第7回協会東北プロアマシリーズ決勝レポート

【担当記者:尾川正也】

第7回東北プロアマシリーズ。年間を通して戦い、勝ち抜いた者達が決勝の舞台へ駒を進める。雀力以外にも戦い抜く体力も非常に重要な戦いである…。
■システム
各節大会形式による半荘戦を4回行います。
全節終了後、規定回数到達(16半荘以上)かつトータルの成績がプラスだった選手による準決勝2半荘・決勝2半荘を行い年間の優勝者を決定します。
優勝者には褒賞として第20回日本オープンの本戦シードが与えられます。
年間のリーグ戦を戦い決勝に残ったのはこの4人。(数字は持ち越しポイント)
予選1位:豊原有太+184.7
予選2位:山本政樹+94.7
予選3位:畑中直子さん+80.4
予選4位:はやて2010さん+80.1
アドバンテージがある豊原有太の逃げ切りなるか、注目の決勝が幕を開けた…。
以下敬称略。
【決勝1回戦】(はやて−畑中−豊原−山本)
『東1局』
親のはやてがドラ5の手を作る中、先手を取ったのは好調の豊原。
ツモ
ドラ
カン
豊原が2000/4000のアガリ。
『東2局』
ツモ
ポン
ドラ
親の畑中が1300オールのアガリ。
『東2局 1本場』
8巡目にテンパイした豊原がすかさずリーチ。
ツモ
ドラ
ウラ
豊原が一発でツモり1000/2000は1100/2100のアガリ。
『東3局』
勢いに乗った親の豊原が先制の三面張リーチをかけ、畑中が待ったと追っかけリーチをするも流局。
『東3局 1本場(供託2本)』
はやてが3巡目にドラの待ちリーチをかける。畑中も同時にヤミテン。
その後はやてがを暗カンして新ドラが
に。
戦いを制したのは畑中。
ロン
ドラ
カン
畑中がはやてから12000は12300のアガリ。
『東4局』
これまで息を潜めていた親の山本がここぞとばかりに3巡目リーチ。を暗カンして、
ツモ
ドラ
カン
ウラ
山本が力強く6000オールのツモアガリ。
『東4局 1本場』
はやてが5巡目に先制のリーチ。
ツモ
ドラ
ウラ
このリーチを見事一発でツモり裏を乗せて2000/4000は2100/4100のアガリ。
東場は激しい点の取り合いになり、その勢いのまま南場に突入した。
『南2局』
この局はまず豊原から先制のリーチが入る。
ドラ
これに対し山本がすぐに追っかけリーチ。
ドラ
そして更に、はやても七対子で追っかけて3軒リーチとなった…。
ドラ
結果。
ロン
ドラ
ウラ
豊原がはやてから8000のアガリ。
『南3局』
この局は畑中が先制リーチをかけ、それを三者が見守る展開に…。
ツモ
ドラ
ウラ
終盤ではやてがのポンテンで畑中に追いつくが、最後の1牌で掴んだのはまさかの通ってない
。
さすがにこれは切れず降りのを切るが密かにテンパイしていた親の豊原にこれが当たってしまう…。
ロン
ドラ
豊原がはやてからリーチ・白・ホウテイ、7700のアガリ。
『南3局 1本場』
この局は畑中が先制リーチをかけそのまま流局し、畑中と山本の2人テンパイとなった。
『南4局(オーラス)』
山本が先制リーチをかけ畑中がそれに追っかける。
ロン
ドラ
ウラ
畑中が山本から8600をアガり、戦いを制する。
これにより決勝1回戦は幕を閉じた。
豊原:46100
畑中:43600
山本:23400
はやて:△13100
【決勝1回戦結果】()内は累計
1位:豊原有太:+66.1(250.8)
2位:畑中直子さん:+23.6(104.0)
3位:山本政樹:△16.6(+78.1)
4位:はやて2010さん:△73.1(+7.0)
【決勝2回戦】(豊原−山本−畑中−はやて)
『東1局』
東一局は山本が先制リーチ。そのまま1人テンパイ。
『東2局 1本場』
早めに鳴いて形を作った豊原。
ロン
チー
ドラ
豊原が畑中から1300のアガリ。
『東4局』
畑中が先制リーチ。
ロン
ドラ
ウラ
畑中が豊原から8000のアガリ。
『南1局』
親の豊原とはやてが同順にリーチをしてぶつかり合うも流局。
『南1局 1本場(供託2本)』
役牌を鳴いたはやてが早々に仕掛ける。
ロン
ポン
ドラ
はやてが山本から3900は4200のアガリ。
『南2局』
畑中が5巡目に先制リーチをかけるが、親番を落とすわけにはいかない山本も手を進めていく…。結果、
ロン
ドラ
山本がはやてから12000のアガリ。
『南2局 1本場』
親番を続けたい山本。しかしそこは豊原が待ったをかける。
ツモ
ドラ
豊原が畑中から6400のアガリ。
『南3局』
この回は親の畑中と山本戦いとなった。畑中がチーとカンを合わせて12000の打点を作る。
チー
チー
カン
ドラ
カン
それに対して山本は混一色七対子をテンパイするが、どちらを選んでも畑中に放銃という地獄…。
ドラ
カン
結果…
ロン
チー
チー
カン
ドラ
カン
畑中が山本から12000のアガリ。
『南3局 1本場』
12000を放銃し痛い山本が先制リーチをかけるが、ポン2つで追い付いた豊原が山本を阻止する。
ロン
ポン
ポン
ドラ
豊原が山本から1600のアガリ。
『南4局』
各自の点数は以下の通り。
はやて:17400
豊原 :29200
山本 :18400
畑中 :35000
混戦の中オーラスに突入。
総合ポイントを考えると打点が欲しい畑中だが、ここで神が舞い降りる。
カン
小四喜のテンパイである。
親のはやてもリーチをかけて応戦。結果…
ロン
ドラ
カン
ウラ
はやてが畑中から5800のアガリ。
『南4局 1本場』
一体誰が戦いを決めるのか…。
しかしそれはやはりこの男だった。そう豊原である。
ロン
ドラ
豊原がはやてから1600をアガり、試合を終わらせた。
豊原 :30800
畑中 :29200
はやて:21600
山本 :18400
【決勝2回戦結果】
1位:豊原有太:+50.8
2位:畑中直子さん:+9.2
3位:はやて2010さん:△18.4
4位:山本政樹:△41.6
【累計トータル】
1位:豊原有太:301.6
2位:畑中直子さん:113.2
3位:はやて2010さん:36.5
4位:山本政樹:△11.4
長い長い戦いの結果、優勝は豊原有太となりました!おめでとうございます!
そして参加された皆様、本当にお疲れ様でした!また来期もお会いできる事を楽しみにしております。
それではまた!