第21期新人王戦決勝観戦記(3回戦)
第21期新人王戦決勝観戦記
3回戦
【担当記者:大浜岳】
3回戦(夏目-はじめ-新林-姫川)
東1局2本場、をアンカンした夏目がリーチ。
ドラ
直後にチートイツドラ4のテンパイで追いついたはじめ。
一先ず安全度重視でスジのを切るが、これは夏目のロン牌。
リーチのみ…と思われたが、が裏ドラ表示牌に鎮座しており12000は12600。
次局も夏目が軽快な仕掛けから姫川より2900は3800の出アガリ、頭一つ抜けた状態に。
ロン ドラ
東1局4本場は、はじめが1300/2600は1700/3000で夏目の親を流す。
東2局の親番でも夏目より3900、同1本場は姫川から1500は1800と持ち点を原点以上に戻す。
東3局1本場、役牌を2つ仕掛けたはじめの選択。
受け入れが広いのはもちろん打だが、–がヤマにいそうと考えたはじめの選択は打。
次巡にしっかりとをツモりテンパイ。
その後を加カンし、12巡目にでマンガンのツモアガリ。
ツモ ドラ
南3局1本場供託2
東家から
新林 14000(+46.0p)
姫川 32200(▲35.1p)
夏目 24200(▲15.8p)
はじめ 27600(+4.9p)
※()内は2回戦までのトータル
トータル首位の新林がラス目、トータルラス目の姫川がトップ目のため、このまま終わると非常に平らなポイント状況で4回戦を迎えることになる。
逆に夏目・はじめはここでトップを取ると、ほぼ1人浮きの状態で残り2戦となる。
夏目・姫川が仕掛けてテンパイを入れる
夏目
ドラ
姫川
ドラ
この時点で–・–共にヤマに5枚。
直後に夏目が引いてきたのは。
これを加カンし、持ってきた牌はドラの。
このが姫川に打ち切れず単騎に変える。
はヤマに残り1枚、一気に姫川が有利に。
終盤姫川が掴んだのは先ほどまで夏目のアタリ牌だった。
夏目の最終手出しが、かなり危険ではあるが–の感触が非常に良いためここは打と押し切る。
分かりやすくアガリ逃しとなった夏目、胸中は如何に。
さて、ヤマに5枚いた–だがことごとく脇に流れ、姫川はツモれずに流局…
かと思われたが、ハイテイでドラマが起きる。
夏目の手元に訪れたのはラス牌の。
このアガリをものにした夏目が逃げ切り連勝を飾った。
トータルポイント的にはまだまだ全員に優勝の可能性は残る形となった。
とは言え4回戦目に夏目のトップだけは阻止しなければならないのは三者の共通見解となる。
残り2戦、どう転ぶかまだ分からない。