第11回チャンピオンロード ~メンバーシップ発足記念大会~

スコア一覧 | チャンピオンロードメンバーシップ発足記念大会

メンバーシップ発足記念大会決勝メンバー
【優勝】橋本 忠明さん 【2位】吉野 秋悟 【3位】中井 昌さん 【4位】高村 健一

【担当記者:柳田 憲昭】

皆さん、お久しぶりです。
ミスターチャンローこと柳田です。

皆さんご存知のようにコロナ禍の影響を受け、チャンピオンロードも開催を控えておりました。
その間、チャンローは一部オンライン開催を行っておりました。

オンラインもいいけど、やっぱりリアルな麻雀牌に触れて麻雀したいですよね。
行政のほうから指示が解除されたことにより、今年度からは感染対策を徹底して通常開催を行うことになりました。
皆さん待ちに待った通常開催です。
これまで開催されなかったフラストレーションを今回のチャンローで思いっきり晴らしてください。

ということで受付をしていると、常連さんから「柳田さん出ないの?」とお声がけが…
はい、わたくしミスターチャンローは今回運営を承らせていただきました。
(決して逃げているわけではありません)

では、さっそくゲストの方々のご紹介をさせていただきます。
まずは、我らが雀王『渋川難波』です。
あまりこういった大会に参加するイメージはないのですが、雀王になったからには出場するということで意識も雀王化していました。
今日は優勝すると力強い宣言も聞けました。果たして結果は…

続いて、注目すべきは、今期入会した『田口淳之介』という新人プロです。
え?知ってる?
そりゃもちろん日本国民ならみんな知っていますよね。
一世風靡したアイドルグループのメンバーだったわけですから、注目せざるを得ません。

その他、7名の女流プロの方々。
(以下省略みたいな扱いでごめんなさい)

さて、注目のゲストの結果はというと、4回戦から5回戦目へ進めるボーダーの上には当然のように渋川雀王の名前。
田口プロはギリギリで残っています。(私の頭の中にあの名曲が流れました)
2人とも次はトップ条件だったのですが、2人とも2着で残念ながらここで敗退となりました。

そして、準決勝に残っている協会プロは3人。
ポイントと卓組的に、3人ともトップを取れば決勝進出という条件です。
そもそも、チャンローは勝ち残り者同士の直対になってくるので、ほとんどトップとればいけるし、トップじゃないとポイントあってもまくられたりするんですよね。

3人のうちの畠プロは3着で敗退。
同期の庄司プロと新人の吉野は直対。
オーラスを見に行ったら、庄司プロがトップ目であとは降りているだけでよいという状況で2件リーチに挟まれ、共通安牌0に。
悩んで切った牌で吉野がロン。協会対決は吉野が制して決勝に駒を進めました。

終局後、庄司プロが「何切ればよかったんだよ~」とぼやいていましたが、たしかにあの牌姿だと何切るか難しいと思いました。
でもね、あんな感じで手詰まっちゃうような序盤の切り出しがよくなかったんじゃないかなと思ったのですが、怖いのでダマを決め込みスルーしました。

それでは、決勝のメンバーが決まったので簡単にご紹介いたします。
まずは庄司プロから直撃を決めて決勝に勝ち上がってきた新人の吉野。半年前に入会したということで、チャンローは初出場(オンラインを除く)になります。
一般の方は、チャンロー常連で1位通過の高村さんと2位通過の中井さん。
そして、4位通過の橋本さんは初出場とのこと。プロと真剣に打てるからと知人に勧められて出てみたと話していました。

ポイント状況は説明しません。なぜならトップ取った人が優勝だからです。
以下の並びで決勝戦スタートです。

東家:中井さん、南家:橋本さん、西家:高村さん、北家:吉野

さっそく東1局で事件が起きました。
南家の橋本が9巡目に以下の形でリーチ。

 ドラ 裏ドラ

粘っていた高村さんからが出て倍満のアガリとなりました。
捨て牌見ていただくと手なりでの進行ではないことが伺えます。

捨て牌

リーチ

思いっきり手役狙っています。
今回が初めての参加という橋本さん、かなり競技的志向をお持ちのようです。

これをきっかけに乱打戦に突入してきます。
東2局では、東家橋本さんが南家高村さんから5800を直撃してさらに加点。

東2局1本場では、大きく点数を減らして後がなくなった南家高村さんのリーチ後、一度テンパイ外しをしていた西家吉野がすぐにドラツモの2000/4000は2100/4100。
リードしている橋本さんの親に高い手を被せたいという意識も働いたか。

東3局東家高村さんは何としても連荘したいところ南家吉野から5800をアガり連荘成功。

東3局1本場では東家高村さんがこれまで出番のなかった西家中井さんにマンガン放銃でさらに厳しく。

東4局では先程マンガン放銃した高村さんがマンガンをツモり、素点を箱下から戻す。

東場は一人旅のような状況でのアガリではなく、2件リーチや仕掛けがある中でのぶつかり合いでの結果でした。

目まぐるしく点棒が動いた東場でしたが、南場に入り以下の点棒状況。

東家 中井さん:28200
南家 橋本さん:39700
西家 高村さん:7600
北家 吉野:24500

橋本さんの倍満のインパクトが強かったのですが、意外とあまりリードしていないという印象でした。

さて、南場はどうなっていくのかと思っているのも束の間、南1局では中井さんが6巡目リーチ、それに高村さん追っかけリーチ。
しかしアガったのは吉野、仕掛けての2000/4000を決める。

南2局では高村さんが5巡目リーチでトップ目の親家橋本さんから6400の直撃。

連荘必須の南3局の高村さんの親番。
高村さんがテンパイ目指して仕掛け、それに全員がオリを選択。この半荘で唯一の流局となった。

連荘で望みを繋いだ続く1本場、ここでアガったのは中井さん。
リーチして親落ちが許されない高村さんから8000をアガリ、最低限のノルマ達成。

そして、オーラス。
東家 吉野  :33500
南家 中井さん:30500
西家 橋本さん:30300
北家 高村さん:5700

高村さんはかなり厳しい条件となってしまいましたが、まだ可能性は0ではありません。
なんと、東家で倍満を和了の橋本さんが2着目と僅差の3着になっています。
狙い通り中井さんは南3局のマンガンでトップ目まで僅かのところまで詰め寄りました。
横移動で恩恵を受けた吉野がトップ目に立っているものの、予断を許さない状況です。

皆さんの条件は言うまでもありませんが、吉野の立場が難しいところです。
全員ノーテンなら吉野の優勝ですが、中井さんか橋本さんが1人テンパイの場合逆転されてしまいます。
ここは次局ノーテン終了できるように加点するというのがセオリーではないでしょうか。
理想を言えば中途半端な加点ではなく、相手にマンガンツモ条件を残さないようなアガリを決めたいところです。

そして運命のオーラス、配牌で中井さんにドラのがトイツとなっています。
親の吉野から1枚浮いているそのがいつ出るかがポイントになりそうです。

橋本さんは赤1枚使いのホンイツに狙いを定めます。
そして、吉野がをリリースして中井が予定通りポン。
橋本さんもオリの選択はないので、全力で向かってきています。

そこで、吉野の牌姿が以下。

 ドラ

カンでテンパイしているところにドラポンの中井さんがを持ってきてそのままツモ切り。
吉野がロンと発生して倒牌したその刹那他家からもロンの声が…
その声の主は、橋本さん。

ロン   ドラ

橋本さんが待ちテンパイの3900で頭ハネという形で劇的な幕切れとなりました。
紆余曲折ありましたが、優勝は東1局で倍満を決め、オーラスにも見事アガリを決めた橋本さんとなりました。
初出場で初優勝という快挙を成し遂げた橋本さん、優勝おめでとうございました!

あと一歩のところで優勝を逃した吉野でしたが、橋本さんのロンの声を聞き、すぐに倒牌した牌を元に戻すという冷静な対応に運営側も賞賛していました。
あの行動はプロという肩書を背負った彼の意識の現れだったと思います。本当は悔しいはずなのに、よくぞ耐えた。
私は10年前に優勝した自分を重ねて応援していました。
まだ彼は若いので、これからの活躍に期待しています。

今大会は約2年ぶりの大会でしたが、大盛況で幕を閉じました。
やっぱり、いいよねチャンロー!
次回は選手として出場しようかな…でもたぶんきっと運営なんだろうな。

ということで次回も黒子として全力で戦います。
皆様のご参加お待ちしております。