第24期女流雀王決定戦観戦記1日目(2回戦)

【担当記者:小川裕之】

一回戦のトップは初の女流雀王への挑戦となる望月夏。
そして初戦抜け番だったリーグ戦首位の夏目ひかりが満を持して登場。

夏目ひかり(17期後期入会)
昨年初挑戦の女流Aリーグを二位で決定戦に挑戦するも最終日に進むことができず。
その悔しさを晴らしたい気持ちが沸々としているだろうに初戦抜け番を選択。
去年の私のイメージだとストレートに手組をして参加率が高い打ち手というイメージであったが、一年経ってどう変わったか?という部分に興味があったのだが、いきなりの東1局からその変化を見ることができた。

親番の夏目。
選択はドラの麻雀牌:八萬を切ってテンパイを取るか?
それともテンパイを外すか?
夏目の選択は麻雀牌:七萬
ドラを絶対に使って良形テンパイを狙います。という一打。
他家の仕掛けも受けている中でリーチといくイメージだったので、この一年での柔軟さという部分での変化を感じた一打だった。

だがこの局を制したのは奥村。
500-1000ながらいきなりの4人テンパイを制して幸先のいいスタートを飾る。

続く親番でもテンパイ料や細かいアガリを重ねて35000点からさらに加点をもくろむもこれに待ったをかけたのは朱沢。
Aリーグ初挑戦で決定戦の切符を掴んだもう一人。
一回戦からここまで中々めぐりが良くなく攻撃面での出番がなかなかなかったが、守備力という部分では流石という部分を見せてくれている。

久しぶりに訪れた好配牌をうまくまとめて6巡目にリーチすると、イーシャンテンになっていた夏目から一発で仕留める。
裏は乗らずとも奥村追撃へののろしを上げた。

二番手朱沢の親番は奥村が簡単に流しての東4局。
今度は夏目が攻撃的センスを見せる。

5巡目に面子手と対子手の分岐から対子手に決める打麻雀牌:四索
これを9巡目リーチ。残した麻雀牌:北でツモアガリを決めて離されることなく南場に入る。

夏目の親番も自力で落とした奥村。
南2局の親番で決まり手となるリーチを入れた。

これに立ち向かったのは親もなく現状3着目の夏目。
奥村のアガリを潰せればまだ満貫2発でトップを狙うことができる。
とはいえここからの発進では厳しいかなーと見ていたのだが

ワンプッシュでテンパイまで入れると、

そのあとの無筋も押し切ってアガリに成功。
まだみんなに可能性があると思われたが次局は奥村があっさりとアガリを決めて、

オーラスの焦点は二着争いに絞られた。

ここまでホンイツだったり仕掛けでテンパイまではいくもののアガリが遠い逢川。
まず仕掛けを入れたのは二着まで1900点差の夏目。

ドラの麻雀牌:八萬を使えば無条件。使えずともリーチ棒が出ればアガリ二着となる。
 
朱沢は二着を守るか、僥倖の奥村からの満貫でトップになる事ができる。

奥村からの麻雀牌:七筒を仕掛ける。
そして次巡の奥村からの麻雀牌:二索をスルーしていたのは本人も悔いていた。
もしもドラの麻雀牌:八萬を暗刻にすることができれば奥村からの直撃でトップになる事ができるし、ツモを一度放棄する代わりに仕掛けられる牌が増える。
良し悪しはあれども、選択があっただけに後悔につながったか・・・

逢川が必死にリーチといくも、

制したのは・・・

夏目。
押し切って自身の初戦を二着でまとめてみせた。

永世女流雀王逢川の2ラススタートとなった波乱の決定戦。
それぞれが良さを見せながら虎視眈々と女王の座を狙う。
最後に笑うのは・・・