第13回関西女流スプリント決勝観戦記(2回戦)
【担当記者:新田友一】
●2回戦(音無‐鳥井‐小松‐桐生)
東1局、小松のリーチにドラ色のホンイツの鳥井が猛然とプッシュ。ドラ単騎の跳満だったが無筋のを掴んで長考。
どちらも通っていないので、とても悩ましいが鳥井の選択は中筋となっているドラの。
実際リーチにはどちらも通っていて、小松の最後のツモが!
小松は安堵の表情、一方鳥井は跳満を逃した格好となり顔が歪む。
東2局、桐生のリーチを受けた親の鳥井が門前で純チャンをテンパイ。今度こそはアガリをものにしたいと気合い十分だが、待ちのは2枚切れで現物待ちなのもあって冷静にダマテンに構える。
その後、をツモって待ちをシャンポンに変化させ桐生から直撃でアガリをものにする!
東2局2本場では小松が1300/2600をツモアガリ、鳥井の独走に待ったをかける。
南1局1本場
桐生が4巡目にして悩ましい手牌を手にする。
マンズの両面を切って純チャンを狙えば倍満まで見える。
ここはアガリやすさを重視してを選択。
しかし、広く受けたのにも関わらずなかなかテンパイが入らないでいるうちに親の音無から先制リーチ。
をポンしていてドラを重ねた小松が真っ向勝負でを勝負。
これがなんと鳥井のダマテンに掴まってしまう。痛恨の一撃(T_T)
南3局、1回戦4着の音無はできるだけ加点したいが–が薄いこともありピンフを消して変則3面張でのリーチとする。
これがうまくはまって局を進めたいトップ目の鳥井から直撃成功!
オーラス、音無・小松は跳満ツモでトップ、4着目の桐生は親なので連チャンすればいいだけ。
だがしかし、
あっさりと鳥井がこの局を制して2連勝。
1回戦2着の桐生を4着に沈めて絶好の展開に笑いが止まらない。
早くも初優勝が脳裏によぎっただろうか。
そして、他3者の3回戦以降の打ち方にも注目したい。
【2回戦結果】()内はトータル
鳥井 +57.9(+109.3)
小松 +5.2(▲7.8)
音無 ▲17.9(▲66.9)
桐生 ▲45.2(▲34.6)