第13回チャンピオンロード ～メンバーシップ感謝祭～

【担当記者：坪川義昭】

5回戦を終えて上位4名が当協会所属の女流プロで独占となった。
とはいえ微差であり、12位の神威もトップを取れば決勝進出の可能性は十分にある。

そんな中、見事に決勝に勝ち進んだのが以下の4名だ。

1位　庄司麗子プロ（+324.5ｐ）
開幕5連勝の貯金を持ちながらの決勝進出でポイントは唯一の300ｐオーバーである。
極力リスクを追わずに最終戦を消化したいところである。

2位　北村稔和さん（+251.6ｐ）
当協会とパートナー契約頂いているピンクイオンアスリートサポート様。
社長である北村さんは最終戦トップ条件を見事にクリアして決勝進出となった。

3位　目黒めぐみプロ（231.4ｐ）
23期前期入会の新人プロである。
決勝までの6回戦をラスなし。
安定感抜群の勝ち上がりで、台風の目となれるか。

4位　庄司浩也さん（220.8ｐ）
こちらも目黒同様に決勝まで一度もラスを引かずに安定感をみせての決勝進出だ。
優勝するためにはトップとの差100ｐ以上を1ゲームで詰める必要があり、トップラス条件必須となる。

3人ともが優勝するためにはトータル首位の庄司麗子をラスにさせることが第一目標になってくる。各自条件を確認して決勝戦が開始した。

東1局
「ロン。8000」

北家の庄司さんが手牌を倒した。

これに放銃したのがトータル首位の庄司麗子である。
開局親リーチと出たところバッサリと打ち取られたのだが、これによって三者の眼の色が変わった。

東3局
5巡目に庄司麗子が手牌を倒す。

庄司さんにはすでに100ｐ近くを逆転されているのだが、自身の着順１つ上げるごとに20ｐずつ増えていくので焦りはない。
待ちの良さ、巡目の早さを加味してリーチの選択も十分あるが、勝負所を先に見据えるヤミテンとなった。

東4局
またもや5巡目に庄司麗子のヤミテンが炸裂する。

1300-2600のツモアガリ。
東1局のような交通事故を避けるため、ガードに徹底的している。

南1局
ここから親で庄司麗子は仕掛けてのアガリを連発する。
勿体ないような手牌でもリーチをしないことを前提に手を組み仕掛けていく。

これで庄司麗子はラスを脱出し2着目に浮上した。

東家：庄司麗子プロ　26800
南家：北村稔和さん　19400
西家：目黒めぐみプロ　17100
北家：庄司浩也さん　36700

南2局
北村さんにとっては最後の正念場となる親番だが、ラス親のある庄司さんにアッサリと捌かれ連続役満を余儀なくされる。
この決勝戦に関しては全く戦えるような手牌が舞い降りることはなく、地蔵のように三者を見守るしかなかった。
逆に庄司麗子としては自身で決めずとも周りが局を消化してくれる嬉しい展開である。

南3局
次は目黒の正念場がやってきた。
必死に3本場まで積むものの決定打は出ずに庄司麗子がアガリ切る。

南4局
グランドチャンピオン大会へ進出するポイントは最終順位によって差があるため、各自優勝が現実的ではなければ1つでも上のトータル順位を意識していく。
ラス親の庄司さんが5本場まで連荘をするが、庄司麗子が2着目にいては先が見えない。

南4局5本場
「リーチ」
庄司麗子が東1局の放銃から封印していた発声を解除した。
周りも同様にそれは感じていたと思う。
もうゴールは目の前だ。

降りる理由がない庄司さんからこぼれたでゲームセット。

1位　庄司麗子プロ　+339.2ｐ
2位　庄司浩也さん　+283.1ｐ
3位　目黒めぐみプロ　+213.8ｐ
4位　北村稔和さん　+192.2ｐ

決勝までの道のりで大量ポイントを貯め込めたことで、選択の幅が広がった闘い方が可能となった。
その自由度を生かして、後半は点棒を減らすことなく勝ち切った内容はお見事としか言いようがない。

これからまたチャンピオンロードが1年間開催される。今回のような素晴らしい決勝戦を期待して次回を待とう。