第5回協会東北プロアマシリーズ決勝レポート

第5期東北プロアマシリーズ
決勝レポート

【担当記者:尾川 正也】

第5期東北プロアマシリーズ。年間を通して戦い、勝ち抜いた者達が決勝の舞台へ駒を進める。雀力以外にも戦い抜く体力も非常に重要な戦いである…。

■システム
各節大会形式による半荘戦を4回行います。
全節終了後、規定回数到達(16半荘以上)かつトータルの成績がプラスだった選手による準決勝2半荘・決勝2半荘を行い年間の優勝者を決定します。
優勝者には褒賞として第19回日本オープンの本戦シードが与えられます。
年間のリーグ戦を戦い決勝に残ったのはこの4人。(数字は持ち越しポイント)

1位:日本プロ麻雀協会 +92.0
2位:鈴木 浩人さん +87.6
3位:中井 章博さん +83.7
4位:山本 政樹 +81.8

協会からは4冠王矢島享がゲストで参戦!!

【決勝1回戦】(鈴木-山本-矢島-中井)
静かに始まった決勝戦。東1局まずは山本が300/500のアガリで先制。

東2局
6巡目矢島の手配。
ドラ

ここにを持ってきて切り満貫のダマテン。
中井がを掴み矢島に8000の放銃。

東3局
8巡目に鈴木がリーチ。
ドラ

しかし仕掛けで追い付いた中井に8000を放銃してしまう。

東4局
7巡目に矢島がリーチ。
ドラ

鈴木が矢島に8000を放銃。

東場は結構激しく点数が動いたが、南場はどうか?
大きく点数が動いたのは南2局1本場、まずは矢島が先制リーチ。
ドラ

これに対して親の山本が追っかけリーチ。
ドラ

制したのは山本。矢島が手痛い12300の放銃。

苦虫を噛みつぶすとはまさにこの事だろう、いつもクールな矢島の表情が少し曇っていた…。
その後はジリジリとした展開が続き、南3局3本場で中井が山本から2600は3500を出アガり、迎えたオーラス。全員の持ち点を確認してみよう。

山本:38300
矢島:29000
中井:28100
鈴木:4600

山本から見て矢島・中井との差はそれぞれ9300と10200。
果たしてどうなるか…

南4局
中井が先制リーチをするも矢島、山本が仕掛けで追い付き流局、1本場へ。

南4局1本場
早めに仕掛けた親の中井に矢島が1500は1800の放銃。

南4局2本場
矢島が6巡目にリーチ。
ドラ

山本が矢島に2600は3200の放銃して終局。

山本:36100
矢島:31400
中井:30900
鈴木:1600

決勝1回戦目は山本が制した。

【1回戦終了時】
1.山本 137.9
2.矢島 103.4
3.中井 74.6
4.鈴木 29.2

【決勝2回戦】
山本の逃げ切りなるか…!?
しかしここから鈴木の猛攻が始まる…。

親番からスタートすると東1局に山本から2000点を出アガり、続いて6000オールをツモり周りを一気に突き放した。

その後局は進み、東3局は矢島が7巡目に先制リーチ。
ドラ

ふと親番である山本の手配を見てみると…
ドラ

なんと高め24000のダマテン。恐ろしい。
しかし勝利の女神は微笑まず流局。戦いは南場へと持ち越された。

南1局
流局して鈴木、矢島の2人がテンパイ。

南2局
鈴木が山本に1600の放銃。

南3局
中井の1人テンパイ。

そしてオーラスを迎えると同時に時間制限を告げる音がなる…。つまりこれが最終局である。

オーラスは時間にして5分程だったが一年間という時間が濃縮されており、とても長く感じられた…。

結果は中井の1人テンパイ。この瞬間、山本の優勝が決まった。
参加された皆様、本当にお疲れ様でした!また来期もお会いできる事を楽しみにしております。