より一足先に終わったので、後はオーラスに突入した【決勝A卓】の結果を待つのみである。
時は少し遡り…
【決勝A卓】
(東海林-大場-奥本-竹ノ子)
予選1位通過で優勝経験のある大場、予選3位通過で悲願の初優勝を狙う東海林の同卓となった【決勝A卓】。こちらも非常に見応えのある決勝にふさわしい卓となった。
【東1局】お互いに相手を警戒しつつ慎重に様子見といった所。
親の東海林の手配。
ポン
東1局から親の東海林12000のテンパイである。
しかし流局。非常に緊張感のある立ち上がりとなった…。
【東4局】
奥本が700/1300のツモアガリ。
東場はこれといって大きく動かず、戦いは南場へ…。
各自の点数は以下の通り
東海林:31500
大場 :22000
奥本 :21500
竹ノ子:25000
初優勝へ向けてなんとしてもトップを取りたい東海林。果たして逃げ切りなるか。
戦いは南場から激化した…
【南1局】ドラ
親の東海林の先制リーチ。
すかさず竹ノ子が追っかけリーチ。
決着はつかず流局。
続く【南1局】1本場は親の東海林が竹ノ子から2300のアガリ。
【南1局】2本場:ドラ
奥本が1200/2200のツモアガリ。
ポン ツモ
【南3局】ドラ
大場が6巡目リーチ。
2巡目をポンせず、打点を見て6巡目のリーチ。結果、奥本から8300の出アガリとなった。
そしてオーラスへ。各自の持ち点は以下の通り。
東海林:41000
大場 :25600
奥本 :23300
竹ノ子:10100
【南4局】
親の竹ノ子、東海林がテンパイを維持して流局。ここで終わるわけにはいかない。
【南4局】1本場:ドラ
親の竹ノ子がドラのをポンしてテンパイ。
ポン
奥本から12300の出アガリ。
ここで最終局を告げるベルが鳴る。何が起きても次で最後である。先に終わった【決勝B卓】の選手達が見守る中、いよいよ最終局が始まった…。
【南4局】2本場:ドラ
3巡目、奥本の手牌が凄い事になっていた。
混一色チートイツドラドラ(7翻)のテンパイである。しかし奥本の点数は9500、トップの東海林は42500。その差は33000。
2本場なので奥本がトップを取るには東海林から倍満を直撃するしかない。
その為にはリーチをするしかないが、悲願の初優勝へ向けて鉄の守りに入っている東海林から倍満を直撃する事はかなり厳しい…。
せめて良い待ちにしてリーチをかけたい所だが、条件が満たされる事がないまま流局となった…。
【決勝A卓結果】
東海林:42500 +62.5
大場 :24100 +4.1
竹ノ子:23900 ▲16.1
奥本 :9500 ▲50.5
これでA・B卓全ての対局が終了した。
【総合結果】
1位:板倉 浩一プロ +133.2
2位:東海林 公紀プロ +130.8
3位:大場 哲さん +119.6
4位:梶井 潔さん +64.2
5位:山田 和哉さん +51.9
6位:竹ノ子 美帆さん +36.3
7位:奥本 章夫さん +6.8
8位:今村 悠馬さん ▲8.7
スポット参戦の板倉プロが力強い麻雀で初優勝に輝きました。おめでとうございます!
東海林プロは悲願の優勝とはならず涙の2位。来年のリベンジに期待しましょう。
今回は全体的にレベルが高く見応えのある試合ばかりで非常に熱かったです。
参加された選手の皆様、長い戦いお疲れ様でした。また来年の東北チャンピオンシップでお会いしましょう!