第23期雀王決定戦観戦記 最終日(22回戦)

【担当記者:五十嵐毅】
座順・堀―吉田―仲林―田幸
東場を終えて、点棒状況はこうなっていた。
吉田29100 堀27800 田幸22300 仲林20800
全員2万点台で僅差だが、仲林をラスに沈めている。
南1局、田幸が自風をアンコにして
–
リーチ。

これを仲林が–
待ちで追い掛け、一発ツモで満貫。

29800点持ち、ラスから一気にトップに躍り出た。
南2局、堀がピンフドラ1–
でリーチ。

同巡、吉田がドラを切って
–
のタンヤオで追っ掛ける。

タンピン三色が狙えるイーシャンテンだった田幸、ラス目だけに行く気だったが、と掴んだところで長考。

無スジ×2人×2個=危険すぎる
こんな計算式が頭を巡ったかどうか定かではないが、田幸は惜しそうに、本当に惜しそうにオリた。
次巡のツモは!

そして吉田が即ツモ切ったのが!

田幸はラス目とはいえ、ラス親でまだ親番が残っている。
もしも、もう親のないラス目だったら、開き直ってファイアーし、吉田から満貫を打ち取っていただろう。
この局の結果は、吉田がを掴んで堀に満貫を放銃(裏ドラ
)
南3局1本場。田幸がアンコの手で3巡目に早くもカン
をチーしてテンパイを入れる。

とドラ
のシャンポンで打点はあるが、それよりも仲林の親を一刻も早く流すほうに比重が掛かっていただろう。
呼応するように堀も、吉田も喰いテンを入れる。
だが、恐れていたことが起きる。仲林から親リーチが入ったのだ。
仲林、イーペーコーとなるをツモって4000オール。

大きなリードを手に入れた。
2本場はリーチしていた田幸が吉田に放銃。仲林は2着目・堀との点差そのままでオーラスに。
そしてオーラスは仲林がのポンテンをすぐにツモって終局させた。
仲林、このトップはデカイ。王手をかけたといっていい。
