第11回チャンピオンロード ~女流雀王シリーズ~
スコア一覧 | チャンピオンロード女流雀王シリーズ
【優勝】石井 伸史 【2位】丹 雄飛 【3位】大塚 翼 【4位】増村 一也
決勝レポート
【担当記者:佐月麻理子】
よい天気は気分がいいものだ。
今日はめちゃくちゃ寒いけれど、とても晴れている。
たくさん麻雀が打てるといいな。
そう思いながら会場に向かった。
中月「決定戦に残った私以外の4人は今日負けるように呪います。」
いやいや、呪うなよ!笑
澄川「私!全然最近勝ててない理由が分かりました!下ネタを言ってないからです!だから、今日の挨拶は下ネタをいいます!」
アカンやろ!笑
逢川「みなさーん!おはよう!おはよう!みんなー。みえてる?ねえ!おはよう!前女流雀王令和生まれ!逢川恵夢でえーす。水崎さんにだけは負けません!」
毎回どっから声出してるんですか?笑
水崎「現!女流雀王!!昭和生まれの水崎でーす」
無難に挨拶を終わらせた私から見ると現女流雀王と私以外は完全に変人だな…と改めて思う。
初戦トップで気持ちよくなった私は
2戦目も気持ちのいいテンパイを6巡目に入れる。
得意の混一色だ。
そうしてツモ切りを続けていると、
「ロン」
と開かれたその手を見てびっくり仰天。
16000点を献上した。そうだった。麻雀って4人でやってるんだった!
上を見るためにはラスを引いている場合ではない。
がむしゃらに頑張っていると親で4000オール、12000とアガることができて最初の倍満はどこへやら。
2連勝スタートとなった。
その後3着3着とポイントを減らしたものの5回戦へ進むこととなった。
「さつきさーん。呪いかけたはずなのに私以外みんな残ったんですけど!」
4回戦で中月さんが早々に帰っていく。
うん。人を呪うと自分に帰ってくるから気をつけようね。
準決勝まで進むことができたがそこで敗退。
決勝に行きたかったけど、今日は沢山打ててよかったなあ。
ホッと一息ついていると、
「佐月レポート書ける?」
運営に声をかけられる。
最近の観戦記は生の対局者の気持ちがわからない。
画面越しではない対局をみる機会が減った。せっかくだし、書いてみようかな。
ふと横をみると同じタイミングで敗退となった水崎さんが帰り支度をしている。
「水崎さん!飲みにいこーよ!待っててよ!」
「佐月のためにだけ待つのは無理だわ」
…か、悲しい。
さて、決勝に勝ち残ったメンバーは全員協会員である。
■石井 伸史
20期前期
準決勝で当たった時に「苗字も同じだし…もしかして…この人現王位石井プロの親戚か?」と思うほどの強引な押しっぷりを見せていた。
※石井良樹プロ(日本プロ麻雀連盟)のキャッチフレーズは「強引グマイウェイ」
■大塚 翼
18期後期
出られる大会は全部出る!
リアルカイジ3万人の中からベスト4まで勝ち進んだこともある。
気さくに話しかけてしまったが、よく考えたら私が最強戦などで知っているだけで全然接点はなかった。
■増村 一也
17期前期
出られる大会は全部でる!
メガネをかけた人が良さそうな人。
あまり話したことがないけど、とてもいい人そう。
■丹 雄飛
21期後期
最近ご結婚されたそうです!おめでとうございます!
この決勝に残っている誰よりも足が長くて、スタイルがいいなと思った。
石井 +288.0
大塚 +254.3
増村 +226.8
丹 +180.4
席順は起家が石井で偶然ポイント順と同じになった。
石井は大塚以外がトップなら2着以下でも優勝の条件が残る。
大塚はトップなら無条件。
増村と丹は石井をラスにするなど条件が必要である。
東1局親の石井がを仕掛けて1500をアガる。
続いて増村が2600は2900。
そして、石井が3200と小場が続く。
東3局1本場 ドラ
大塚が2巡目にポンポンと仕掛ける。
ドラ
すぐにも重ね、ポン!
で増村からロンアガリ。
親番で1枚切れのはとめられない。
電光石火の8000は8300を大塚が増村から討ち取ることに成功した。
ロン ドラ
東4局 ドラ
まずは石井が七対子の単騎でリーチと行く。
微差でトップ目に立つ大塚も嵌を仕掛けて三色赤ドラのテンパイ。
ここで石井にあがらせる訳にはいかない!
増村も2つ仕掛けてタンヤオドラドラ赤のテンパイ。
この局を制したのは先程マンガンの放銃をした増村。2000/4000のツモアガリ。
南入した時は全員が2万点台となった。
石井 23800
大塚 28100
増村 27100
丹 20000
南1局 ドラ
5巡目に少考している親の石井がなんと四暗刻イーシャンテン!?
四暗刻は崩れたがを引き入れて、リーチと行く。
ツモでメンタンツモ三暗刻う、う、裏3!?
8000オール。
47800点。一気に石井がトップに躍り出て他の三者はキツくなったか。
南2局 ドラ
追いかける親番の大塚がドラのを引き入れてリーチ。
リーチ時点で山に5枚残っている–をハイテイ間際でツモって裏裏!?
6000は6100オール!
持ち点は38400点で、石井の40600に肉薄する。
南2局1本場 ドラ
石井がを暗刻にしてリーチ!
これをあっさりとツモって1000/2000の加点。
南3局の増村の親も石井がリーチ。イーシャンテンで降りれない増村から一発で捕え、オーラスを迎えた。
南4局の条件を確認しよう。
大塚は跳満ツモを目指す
大塚ドラのが対子で跳満のタネがある。
チートイでいいんだよな?指を卓の下で折りながら、数える姿が印象的だった。
ここまで苦しい展開だった丹が4000オールのアガリ。
南4局1本場 ドラ
丹がをポンしてあっという間に超ド級のテンパイ。
ドラ
対する石井はこのイーシャンテン。
最終手出しがのためが切りづらい。
一瞬に手がかかりそうになるが、勇気を振り絞って打。
が入って––のテンパイするが、丹が増村から18000の出アガリ。
南4局2本場 ドラ
丹がまたしてもリーチ。
余裕だと思っていた石井の攻めに少し陰りがみえる。
場に2枚切れのも打つのがためらわれる。
追われる立場はいつだって怖い。
丹が4000は4200オールのツモアガリ。
これで厳しくなったのは大塚。跳満ツモでは届かなくなった。
南4局は3本場となった。
実は南4局の始まりで石井は役なしのヤミテンを入れていた。
親への安全牌が足りなくなることも考慮したのだろうが、を鳴くことが出来なかった。
これをアガりきれば優勝!でも…安全に行きたい。
痛いほどにその気持ちが分かる。
まだまだ素点で勝っているとは分かっているものの丹の猛攻が怖い。
決めるのは、自分しかいない!
石井が形は苦しいながらも仕掛け、これをツモって終局となった。
「今日はほんとにツイてました。実は發王戦でもベスト16に残っています」
有利なポジションからでもしっかりと押し切って優勝をしっかりと自分で決めに行く姿勢がよかったし、今後に活きる経験になると思う。
チャンピオンロード最後を飾る女流雀王シリーズの優勝は石井プロ。
おめでとうございます!
そして明日もいい天気になりますよーに!