第14回チャンピオンロード ~雀竜位シリーズ~

【担当記者:福田桃太】

【優勝】松島悠佑 【2位】大浜岳 【3位】深澤えみ 【4位】福田桃太

初めましての皆さまこんにちは。
23期後期入会の福田桃太(ふくだとうた)です。
順位を見てもらえれば分かる通り4位で今大会を終えましたが、実は本店に移動したのも初めてでそのまま決勝へ。
そんな中観戦記まで任されるという重圧もありますが、読みやすい文章を心がけるのでよろしくお願いします!

2025年11月23日、この日は第14回チャンピオンロード雀竜位シリーズ。
総勢169人、全4会場で行われたこの大会は歴代雀竜位や女流プロ、沢山の一般の方々が参加する中決勝に残ったのはゲストである第18期雀竜位の大浜岳を含む協会員4人。

この4人の注目する点、それは入会期だ。
3期後期の大浜、22期前期の松島、24期後期の深澤、23期後期の福田。なんと入会期に約20年の差があり、順位も相まって若手3人を迎え撃つ大浜という構図になっているのが注目のポイントとなる。

決勝前の順位、ポイントはこちら。
1.大浜 岳:+330.3
2.松島 悠佑:+288.2(トップとの差 42.1)
3.深澤 えみ:+236.9(トップとの差 93.4)
4.福田 桃太:+212.4(トップとの差 117.9)

4位の私は1位まで相当離れており、大浜とのトップラスを決めるだけでなく素点の差も考えなければいけない位置。
深澤も同じく大浜とのトップラスが欲しい状況。
松島は大浜と1着順差つければほとんど優勝な状況のため大浜、松島が有利な状況だった。
大浜は松島より上に立ちラスを回避すれば相当有利な位置に。

東一局
いきなり試合は動いた。
2つの仕掛けをし、順調に聴牌を入れた深澤は福田から出た麻雀牌:三索にロンの声。
手の内には赤が2枚、タンヤオドラ赤赤の満貫のアガリ。深澤にとっては最高な立ち上がりとなった。

東二局
トップを狙う三者は積極的にアガりを目指す。
福田が7巡目に

麻雀牌:四萬
麻雀牌:四萬
麻雀牌:一筒
麻雀牌:二筒
麻雀牌:三筒
麻雀牌:六索
麻雀牌:六索
麻雀牌:六索
麻雀牌:西
麻雀牌:西
麻雀牌:中
麻雀牌:中
麻雀牌:中

ドラ

麻雀牌:六筒
麻雀牌:南

のツモリ三暗刻のリーチ。
さらに深澤が9巡目に追っかけリーチ。しかしアガりを決めたのは13巡目、追っかけリーチに踏み込んだ松島が一発で麻雀牌:五索を深澤から捉える。
裏が1つ乗っての満貫のアガリ。これにより松島は一旦優勝ポジションに立つ。

東三局
深澤の親番、8巡目にリーチの声。
一発で麻雀牌:三筒をツモ。
裏こそ乗らなかったが、それでも大きい4000オール。
先程の放銃を取り返す大きいアガリとなった。

東三局一本場
ここまで全局満貫と高打点の応酬が続く中、有利なポジションとはいえ大浜も黙ってはいない。
終盤にリーチをかけ、親番の深澤から麻雀牌:一索を捉え満貫のアガリ。

東四局
満貫放銃から始まった福田はこの親番は大事にしたいところだが、5巡目に早くも深澤からリーチの声が。
その2巡後に負けじと福田もリーチに。

深澤はタンヤオの麻雀牌:二筒麻雀牌:四筒待ち。福田は七対子の麻雀牌:二筒待ち。
待ちが被っている中、先にアガリを決めたのは深澤だった。
福田が麻雀牌:四筒を掴み、裏を1つ乗せて5200のアガリを決めトップ争いに負けじと食らいつく。

南一局
現状の点数状況
松島:30000
大浜:29300
深澤:32900
福田:4800

4位である福田は東場が終わった段階で1人大きく沈み、相当厳しい位置にいた。
そして迎えた南一局、親の松島のリーチが12巡目に入る。

その時点での福田の手牌が

麻雀牌:六萬
麻雀牌:七萬
麻雀牌:六筒
麻雀牌:七筒
麻雀牌:八筒
麻雀牌:三索
麻雀牌:四索
麻雀牌:四索
麻雀牌:四索
麻雀牌:六索
麻雀牌:七索
麻雀牌:八索
麻雀牌:中

ドラ

麻雀牌:六萬

ドラが麻雀牌:六萬で安全牌もしっかり確保し、678三色の押し返すには十分な手が入っていた。

15巡目に深澤からの追っかけリーチが入るが、同巡で福田が麻雀牌:五索を引き入れリーチ。

結果は福田の麻雀牌:赤五萬一発ツモ。
立直一発ツモタンヤオ平和ドラ赤裏の倍満のアガリとなり、4着→3着になり全員が20000点台に並ぶという起死回生のアガリが生まれた。

ここまで最低打点5200、流局無しとノーガードの戦いが起きていたが、

南二局に大浜の1000オール。
南二局一本場に深澤の1300は1600。
南三局には深澤、福田、松島の3人聴牌で初めての流局
南三局一本場に松島の400/700は500/800。

と少し落ち着いた展開を挟みオーラスへ。

現状の優勝ポジションは大浜。
松島はトップになれば優勝なので、深澤との4900点差を捲らなければいけない。

深澤はトップ目ではあるが、大浜と93.4差があるためトップ3着では33400点差が必要。トップラスでも13.4差をつける必要があり、更には松島とのトップ2着は11.3差を埋めなければいけない。

条件をまとめると、大浜の着順をラスに落とさないといけないため、深澤は大浜から6400以上以外はアガれない状態だ。
もしくは福田の連荘によって大浜の着順が下がれば条件は緩和される。

親番の福田は連荘をし、大浜とのトップラスを目指す。

南四局
1000/2000以上の手を必要とする松島が麻雀牌:白のポンから発進する。
更には麻雀牌:八筒のポンをし混一色に向かい、麻雀牌:八筒の加カンをするとポンした麻雀牌:白が新ドラで乗る。

何としてでも親を続けるしかない福田は終盤に麻雀牌:五索をポンして片アガリの聴牌を取るが同巡、松島に麻雀牌:北をツモられ3000/6000のアガリとなり松島がトップで決着
見事に条件を作り大浜を捲った松島の優勝となった。

私自身、箱下ラスになりながらもトップ条件を3度クリアしての決勝だったため厳しい戦いだったが、決勝の舞台に立って戦うことが出来たことをとても大きい経験だと思っています

松島さん優勝おめでとうございます!
チャンピオンロードは後2節ありますので、最後まで熱い戦いを繰り広げましょう。
沢山の参加お待ちしてます!