第13回チャンピオンロード ~雀竜位シリーズ~

【担当記者:坪川義昭】
【優勝】鶴田輝 【2位】瀬本裕志さん 【3位】てる 【4位】佳音さん
令和6年12月29日
世間は休み明けに会社へ行けるのだろうか?と思ってしまうような9連休に突入しました。
しかし、雀士に休みはありません。
闘う場を求めて本日も集まりし200名近い麻雀プレイヤーが凌ぎを削ります。
今回は雀竜位シリーズということで歴代の雀竜位が参戦となりました。
・真田槐(現雀竜位)
・安藤弘樹(第21期雀竜位)
・吉田知弘(第20期雀竜位)
・大浜岳(第18期雀竜位)
・江崎文郎(第15.16期雀竜位)
・武中進(第13期雀竜位)
とんでもなく豪華なメンツですね。
更に5名の歴代雀竜位が5回戦に進出。まさに今、第23期雀竜位戦が開催されている中ですので滾り方がハンパないです。


準決勝で残念ながら歴代雀竜位は敗退してしまい、決勝に進出したのは以下の4名。
1位 鶴田輝プロ 248.3p
2位 佳音さん 222.5p
3位 瀬本裕志さん 205.0p
4位 てるプロ 204.8p
その差は50pもなく、各自シンプルにトップさえ取れれば、ほとんどの場合優勝となります。

東1局
南家の佳音さんがと仕掛けたところにオヤの鶴田プロからリーチが襲いかかります。
僅か4巡の出来事で情報もなく、ツモ切ったが手痛い一発放銃となってしまいました。
東3局
6巡目にツモの声。
南家の瀬本さんが開いた手は
ツモ
ドラ
恐ろしい手をヤミテンに構えており、放銃者は脱落していた可能性も大いにありました。
ツモアガリだったことが周りとしては唯一の救いでしょうか。
東4局
先の満貫ツモでトップ目の鶴田プロに迫るオヤの瀬本さんがカンのチーを入れました。ドラは
で、高いかどうかは不明です。
この仕掛けに鶴田プロがリーチを被せにいきますが、そうは問屋が卸さないとロンの声をかけます。

ダブ東・ドラドラの12000点をトップ目から直撃し、瀬本さんが独走状態になるかと思われましたが、元気なオールドルーキーの勢いは衰えません。

東4局1本場
てるプロの先制リーチに怯まず、追っかけリーチを放った鶴田プロが一発ツモのハネマンで完全に二人の勝負へ突入していきます。
南2局
劣勢に立たされているオヤの佳音さんに、鶴田プロが容赦なくリーチを放ちます。
最後の親番で撤退するわけにいかない佳音さんの放ったが高めの放銃となり、ハコを割ってしまいました。
ロン
ドラ
ウラ
決勝までの勢いが発揮されずに手牌が噛み合わなかった佳音さんは実質ここで敗退。
南3局
てるプロの親番もあっさりと瀬本さんの早い仕掛けに捌かれ、厳しい条件を叩きつけられてしまいました。
てるプロも決勝では二人に圧倒される形になってしまい、チャンスというチャンスが舞い降りることなくオーラスに突入。
南4局
親番の瀬本さんと鶴田プロの差は僅かに100点です。
一撃のアガリを決めて、次局をノーテンで終了させたい瀬本さんが赤を2枚使ってタンヤオ仕掛けを入れました。
12巡目に意を決したように鶴田プロがリーチを放ちます。
待ちは2枚切れのカン。
アガれば優勝の局面で待ちを選んでいる時間はもうありません。

力無く瀬本さんが放ったを捉えた鶴田プロが見事な優勝を飾りました。


優勝した鶴田プロはデビューしたてほやほやの新人プロですが、年齢は1971年生まれの53歳とベテランの風格が漂っています。
オールドルーキーが麻雀界に新風を吹き込んでくれる気がしてなりません。
今後が楽しみな選手ですので、皆様ご注目あれ。