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順位
名前
TOTAL
1日目
2日目
3日目
16回戦
17回戦
18回戦
19回戦
20回戦
1
鈴木 たろう
71.1
157.3
-78.7
17.1
69.2
-56.1
-39.6
-54.1
56.0
2
須田 良規
49.4
14.5
-4.7
41.8
-51.8
-18.7
65.7
18.5
-15.9
3
金 太賢
-7.0
-74.4
61.6
-15.4
6.2
12.9
13.5
-24.6
13.2
4
鈴木 達也
-117.5
-99.4
19.8
-43.5
-23.6
61.9
-39.6
60.2
-53.3

【最終日観戦記】  | 1日目観戦記 | 2日目観戦記 | 3日目観戦記 |

ついに最終日を迎えた第9期雀王決定戦。

前日に引き続き外は雨。
普段なら足が重くなって外へはなかなかでないのだが、
今回は記者として最終日を観戦できることが純粋に楽しみだった。

4人とも麻雀を打ったことは結構あるが、見ることはほとんど無い。
彼らは全員勝ち組である。
だからどういう手筋でどう凌いでいるのか、ただそれを知りたかった。

鈴木 達也 → 雀王決定戦進出6回目・3勝
金 太賢 → 雀王決定戦初進出
須田 良規 → 雀王決定戦進出4回目・1勝
鈴木 たろう → 雀王決定戦進出2回目

雀王戦以外でも相当な活躍著しい面々だが、
リーグ戦の成績だけを取り上げてみても、全員が毎年ほとんど決定戦に残っているか昇級をしている。

近年若手に多い考え・麻雀なんて運(抽選)の要素が強いという考え方が蔓延しすぎている気がする。
彼らという圧倒的な勝ち組がいるのに、それを無視してそのように考えてしまうのはあまりにも愚かではなかろうか。
自分の立場を守りたいのはわかる。
しかしそれはただの実力不足ではないのかといいたい。

少なくともこのルールにおいてはそういえる。

15回戦トータルは、こう
たろう+95.7
須田 +51.6
金  ▲28.2
達也 ▲123.1

ラスの達也はトップのたろうと200p以上の差があるが、
3回トップを取れば並び次第でなんとかなる。
つまり全員にチャンスがある。全員がどこかで勝負をかけてくる。
逆に勝負をかけることができなければ勝てないだろう。

16回戦(達也-たろう-須田-金)

いきなり達也が動いた。
東1局3巡目 東家・達也
 ツモ ドラ

ここから達也がを暗カン。
いつもの達也なら、ここでのカンはないだろう。しかしトップ率が6割以上欲しいこの局面。早くも勝負に出た。
しかし、この局はすぐ須田からリーチが入り、たろうが現バリで金から8000点を討ち取って終了。
達也も脇役で納まる気は、当然ながら全くない。

決勝本番の舞台で、本来以上の力を出せる者などいないだろう。
自分の能力をいかに100%出し切るかが勝負だ。つまり自分の麻雀を打てるかが、一番のポイントとなる。
全員が自分の麻雀を貫いている、と感じさせられたのは、次の局だ。

東3局0本場
まずは達也が十分形からドラを切る。
7巡目 西家・達也 
 ツモ 打 ドラ

同巡、北家・たろうがを重ねる。
北家 たろう
 ツモ 打 ドラ

そして9巡目に、たろうが同じ形からをチー。
 チー 打 ドラ

あわよくばの狙い。
確かに巡目が遅いため、仕掛けたほうが和了できる確率は高い。
しかし、この決勝のトップを走る状況でこういう仕掛けをできるたろうの精神力は流石。

そして同巡、東家・須田 
 ツモ 打リーチ  ドラ
当然のように須田も親ならと、1枚切れカンでノータイムリーチといく。
たろうがを鳴いて追いつくも、須田がをツモ
東家・須田 
 リーチツモ ドラ 裏ドラ

金も十分な形を作っていて、全員が自分の麻雀を貫いていた。

南3局0本場 東家・須田
ここで局面が少し動いた。まず7巡目の須田の手牌。
下家の金からリーチを受けて、皆さんはここで何を切るだろうか。
点棒状況も加味して考えて欲しい。
 ツモ ドラ

須田はここで打を選択。
いいと思う。
金の捨て牌的に待ちは絞りにくく、が当たる確率なんて10%もない。
ここでさえ通しておけば、安全牌に困ることもなさそうだ。形次第では追撃リーチともいける。

そして須田にテンパイが入った。
10巡目 東家・須田
 ツモ ドラ

須田はリーチに出て金との勝負を選んだ。
守る物のないラス目ならこれでよい。
しかし今はトップ目と大差の2着目だ。
この勝負に勝ってもそこまで効果もない。
ならリーチといかなくてもよいのではないだろうか。
現状トータルトップのたろうが、この半荘もトップ目で少し焦ったか。

そして、たろうがまた凄い。この2軒リーチを受けて
13巡目 北家・たろう 
 ツモ  ドラ

2人には通っていないのに拘らず、リーチと出た。
放銃率30%は軽く有りそうな勝負打牌だ。
たろうは放銃してもまだ余裕がある。並び的に須田を落としにいったのだろう。

結果は、金が須田から和了。裏ドラが3枚乗って12000の放銃となった。

16回戦
たろう+69.2 金+6.2 達也▲23.6 須田▲51.8

16回戦終了時トータル
たろう+164.9
須田 ▲0.2
金  ▲22.0
達也 ▲146.7

4回戦を残して上から下まで300p差。皆たろうの着順を少し意識しなくてはならないだろう。
特に達也はそう。ここで終わる達也ではない。ここからどう展開を持ってくるのか見ものだ。

 

17回戦(須田-達也-たろう-金)

東1局0本場 南家・達也
 ツモ 打 ドラ

達也先制で満貫テンパイを入れる。もはや、たろう以外からは見逃すつもりなのだろう。
たろうが11巡目にリーチ。

それを待ってましたとばかりに達也、ツモ切りリーチと勝負。

結果はたろうが放銃し、値千金のハネマン直撃。
 リーチロン ドラ 裏ドラ


南3局0本場
点数状況は以下の通り
東家・たろう 6800、南家・金 33200、西家・須田 26800、北家・達也 33400
 
3巡目 北家・達也
 ツモ ドラ

達也は早くもイーシャンテンでこの局も達也の局かと、私は簡単に考えていた。
すると達也はをツモ切って2シャンテンを維持したのだ。

達也にとって理想の並びであるし、僅差のため少しでもスピードを優先させたいはず。
それに構わずこの局面で打である。懐が深いというか何というか、とにかく凄い。

そして次巡、ツモで打

さらに6巡目にテンパイでリーチ
 ツモ 打リーチ ドラ

2巡後、高めのをツモアガる
 リーチツモ ドラ 裏ドラ

終局後に聞いてみると
「もうあれは三色だろ?たろちゃんが親だから、被せたかったんだよ。」
と、達也。

実際メンピンツモでアガるのとでは、たろうとのトータルポイント差が15pほど違う。
これが噂のワンフォー作戦か。トップも決めることができて達也のミッションは完全に遂行された。

達也+61.9 金+12.9 須田▲18.7 たろう▲56.1

17回戦終了時トータル
たろう+108.8
金  ▲9.1
須田 ▲18.9
達也 ▲84.8

やはり達也は魅せてくれた。たろうから達也まで120pほど詰まった。これだから協会ルールはわからない。

 

18回戦(須田-金-たろう-達也)

須田、ここはチャンスとばかりに東パツから攻める。

4巡目 東家・須田
 ドラ
ここから下家の切ったから仕掛ける。
チンイツ、ホンイツ、トイトイ、役牌といった役が簡単に見える。
鳴くことを得意とする須田にとっては、この辺りは簡単な仕掛けか。

9巡目にチンイツをツモアガり、4000オール。
 チー チー ポン ツモ ドラ

次局も、たろうのリーチ宣言牌を捕らえ、5800は6100の収入。
 リーチロン ドラ 裏ドラ

この局たろうは十分な形での追撃リーチだけに致し方なし。トータルトップでも攻めの姿勢を崩さない。

東2局0本場
親の金リーチが入るが、たろうも攻めてチートイドラ2のテンパイをいれる。
たろうが終盤、金の現物であるを引く。

南家・たろう
 ツモ ドラ

は危険牌、終盤だけに打とするのが無難。
しかしたろうは、を勝負して自分のアガリ率を高める打牌を選んだ。
自分でを捨てていることもあり、確かに出やすい。
出やすいが、この4巡しか残っていない状況でが勝負できる根性が凄い。

結果は金がまたを掴み放銃。

南家・たろう
 ロン ドラ

攻撃は最大の防御とはこのことか。たろうの攻めの姿勢には頭が下がる。

東4局0本場
南家・須田
 ドラ

は場には1枚も切られていない。
その状況で須田は、6巡目に切られたをスルー。

須田なら普通に鳴くと思っていた。単純な私なら鳴いてしまいそうだ。
須田に聞いてみると・・・
「ドラのは出ないだろうから、チートイツのほうが和了できると思った。
相手のレベルが高いからスルーした。フリーの麻雀だったら鳴くよ」
なるほど。そういうものか。確かに相手のレベルが高いほうが和了できる確率は下がりそうだ。

思惑通り、チートイツドラ2を終盤に出アガる。
 ロン ドラ

鳴くか鳴かざるかで、魅せてくれた須田。このリードを守りきりこの半荘を制する。
たろうは最後に300・500をツモアガり達也と同点の3着。

須田+65.7 金+13.5 たろう▲39.6 達也▲39.6

18回戦終了時トータル
たろう+69.2
須田 +46.8
金  +4.4
達也 ▲124.4

達也は2連勝が絶対条件。金はもう3着以下も引けないか。
残すはあと2回。まだまだ勝負の行方はわからない。

 

19回戦(たろう-金-達也-須田)

今日ここまで目立った勝負どころもなく、淡々ときていた金。
それでもポイントを保てているのは、実力の証拠か。
東2局親番で、リーチに対して真っ向勝負に出た。

まず3巡目に出たをスルー
東家・金 
 ポン ドラ

確かにを鳴かなければ5800以上の手にはなりそうだ。
100点でも欲しいこの状況でをスルーできることは、冷静さの表れか。

そしてをポンした後、たろうからリーチが入る。
たろうからのリーチが入って一発目の金。
 ポン ポン ツモ ドラ

ここから、小気味いい打牌音と共にをリリース。真っ向勝負体勢だ。
が鳴けてツモアガる。
 チー ポン ポン ツモ ドラ

金が全てを冷静に処理しやりきった。1000オールだが手応えを感じる和了だったはず。


東3局、達也のリーチを受けての終盤。
西家・たろう
 ツモ ドラ

少し考えてツモ切るのだが、これはやり過ぎか。
残り3巡しかなく待ちも弱いため、自分の和了にかけるのも厳しい。
ここは大人しくオリといてもよいところだったのではないか。

本人曰く「を打っているのにを切ってのリーチだから、達也の待ちは-がかなり濃かった」とのこと。
達也への12000の放銃で、たろう箱ワレ寸前。

南3局、今度はたろうのリーチを受けて須田
南家・須田
 ツモ ドラ

もリーチには通っている。
だから仮テンを維持してツモ切るものだと思った。
しかし須田は打として、イーシャンテンに戻した。
その時は意図がよく分からなかった。しかしそれは2巡後に氷解した。

次巡、ツモ
 ツモ ドラ
またもやテンパイとらずの打

さらに次巡、
 ツモ 打リーチ ドラ

として追っかけリーチ。
そうか、これを狙っていたのか。須田はこの局をかわし局ではなく、本手局として目論んでいたのだ。

アガり牌は次の牌だった。上家の達也がポンして仮テンを入れ回ってきたツモが、そのだった。
 リーチツモ ドラ 裏ドラ

オーラス、須田は親番でトップまであと少しと迫る。

南4局0本場
東家・須田
 リーチロン ドラ 裏ドラ

しかし1本場は、須田にトップをとられたら困る金から達也へ、アシスト気味の放銃で終了。
南4局1本場
北家・達也
 ポン チー ポン ロン ドラ

達也+60.2 須田+18.5 金▲24.6 たろう▲54.1

19回戦終了時トータル
須田 +65.3
たろう+15.1
金  ▲20.2
達也 ▲64.2

19回戦の結果により俄然、最終戦が面白くなった。
全員に目がある状況だ。

【達也の優勝条件】
達也トップ必須
須田2着 89500点差以上
須田3着 69500点差以上
須田4着 49500点差以上(ただしたろうが2着の場合、たろうに39300点差以上)

【金の優勝条件】
金トップ必須
須田2着 45400点差以上
須田3着 25400点差以上
須田4着  5400点差以上

【たろうの優勝条件】
1)たろうトップの場合
須田2着 10200点差以上
須田3着  条件なし 
須田4着  条件なし
2)たろう2着の場合
達也がトップ且つ達也と39200点差以内。
且つ須田が3着の場合30200点差以上。
須田が4着の場合10200点差以上。

須田は、これらを阻止できれば優勝。

簡単に言うとたろうはトップを、金は大きいトップを取ることができれば、ほとんど条件を満たす。

達也がラス親を引きニコリ。

 

20回戦(たろう-須田-金-達也)

第9期雀王決定戦最終戦が始まった。

早速先手を取ったのは金。ピンフのみだが、リーチと出て3900の出アガり。

西家・金
 リーチロン ドラ 裏ドラ

東2局、4巡目に達也が得意のチートイツで、ドラ単リーチを敢行するも不発。
 ドラ

東3局1本場
まずは東家・金が動いて9巡目に先制親満テンパイを入れる。
 チー チー ドラ

これを和了できれば一気に条件を満たすため、金もツモる手に力が入る。

12巡目、たろうからリーチが入る。
西家・たろう
 ドラ

金は今日最大の勝負どころで引くわけにはいかない。
-、勝つのはどっちだ。

「ツモ」
と手牌が倒される。

西家・たろう
 リーチツモ ドラ 裏ドラ

金は痛い引き負けだが、まだ負けないとばかりに3回ほど頷いて、そっと点棒を支払った。

東4局は金が先制テンパイを入れ、そのまま和了。
 ポン ツモ ドラ

金これで超僅差ながら、またトップに立つ。

南1局1本場
またも西家・金が動く。
 チー 打 ドラ

そしてすぐにテンパイ。

6巡目 西家・金
 チー チー ドラ

ここまで我慢して展開を作ってきた金。今度こそはアガりたいところ。

そして達也からリーチ。須田もテンパイを入れる

北家・達也
 ドラ

南家・須田
 チー ドラ

13巡目須田、達也の当たり牌であるを持ってきて長考。

 チー ツモ ドラ

僅差ながらラス目で、もう南場だ。
自分の手は3900。くらい通るんじゃないか?
そんな甘い誘惑に負けず、須田はを抜いた。
通りそうではあるが、達也には無スジ。は切れないが、通りそうなを切って再浮上に賭けた。
この土壇場で冷静にこの打牌ができる須田、これまた懐深し。

そして須田の思惑通り、をツモり再びテンパイ。
すぐに達也から出て、点棒よりも大きな大きな2000点。
難しいパズルゲームのような、1つしかない答えを須田は導いた。


南2局、まず東家・須田が鳴いて先制テンパイ
 ポン ドラ

続いて達也がメンチンのテンパイ。
西家・達也
 ドラ

同巡、金が達也の当たり牌を切ってリーチ。
南家・金
 ドラ

達也、一拍間を取ってツモ山に手を伸ばす。
なんとハネマン見逃しである。これは達也の勝負手だ。
勝算の薄い勝負かもしれない。しかしこのままアガっても勝ち目は薄いままである。
ならば須田からの出アガりに賭けるか、自分でツモって須田に親被ってもらおうという作戦だ。
確かにトップラスの49500点差のほうが狙いやすい。

同巡、たろうが鳴き一発が消え、その一発ツモ牌が達也へと流れる。その牌はだった。

南家・金
 リーチロン ドラ 裏ドラ

達也からの見逃しがあったことを知らない金は、ハネ満が食い下げられたと悔しそうな表情。
ツモって須田が親被るのとでは大違いだ。

南3局、まずは達也の6巡目
 ツモ 打リーチ ドラ

先制テンパイを入れていた達也、ツモでアガらずの打でフリテンリーチ。
この達也の動きで恩恵を受けたのが、たろう。鳴いて追いつき、そしてツモアガる。
 チー ツモ ドラ

オーラス。
長かった戦いがここで終わる。

たろうの条件は2100点差の金を捲ること。須田は現状のままで優勝なので、アガればOK。
金は並び的に少し苦しい。須田からハネ直か倍マンツモ。
達也はラス親なので、連荘で望みをつなぐ。

たろうと須田、2人の運命の配牌はこう。

南家・たろう
 ツモ ドラ

軽い。三色をつけることができれば、メンゼンに拘らなくてもよい。

西家・須田
 ツモ ドラ

が重たい。しかし須田は、1000点でもよいため今はまだ五分か。
金は、配牌を見る限りやや苦しい。

6巡目、2人ともイーシャンテンに漕ぎ着く。

南家・たろう
 ドラ

西家・須田
 ドラ

同じイーシャンテンだが、圧倒的にたろうの方がよい。
しかし、この状況なら形はともかく先制テンパイを取った者が優位になる。
だから須田も先にテンパイをいれることができれば、なんとかなりそうだ。
その意に反して、2人ともツモがいうことを聞かない。ここからが長かった。

そうこうしているうちに、東家・達也からリーチが入る。

達也のリーチを受け
13巡目 西家・須田
 ツモ ドラ

達也の捨て牌はこう。

ここから危険牌2枚押すことはできない。巡目もないためこの局は無念の撤退。
として次局勝負にでる。

たろうは、この形ならここで決めてしまえと、押す。

15巡目
たろうに待望のテンパイが入る。
 ツモ ドラ

重い声でたろう「リーチ」
たろうは、達也か須田からが出たときはアガれない。そのためのリーチだ。

残りは2巡しかないがここは勝負だ。
たろうアガりきる事ができるか。
それとも結末は次局か。
須田はこうなったら達也に頼るしかない。

 

結末はすぐに訪れた。
達也が一発目に掴んだ牌は、そのだった。

優勝が決定した瞬間、会場全体から張り詰めていた緊張が切れたかのように、皆のうなり声のような感動のような声が流れた。

 

 

オカルトっていうわけじゃないが、私は、今回鈴木 たろうが勝つ番だと思っていた。
たろう自身にも電話でそう伝えていた。
そのときの空気ってやつがあると思う。
鈴木 達也が勝つとき、須田 良規が勝つとき、大脇 貴久が勝つとき、そのときは決勝の前からそんな空気が流れていた気がする。

ああでもそうだ、五十嵐代表だけはその空気が流れてたのに捲くられてたっけ。

 

(文:小倉 孝)

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