第14回関西女流スプリント決勝観戦記(3回戦)

【担当記者:田村翔梧】
3回戦
志麻(-15.4)→小松(-108.7)→楓愛(+141.5)→那波(-19.4)
楓愛連勝 小松連ラス。3回戦での楓愛トップは実質のコールドゲーム。
全員トップを取りたい思惑はあるが、無理ならば楓愛以外を押し上げてしまいたいところ。文章で書くのは簡単なのだが・・
東1局
楓愛が 11巡目に
ドラ
をダマ。親の志麻がダブ東仕掛け+現物 待ちなので局消化を優先か。これが1回戦ならリーチと出ていたところだろうが・・
結果は2巡後に500-1000ツモ。 あくまで結果論だが、この半荘に影響が大きく出そうだなと解説席から思った。
東2局
志麻のダマテンに那波が5200。
余談だがこの日1日通して、1番内容よく打てていたのは個人的に那波だが展開が味方しない。
東3局
小松がドラの単騎リーチ
志麻が宣言牌のを叩いて
カン
ポン
ポン
の強烈な聴牌。
が、2人のアガリ牌は脇2人に流れて流局。小松はもちろん、志麻も掴めば放銃だっただろう。
東4局
親の那波がドラのアンコのチャンス手。が、形は良くなるもものシャンテン数が上がる牌を引けずに小松のリーチに2600。
南入
志麻 30700
小松 28900
楓愛 25500
那波 14900
那波はここでラスを引いてしまうと相当苦しい。どうにか楓愛を捲りたいところだが・・
南1局は志麻痛恨の1人ノーテン。
南2
南家楓愛 5巡目
ドラ
から長考しての欲張りセット。
小松が
ツモ
ドラ
とありがたくないツモだがピンズがいいとみてリーチを敢行。
メンホンの一向聴からが余った那波が捕まって裏1枚の7700(8000)放銃。
続けて小松が、2200オール。
3本場、小松が一通のペンでリーチ。交わし手を入れていた楓愛が、
ポン
値千金の小松からのロンで1000は1900。
南3局
小松がドラアンコ役牌アンコのチーテン。志麻からリーチを受けるがあっさり2000-4000。
オーラス
志麻 22500
小松 50600
楓愛 23200
那波(親)3700
志麻→楓愛を捲る
小松→理想は那波に楓愛を捲ってもらい、それから自身がトップを取る。最悪でも楓愛の着順を落としたい。
楓愛→このまま終わる。
那波→ひたすらアガる。
といったところ。が、3者の期待虚しくあっさり楓愛が500-1000ツモ。
楓愛からしたら自分がトップ以外では最良の展開。
那波はこの時点でかなり厳しくなっただろう。
小松が貴重な1勝をもぎ取った。
3回戦終了時
楓愛 +146.7
志麻 -33.4
小松 -38.6
那波 -76.7
