第14回関西女流スプリント決勝観戦記(1回戦)
【担当記者:田村翔梧】
2025年.年明け早々の1月。14回目を迎えた「関西女流スプリント」の決勝戦が行われた。
前期予選と後期予選で2名ずつ勝ち上がり、決勝。 以下の4名が勝ち上がった。
前期予選1位
小松慧
10期後期入会
第3・5・11回スプリント優勝。第10・12回のスプリントも決勝に残っている。
予選2位
楓愛(ふうあ)
15期前期入会
後期予選1位
那波ゆい
23期後期入会
現在23期後期なので入会→即決勝。
後期予選2位
志麻ゆきこ
22期前期入会
小松以外は決勝初経験。小松は決勝6回目の優勝3回。場馴れしている小松が優勢かなと思っていた。
だが開幕してみれば、案外全員緊張している様子もなくリラックスしているように見えた。実力通りの勝負が見れそうである。
では1回戦からハイライトを順に。
起親から那波→小松→楓愛→志麻
まずはチャンス手が小松。2巡目にて、
ドラ
小松は打。
1日通してストレートな打牌が多いと感じる小松の開幕だった。この方針が今日はどう出るのかな・・・と解説席から思っていた。
結果論かもしれないがそこからすぐにツモ(ツモ切り) →ツモ
と来て
ツモ
ドラ
のリーチ。那波、志麻は手にならずベタオリだが西家 楓愛が7巡目に本手を聴牌。
ドラ
当然のリーチ。そのままツモで裏ドラのらずの1000-2000。
最初のアガリというのは主導権が取れそうで気持ちが良い。
東2局は志麻が700-1300。
東3局
東家の楓愛が12巡目に、
ドラ
から少考して切りリーチ。
何もなければを横にしたいところだが小松が
ポン
の2副露+が3枚切れ。楓愛の現物を打たれて小松が1000点。
東4は那波が9巡目先制リーチ。
ツモ
ドラ
から少考して切りリーチ。
何もなければツモ切りたい所だが場にピンズの下が安く、良いと見てだろう。すぐにツモって1000-2000。
この日見ていて思ったのは、那波はバランスが良い打ち手ということ。
打点、スピード、場況、読みetc… いい意味で新人らしからぬ感じがした。
南3局に東家楓愛が2件リーチを制して4000オール。→5枚切れのタンピンドラドラをツモって4100オールと大きく抜け出す。
オーラスを迎えて東家から
志麻16100
那波20500
小松4300
楓愛59100
オカが20 ウマが10-30の協会ルール。 1着順ごとに2万点の価値がある。志麻は親なので連荘するだけ。小松は条件が厳しいが高打点or現在の着順のまま素点を大事にして安アガリも辞さない局面だろう。
東家の志麻が2つ仕掛けて
ドラ
聴牌。
那波が七対子の単騎選択でドラのか
、どちらかの選択になるが、序盤の切りから
ドラ待ちは無く、むしろが危ないと読んで打
。
那波の基礎雀力の高さが垣間見える一打だった。
その後 500オール→楓愛と那波の2人聴牌で1回戦終了。
楓愛 +77.5
那波 -0.1
志麻- 22.1
小松 -57.3
5回戦と短期の勝負。連勝は相当有利になるので2回戦は自身のトップはもちろんだが楓愛の連勝は避けたい所。2回戦ではそういった思惑も打牌に影響しそうである。
