第11回チャンピオンロード ~雀王シリーズ~

スコア一覧 | チャンピオンロード雀王シリーズ

【優勝】新倉 和花さん 【2位】中橋 正人 【3位】島方 武司さん 【4位】田なべ もえ

決勝レポート

【担当記者:佐藤輝雄】

皆様、お疲れ様です。
2002年開催の第1回日本オープンで観戦記を書いて以来、20年ぶりの大会レポートを担当する
ことになりました佐藤輝雄です。
駄文でお見苦しい箇所もあるかと思いますが、お付き合いください。

今回は都合により1会場開催ということで、予約で一杯となり72名の参加となりました。
本日の歴代ゲストは第5回雀王の『須田良規』。私も読んでいた「東大を出たけれど」で有名
だが、近代麻雀連載中の「泣き虫マーメイド」(Mリーガー魚谷侑未プロが主人公)の原作者です。
冒頭の挨拶で須田プロがちゃっかり宣伝していたので、ここでも念押ししておきます。

他の歴代雀王はスケジュールの都合がつかないということで、「須田プロは暇なの?」という
会場からのガヤがあったとかなかったとか・・・

さて、決勝に残った4名は以下のとおり。

中橋正人プロ:276.7
新倉和花さん:262.2
島方武司さん:227.4
田なべもえプロ:210.9

ほぼトップを取ったら優勝だが、島方さんと田なべは上位2名との点数を見ながらという状況。
4名についてそれぞれ一言記載したい。

中橋:E1リーグを首位で終了し2段階昇級を決めた勢いがある。準決勝で同卓したが、私が親の
時に2巡目リーチでメンタンピンサンショク確定ドラドラをツモり、倍満親被りさせた男だ(怒)

新倉さん:大会開始前にたまたま私のテーブルに座っていたので、協会員として楽しんでもらう
べく勇気を振り絞り声をかける。なんとチャンピオンロードは初参加とのこと。不安を解消しな
くてはと、いくつかアドバイス。結果、2位で決勝卓。私の心配は全くの杞憂だったようだ。

島方さん:ありがたいことにチャンピオンロードに多数参加いただいている。GCポイントも大会
前で12ptとボーダー近くにつけており、今回の決勝に残ったことでGC大会参加もほぼ見えた。1度
同卓させていただいたが、ダマで高い手を聴牌しているスナイパーという印象。

田なべ:3大会連続でのチャンピオンロード決勝進出。同年度に複数回決勝に残るのも難しいのに
3連続って。今後5年は破られない記録だと思う。現状4位だが、チャンピオンロードの鬼ではなく
姫が優勝をもぎ取るのか!

そろそろ対局に。
起家から中橋、新倉さん、田なべ、島方さん。

東1局 ドラ
先制は田なべ。10巡目にリーチ。
ドラ
粘っていた島方さんからが出て、2000点のアガリ。裏ドラ

東2局 ドラ
7巡目、田なべが以下の形から中橋のをポン。
ドラ

いい形なのでリーチで大物手を狙いたくなるが、親の新倉さんの以下の捨て牌から不穏な空気を
感じたか。


すぐに島方さんからリーチが入るが、島方さんの一発目のツモであるでリーチ棒と
合わせて3000点のアガリ。

東3局 ドラ
島方さんが11巡目にをアンカンし高め一通のリーチ。
暗カン ドラ

すぐに新倉さんも追いつきリーチ。
ドラ

3巡後、島方さんがでリーチ赤ドラの5200の放銃。裏ドラ

島方さんにとっては不運な3連続放銃となりなかなか厳しい展開。

東4局は中橋のリーチに田なべが飛び込み1300点の放銃。

南場のスタート時点は以下の通り。

中橋:26300
新倉さん:31200
田なべ:28700
島方さん:13800

島方さんもラス親が残っており、全員にチャンスありの状況。

南1局 ドラ

6巡目、親の中橋のチャンス手

ドラ

ここにを持ってきてを外し大チャンス。トイツのと入れ替えたところで新倉さんから
リーチ。

ドラ

中橋もなかなか有効牌を引けず13巡目、新倉さんのアガリ牌であるを引く。マンズで通っている
のはのみ。2筋にかかるは厳しいと見たか、田なべが通したでオリ。中橋の我慢により
流局で新倉さんの一人聴牌。

南2局 1本場 供託1000 ドラ

ここまで苦しかった島方さんが、3巡目に田なべの捨てたをポン。すぐに中橋のをポン。
をツモって加カン。カンドラ

加カン ドラ

決着はすぐにトップ目の新倉さんからが出て中チャンタの3200は3500。供託と合わせて4500の収入。

南3局 ドラ
親の田なべ:27700、島方さん:17300、中橋:25300、新倉さん:29700と大混戦。

田なべがをポンするも6巡目に島方さんから以下の捨て牌でリーチ。

捨て牌
リーチ

ドラ

親の田なべが、一発目に持ってきたで8000点の放銃。

ここまで35分程。連荘が1度もない。点棒状況を整理しよう。

親:島方さん:25300
南:中橋:25300
西:新倉さん:29700
北:田なべ:19700

田なべは優勝には3倍満ツモか役満という厳しい条件。島方さんはアガれば連荘だが親マンをツモれば
次局伏せて終了することができる。中橋は4400点差の新倉さんをまくれば優勝。新倉さんは1000点でも
アガリば優勝だ。

南4局 ドラ

運命の最終局

5巡目に新倉さんがをチーして234の三色に向かう。
チー ドラ

をツモり打

とツモり打

チー ドラ

更にをツモリ打

12巡目をツモリ打で聴牌。アガれないは場に3枚出ており、で優勝だ。 チー ドラ

その頃、対面のスナイパー島方さんが、以下の恐ろしい手をダマで聴牌していた。

ドラ

ツモなら6000オールでほぼ決まり、安めのでもツモで親マン。次局伏せて優勝という
絶対に上がりたい手。場にはが1枚ずつで、変則手の田なべが2枚持っていたが、山に
2枚以上ありそうだ。

これは島方さん有利かと思った矢先、を引き寄せる新倉さん。2000点をアガリ、見事初出場
初優勝となりました!

最後の優勝者スピーチも堂々としたもので、私も見習いたいと思います。
今後も参加したいとおっしゃっていましたので、うれしいですね。

次回は、9月25日(日)オータムチャンピオンシップシリーズとなります。
感染対策を万全に運営しておりますので、是非、皆様ご参加お待ちしております。
※中橋プロ、倍ツモの件、怒ってませんので仲良くしましょう(笑)。

最後にこれまで大会レポートを書いてくれた皆さん。尊敬します。これ大変です(笑)。朝9時に
モスバーガーで朝食を取り、そのままレポート作り始め、終わったのが13時30分です。
皆さん、準決勝に残ると大会レポート作成の権利がもらえます。
必死に決勝に残るか、敗退した場合は大会レポートに積極的に協力しましょう!
次も準決勝行くぞ!(震え声)