第13回関西女流スプリント決勝観戦記(4回戦)

【担当記者:新田友一】

●4回戦(小松‐鳥井‐音無‐桐生)

鳥井の優位は変わらず、トップを取ればほぼ優勝。そして桐生は2連勝必須か。

東1局、トップが絶対条件の桐生が好スタートを決める。

東2局、難しい手牌だったがどう打つだろうか?

ここから麻雀牌:二索麻雀牌:四索を払って5ブロックに構えるのが自然に見えるがここは麻雀牌:七索を選択、その後想像しづらい最終形で見事にアガリをものにする。

ここに来てついに桐生覚醒か!

東3局1本場、音無が親番でピンフドラ2のリーチを打つ。テンパイを取るため小松が2つ仕掛けを入れて音無にハイテイを回してしまった結果・・・

音無、大きな大きな6000オール!
このまま音無に突き放されるのは桐生だけでなく鳥井や小松にとっても不都合で、なんとかしておきたい。

ここでは鳥井がドラ3のチャンス手をきっちりとものにする。

鳥井への満貫放銃で小松は後がない状況になってしまったが、いつも通りリーチで攻め立てる。

打点も待ちも魅力のない、カン麻雀牌:二萬のリーチのみであったが・・・

ここで腕を見せつけてくる!ツモって裏ドラ2枚で満貫をアガリ返す。
乱打戦となった4回戦、小松は南場の親が落ちたが鳥井を上回ればまだチャンスはある。

しかし南2局の鳥井の親番
このリーチのみの一人テンパイから始まり、

打点こそないものの立て続けにアガリを決めて気付けば2着へ浮上。

音無トップ、鳥井2着で迎えたオーラス桐生の親番。
何がなんでもまくりたい桐生の配牌。

ドラ暗刻の好配牌でツモも順調だった。
しかし諦めていない小松のリーチが飛んできて、桐生は手順次第ではアガリもあったが痛恨の8000放銃となり終局。

4回戦を終えて、鳥井優位だが音無が連勝で鳥井に迫る。小松・桐生には厳しい条件が突きつけられてしまった。

【4回戦結果】()内はトータル
音無 +58.8(41.7)
鳥井 +7.4(99.7)
小松 ▲20.6(▲21.3)
桐生 ▲45.6(▲120.1)