第24期雀王決定戦観戦記 3日目(13回戦)

【担当記者:五十嵐毅】

座順・橘-千貫-矢島-仲林

仲林が2連勝で首位に立った。首位だった西村も3着、2着でさほどポイントを減らしていない。上位2人と他3人の差が広がっての本日3戦目である。

東1局、親の橘がリーチ。ドラが麻雀牌:七萬でのカン麻雀牌:八萬マチ。

このとき矢島は麻雀牌:発をアンコにした完全イーシャンテンだったので少しは粘るかと思ったが、無スジの麻雀牌:九筒を引くと麻雀牌:発を切っていってあっさりとオリたのは意外だった。矢島はロン牌の麻雀牌:八萬を2枚持ってくる。どうせオリならば、他人のロン牌は吸収したほうがいい。
この局は仲林がタンヤオイーペーコーのドラ1、カン麻雀牌:七筒をヤミでツモって満貫。

東2局、またも橘がリーチ。麻雀牌:一筒麻雀牌:四筒麻雀牌:七筒マチ。ただし序盤に麻雀牌:一筒を切っていてフリテン。
ここに矢島が追いつき、麻雀牌:一筒麻雀牌:四筒マチでリーチ。
ツモ勝負なら橘有利だが、千貫が麻雀牌:一筒で放銃。2000点。

次局は仲林がピンフのみを橘からアガり、矢島の親を落とす。まったく隙がない。
東ラス、矢島が麻雀牌:九索ポンから入ってホンイツの仕掛け。
ここに親の仲林が麻雀牌:二筒麻雀牌:五筒マチでリーチ。
この勝負は矢島の勝ち。役牌はなかったが、チャンタが付いた3900を千貫から。

麻雀牌:八索
麻雀牌:九索
麻雀牌:南
麻雀牌:南

ロン

麻雀牌:七索

チー

麻雀牌:二索
麻雀牌:一索
麻雀牌:三索

ポン

麻雀牌:一索
麻雀牌:一索
麻雀牌:一索

ポン

麻雀牌:九索
麻雀牌:九索
麻雀牌:九索

ドラ

麻雀牌:発

非常に早い展開で、ここまで20分しか経っていない。

南1局、親の橘がまたもリーチ。マチはカン麻雀牌:三索


ドラ麻雀牌:東トイツの千貫が追いつき麻雀牌:五筒麻雀牌:八筒マチリーチ。
結果は橘が麻雀牌:八筒を掴んで放銃。アンコの麻雀牌:四筒が裏ドラになってハネ満に化けた。

橘は2回の親番で先制リーチを打ちながら、結果はどちらも裏目っている。早々と親番が終わってラスを覚悟したかもしれないが、その時はせめて千貫がトップになってくれと願っただろう。

南2局、仲林がタンヤオのポンテン。麻雀牌:四索麻雀牌:七索から麻雀牌:五萬麻雀牌:八萬にマチを変える。
場況を見れば当然のマチカエだが、

そのため、麻雀牌:七索が手残りになっていた矢島が助かり、麻雀牌:一萬から麻雀牌:五萬の5メンチャンでリーチ。

一発で麻雀牌:四萬をツモり満貫。この瞬間、矢島は仲林の6900点上となり、トップ目に立った。
ラス前は橘がリーチツモピンフ裏ドラ1の1300・2600。矢島が親だったので5600差に。

オーラスは仲林が親。10巡目に麻雀牌:五筒麻雀牌:八筒マチリーチを打つも流局。1人テンパイ。
テンパイ料のやりとりで仲林に2600差と詰め寄られた矢島、もう後がないと、1本場は麻雀牌:白ポンから入る。さらに麻雀牌:中もポンするが、その段階でこれ。


攻め返されたら窮地に陥るだろうが、それも覚悟の上での必死さが伝わる。
最後はタンヤオで仕掛け返した仲林の麻雀牌:三筒切りが間に合ってフィニッシュ。

連荘があったのはオーラスだけで、全9局。この半荘、さほど牌勢に恵まれたとは思えなかったが、矢島らしいメリハリのきいた打ち方で勝ちを拾った。ギリギリのトップ、辛勝といっていいかと思う。
まだまだ2人っきりの上位争いにはしないぞという矢島の意地が聞こえた。