第13回関西女流スプリント決勝観戦記(3回戦)
【担当記者:新田友一】
●3回戦(桐生‐鳥井‐音無‐小松)
鳥井はここでトップを取れば優勝が決定的になる。一方、音無と桐生にとってはここでトップを取れないとかなり厳しい展開となる。
東1局、小松のリーチと音無のホンイツに囲まれた親番の桐生。
自身の手はドラ2枚のイーシャンテンで、手放したくない親番でもあるがはどちらも危険牌で、は実際の当たり牌でもあった。
放銃しては意味がないということでオリを選択。ビハインドを背負っている親番でもその冷静さは素晴らしい。
ここは小松がをツモアガリ。
東4局、音無のリーチに鳥井が追っかける。
小松が鳥井の一発消しの仕掛けをすると・・・
一発ツモの牌は下家の音無に食い流れる。
1000/2000を1300にすることに成功。
南1局、今度こそ落としたくない親番を3着目で迎えた桐生。
またしても2軒リーチに挟まれる。
今回もドラ2の手牌で東場の親番と同じような状況だが・・・
を切ると2人からロンの声。
結果としては放銃となってしまったが、東場とは違い危険度もそこまで高くなく局数が減っているこの状況では仕方ない選択だったように思えた。
南3局1本場、小松がダブ南を仕掛けて2600のカンテンパイから、アタマのをポンして5200にグレードアップさせて単騎に待ち変え。
さらにを暗カンすると、なんと新ドラはとなりあっという間に12000のテンパイ。
さらにホンイツに手替わり16000テンパイとなるが・・・
ここに飛び込んでしまっては、ということで終盤まで粘ってテンパイを取っていた桐生も最後はオリに回り、小松は不本意ながら1人テンパイで流局。
オーラス、小松は親番で加点しながら2着目の鳥井の着順を落としておきたいが、
音無の早いリーチを受けて、手詰まりを起こす。
選ばれたのは、端っこで2枚ある。
3回戦は音無が僥倖の逆転トップを手にした。
東1局からトップ目を守り続けていた小松にとっては辛い結果となってしまった。
【3回戦結果】()内はトータル
音無 +49.8(▲17.1)
小松 +7.1(▲0.7)
鳥井 ▲17.0(+92.3)
桐生 ▲39.9(▲74.5)