順位 |
名前 |
ポイント |
1日目 |
6回戦 |
7回戦 |
8回戦 |
9回戦 |
10回戦 |
1 |
鈴木 たろう |
125.6 |
-29.3 |
76.4 |
61.8 |
15.8 |
21.7 |
-20.8 |
2 |
伊達 直樹 |
7.9 |
-41.3 |
-21.0 |
16.2 |
56.2 |
-62.7 |
60.5 |
3 |
鍛冶田 良一 |
-32.3 |
42.3 |
22.3 |
-5.2 |
-6.4 |
-37.7 |
-47.6 |
4 |
鈴木 達也 |
-101.2 |
28.3 |
-77.7 |
-72.8 |
-65.6 |
78.7 |
7.9 |
【2日目観戦記】 | 1日目観戦記 | 3日目観戦記 | 最終日観戦記 |
初日はトップの鍛冶田から4位の伊達まで83.6P差で終えた。
5戦打ってヘトヘトになりながらも、1戦でひっくり返る差しかついていない。
仕切り直しといっていいだろう。
連日開催なので疲れているだろうが、それは4人とも同条件である。
〔6回戦・たろう−達也−鍛冶田−伊達〕
東1局、伊達が3巡目にリーチ。単なる速攻ではない。十分形である。
ドラ
しかし、この待ち、リーチ時点で1枚しか残っていなかった。
そしてそのを厚く持っている鍛冶田が同テンで14巡目に追い掛ける。
結果は流局。達也も形テンを入れ、たろうは一人ノーテンであっさり親を流してしまった。
次局は達也がのシャンポンでリーチ。
しかし、このときすでに、
伊達
ドラ
たろう
と、二人ヤミテン。伊達のは薄く、たろうの待ちはカンチャンながら4枚生き。
だが、達也がこの薄いを持ってきて6400放銃。
乗り切れない感じのたろうだが、そこから強引にこじ開けに行くのがこの男だ。
東4局2本場、南家で4巡目にこの形からをチー。
チー 打 ドラ
これが13巡目にこうなる。
ツモ チー
この先ヅケ大正解で気分を良くしたか、次局の親番で凄い手が入った。
すでにテンパイしていた伊達が7巡目にリーチ。
ドラ
7巡目リーチ。
伊達のリーチ後にの暗カンを入れた、達也。
暗カン ポン ドラ
この二人に13巡目に追いついた、たろう。
ツモ ドラ
むろんを切って即リーチ。
すると一発で達也がを掴んだ。(裏ドラ・カン裏)
24000点。決定打である。
この後は鍛冶田が精一杯の加点を続けたが、たろうに追いつくことはなかった。
たろう+76.4 鍛冶田+22.3 伊達△21.0 達也△77.7
トータル
鍛冶田+64.6
たろう+47.1
達也△49.4
伊達△62.3
〔7回戦・伊達−鍛冶田−達也−たろう〕
この回は全部で9局しかない早い展開だった。
そして9局すべて達也の収支表にはマイナスがついている。
放銃、ツモられ、ノーテン罰符、何らかの形で点棒が出っ放しだったということだ。
南1局2本場には、
ツモ→打 ポン ドラ
鍛冶田のリーチを受けて5200のテンパイを取らず、打ち。
その後も5巡ツモ切り続け、12巡目に2枚切れのを引いて小四喜をテンパイ、配信の視聴者を大いに盛り上がらせたが、
鍛冶田がツモッて無為に終わっている。
トップは子の満貫を2回アガッたたろう。ついに2連勝する者が出た。
たろう+61.8 伊達+16.2 鍛冶田△5.2 達也△72.3
トータル
たろう+108.9
鍛冶田+59.4
伊達△46.1
達也△122.2
〔8回戦・鍛冶田−伊達−たろう−達也〕
東2局1本場に、親・伊達のテンパイ打牌をポンしてテンパイを入れた鍛冶田が、
ツモ ポン ポン ポン ドラ
ハネ満をツモり、そのまま東場をリードするが、南2局にたろうがリーチ一発ツモ三色で追いすがる。
ツモ ドラ 裏ドラ
オーラス、たろう38900、鍛冶田36700というデッドヒート。
伊達は21900と離され、ラス親・達也はまたもハコテンである。
鍛冶田の8巡目リーチを受けたたろうは鬼人のようにかぶせまくり、ようやく追いつくと、ためらわずトップ目からリーチ棒を投げた。
鍛冶田に打つ分には3着まで落ちない。
足を止めての殴り合い、二人で決着をつけようということだ。
結局、4人テンパイで終わり、リーチ棒2本残ってもう1局となるのだが、この供託2本がドラマを生む。
この局も点棒状況から、たろう、鍛冶田の一騎打ちと思われたのだが、伊達が終盤にリーチ。
ツモ ドラ 裏ドラ
このハネ満をツモッて、わずか400点差でたろうをかわした。
初日から通しての初トップ。ここまで我慢に我慢を重ねてマイナスを最小限に抑えてきた伊達にとっては値千金のトップ。
この1回でトータルをプラスにしたのである。
一方、達也はどうしたことか、3連続ノーホーラ。そして3連続ハコテンである。おそらく達也自身初の経験だろう。
伊達+56.2 たろう+15.8 鍛冶田△6.4 達也△65.6
トータル
たろう+124.7
鍛冶田+53.0
伊達+10.1
達也△187.8
〔9回戦・達也−伊達−鍛冶田−たろう〕
トータル一人へこみとなった達也が起家で4000オールスタート。
ツモ ドラ 裏ドラ
さらに東2局にも伊達からメンピン・ドラ1・裏1の満貫を打ち取る。
これを追いかけたのがたろう。東4局、親で七対子ドラドラを、の地獄待ちでリーチ。
伊達が放銃、12000。
余裕が持てる展開ならばたろうの着順を操作したかったであろう達也だが、それが難しくなる。点差が開きすぎたのだ。
それどころか、南1局にたろうはまた満貫をアガリ(放銃・伊達)達也自身のトップさえ脅かされる状況に。
ラス前に、123の三色をヤミテンしていた鍛冶田から、リーチ一発タンピン三色。
ロン ドラ 裏ドラ
ハネ満をアガッて引き離し、ひと息つくが、ラス親はたろう。まだどうなるかわからなかった。
鍛冶田が12000放銃したため、満貫ツモで3着浮上となる伊達はピンフドラ1でリーチを掛け、オリる理由のないたろうから出アガッたが、裏ドラが乗ることはなかった。
達也+78.7 たろう+21,7 鍛冶田△37.7 伊達△62.7
トータル
たろう+146.4
鍛冶田+15.3
伊達△52.6
達也△109.1
〔10回戦・伊達−たろう−鍛冶田−達也〕
たろうがトータルトップに立ってから、とにかく連をはずさない。他3人はとにかく、たろうに赤字を付けたいだろう。
結果から言うと、それに成功するのだが……
この半荘、たろうは南1局1本場にクイタンの1000点(+300点、供託1000点)をアガッただけなのだが、
3着でさほど大きなマイナスとはならなかったのだ。
大物手が出ていないわけではない。他3人はそれぞれ満貫を1回ずつアガッている(鍛冶田、伊達はツモ。達也は鍛冶田からの出アガリ)。
局数が9局しかなかったこともあるが、見ていた側としては、他が必死になって戦っているなか、たろうは軽やかなハンドルさばきで逃げた印象であった。
伊達+60.5 達也+7.9 たろう△20.8 鍛冶田△47.6
2日目終了時トータル
たろう+125.6
伊達+7.9
鍛冶田△32.3
達也△101.2
「たろう独走」というほどには点差は離れていないが、そうなりかけているのも事実である。
連日開催のあと、3日目まで3週間も間が空くスケジュールだったのだが、「ストップ・ザ・たろう」のために3者は何を考えて過ごしただろうか?
(文・五十嵐 毅)
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