第14回チャンピオンロード ~日本オープン~

【担当記者:北田雅弓】

【優勝】高口 和之【2位】パブスナック京都さん【3位】飯田 雅貴【4位】のだ ななこ
皆さん初めまして、日本プロ麻雀協会23期後期の北田雅弓(きただ まさゆみ)です。
さて、この日は第14回チャンピオンロード日本オープンシリーズ。
3節目にあたり、黒子4名を含む180人が参加しました。
私北田は大塚会場から参加し4試合終了時点で+177.2、大塚会場1位で本会場へ合流しました!
本会場と合算しても全体3位、十分優勝が狙える位置です。
重要となる5試合目はオーラスまで1着で進むも、最後に捲られ2着。
それでも5試合終了時点+194.6で全体3位をキープ。
大事な6試合目、同卓者はなんと飯田雅貴プロと鹿健太郎プロ。
ともに雀王戦B1リーガーです。ちなみに私はE3リーガー。つまり10段階も格上ですね。
そんな状況に戦きながらも奮闘し一時はトップ目に立つも、最終的には飯田プロがトップとなり2着で終局。
結果、飯田プロは全体4位で決勝進出。私は全体5位で敗退となりました。
負けはしましたが、非常に貴重な経験となったので良かったです。
というのは建前で、とても悔しいです。いつかリベンジします。
さて、そんな飯田プロを含めた決勝進出者4名およびポイント状況は以下の通り。
ここからが本題。
(以下、敬称略)
1位:+305.7 パブスナック京都
2位:+246.6 高口和之
3位:+241.3 のだななこ
4位:+226.5 飯田雅貴
チャンピオンロードは各順位に応じてGCポイントが付与される。
そのため優勝以外を狙う意味もあるのだが、あえてここは各者の優勝条件だけ考えてみよう。
まず、4位の飯田は1位のパブスナック京都(以下、パブ)と79.2差。
協会ルールは順位点が1着:+50、2着:+10、3着:△10、4着:△30のため、
飯田が1着でパブが4着の場合は順位点だけで80差がつき、条件を満たし逆転となる。
パブが3着の場合は19,300点の点差、パブが2着の場合は39,300点の点差が必要となる。
ちなみに、飯田と2位高口の差は20.1、飯田と3位のだの差は14.8である。
飯田が1着を取った時点で2着以下と順位点で40差がつくため、この2名との差は考える必要がない。
続いて、3位ののだは1位のパブと64.4差。
のだが1着でパブが4着の場合は順位点だけで80差がつき、条件を満たし逆転。
パブが3着の場合は4,500点の点差、パブが2着の場合は24,500点の点差が必要。
ちなみに、のだと2位高口の差は5.3のため、この差は考える必要がない。
2位の高口は1位のパブと59.1差。
高口が1着でパブが4着の場合は順位点だけで80差がつき、条件を満たし逆転。
パブが3着の場合も順位点で60差がつくため逆転。パブが2着の場合は19,200点の点差が必要。
1位のパブは1着を取れば文句なしの優勝。
2着以下の場合は、他の3名が上記いずれの条件も満たさなければ優勝となる。
決勝戦は東家:飯田、南家:高口、西家:パブ、北家:のだ、という座順になった。
東1局:親の飯田がリーチを打つが、高口がパブより2,000点のアガリ。
東2局:のだが飯田より3,900点のアガリ。
東3局:高口がタンヤオツモドラ2で2,000/4,000のツモアガリ。一歩リード。
東4局:飯田のリーチにパブが放銃。リーチ一発ドラ赤の8,000点。
パブが4着目となったため、他3名としてはかなりのチャンスに。
南1局:親の飯田がリーチを打つが、高口がパブより2,000点のアガリ。
南2局:親の高口がリーチし、–
–
待ちを一発ツモ。リーチ一発ツモ赤裏の4,000オール。
かなり大きなアガリと言える。親番の無い飯田は厳しい状況に。
南2局(1本場):パブと飯田がリーチを打つも、流局。高口とのだはノーテン。
南3局(2本場):高口がパブより2,000は2,600点のアガリ。供託2本も大きい。
南4局:開始時点の点数状況は以下の通り。
飯田:21,600
高口:54,100
パブ:2,900
のだ:21,400
改めて全員の優勝条件だけ考えてみよう。
飯田:パブが4着目のため、高口を逆転すれば優勝。
高口とは32,500差。役満ツモor三倍満直撃orリーチ棒が出ての倍満直撃条件。
パブ:2着にならないと順位点で高口に追いつけないため、2着条件。
2着目の飯田とは18,700差。3着目ののだとは18,500差。
2名を同時に逆転する必要があるため、三倍満以上のアガリor倍満ツモ条件。
のだ:親のため、アガリさえすれば条件あり。
高口:上記いずれの条件も満たされなければ優勝。
結果は、高口が自風&ドラである西をポンしてパブより8,000点のアガリ。
自らアガリきって優勝を決めた。
最終結果は以下の通り。
1位:+319.7 高口和之
2位:+250.6 パブスナック京都
3位:+228.1 飯田雅貴
4位:+221.7 のだななこ
以上、条件戦を中心に決勝戦について書いてみました!
条件戦の面白さが少しでも伝わると幸いです。
試合が終わった後の高口さんの嬉しそうな様子がとても印象的でした、おめでとうございます!
次こそ私も決勝に進み、喜ぶ側になりたいと思います。
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。
