|  
 
                     
                      | 順位 | 名前 | TOTAL | 1回戦 | 2回戦 | 3回戦 | 4回戦 | 5回戦 | 6回戦 | 7回戦 | 8回戦 | 9回戦 | 10回戦 |   
                      | 1 | 大崎 初音 | 172.8 | 18.8 | -16.9 | 1.7 | 54.5 | 13.8 | 3.9 | 6.5 | -40.9 | 68.0 | 63.4 |   
                      | 2 | 水崎 ともみ | 84.4 | 60.0 | 47.8 | -39.3 | -18.0 | 72.4 | -20.3 | 58.5 | 2.3 | -52.8 | -26.2 |   
                      | 3 | 冨本 智美 | 6.7 | -22.7 | -37.2 | 56.0 | 5.9 | -54.6 | 59.4 | -51.4 | 57.0 | -25.5 | 19.8 |   
                      | 4 | 眞崎 雪菜 | -263.9 | -56.1 | 6.3 | -18.4 | -42.4 | -31.6 | -43.0 | -13.6 | -18.4 | 10.3 | -57.0 |  |1日目観戦記|2日目観戦記|3日目観戦記|   ≪女流雀王決定戦2日目≫ 協会員に「協会女流最強は誰か?」と訊いたら、「眞崎雪菜」と答える者が多いだろう。それは女流だけでなく男性協会員に訊いてもだ。
 女流雀王戦以外のタイトル戦にあまり出場していないようなので、他団体や周囲に対する知名度はいまひとつかもしれないが、眞崎の打ち筋が女流の中で別格であることは協会内部では周知である。
 その眞崎が久し振りに決定戦の場に帰って来た。女流にはそれぞれ応援するファンが多いので、こんなことを言うのは誠に申し訳ないのだが、
 私の周囲(事務局に出入りする面々)では「眞崎本命」の声が多かった。
 だが……初日、眞崎は一人ノートップで終わる。
 立会人として初日も見ていたが、何が悪いというわけではない。強いてあげれば配牌とツモが悪い。
 分岐点で、こう打つだろうなという打牌が(そのほとんどが私と同じ選択である)ことごとく裏目になる。
 誰もが経験したことのある「負のスパイラル」
 ――そんな感じであった。
 しかしマイナスを142.2ポイントでとどめたのはさすがである。眞崎以外がこの状態であったならマイナス200を超えていたのではなかろうか。
 大丈夫、まだゲームメイクはできている。
 戦える状態だ――ただし、それもこの2日目の出来によるのだが……
 2日目の初戦となる6回戦(大崎-冨本-水崎-眞崎の座順)、東1局に眞崎がヤミテンでアガる。
              ツモ  ドラ  700・1300。安いが、初日には見られなかったすんなりした牌の来かたであった。
 そして2日目にして初の先制である。
 テンパイ打牌は
  だが、  と  のシャンポンでは0枚。カン  は3枚生きていた。場も見えている。 しかし、このリードが生きない。次局は親・冨本とそれをメンチンで追っ掛けた大崎に挟まれ防戦一方。
 七対子でうまく立ち回った水崎も最後にテンパイを入れ、一人ノーテンになってしまう。
 
  次局の東2局1本場も5巡目にこの形、
              ドラが
  だけに  を引っ張るのは教科書通り。  を引いてイーシャンテンとなった6巡目に手放すのも当然だ。 しかし、この当たり前の手順で、2〜4巡に
    と引いて早くもテンパイを入れていた水崎のヤミテン5200に振り込んで、 もうラスになってしまう。
 水崎配牌
              →4巡目
              ドラ  (ああ……今日もダメなの?)
 眞崎の胸の内が聞こえてくる。
 この後、眞崎のアガリは南1局のツモのみ300・500だけ。親の大崎がピンズの2フーロ。ここに打ち切れずに止めていた
  タンキツモではアガらないわけにはいかない。 (大崎は実際には
   シャンポン待ちだった) 歯車の狂いが完全に見て取れたのは南2局1本場。
  
  ポンから仕掛けた眞崎、  もポンして  -  -  に持ち込みたかっただろう。 しかし、その
  を誰も掴まないうちに2軒リーチが掛かる。 残していた
  を重ねて、いや重なってしまってテンパイした眞崎。こんなテンパイは取りたくなかっただろう。 結果、
  をポンできていれば負けようがない大崎に打ち上げてしまう。 この半荘のトップは冨本。さほど大きな手をアガッていないままにトップ目でいた南3局に2着目だった親・水崎からアガッたチンイツが決定打。
 
        チー    チー    ロン  ドラ  6回戦成績冨本+59.4 大崎+3.9 水崎△20.3 眞崎△43.0
 6回戦終了時トータルスコア水崎+102.6
 大崎+75.8
 冨本+6.8
 眞崎△185.2
 7回戦(座順・冨本-水崎-大崎-眞崎)東1局、冨本が眞崎から5800をアガって連チャンの1本場、水崎がハネ満をアガる。
 
   この局に関して、7回戦終了後に水崎と彼女の牌譜を採っていた綱川隆晃が話していた。
 水崎「ポンかな?」綱川「あの
  はポンだよ〜」 私に聞こえてきたのはそれだけだったので、「あの 」が1枚目を指してか2枚目を指しての会話なのかわからなかったが、 確かに普通ならポンの手だ。ちょっと検証してみよう。
 眞崎が2巡目に1枚目の を打ったときの水崎の手は――― 
              ドラ  この1枚目から鳴く人がほとんどだろう。
 瞬間アタマがなくなるが、
      の形が亜リャンメンにも取れ、さほど心配する必要がない。 うまくドラを引き込めれば満貫まであるし、
  -  のほうから引けばピンズを落としてホンイツに渡ってもいい。 欠点はここでポンしてもリャンシャンテンが変わらないこと。
 冨本が5巡目に打った2枚目のときは を引いて  を捨てただけだが、今度は  が雀頭になった完全イーシャンテンに取れる。 さすがにこれは相当腰の重いタイプでもポンするだろう。
 だから、このハネ満は他者の捨て牌を見なければ手なりの進行なのだが、実は強固な意志の入った凄いハネ満なのである。
 ちなみに1枚目を鳴く人は、その後のツモを追うだけならば  と引き入れ、 
           ポン    ツモ  ここで勘よく
  を離せば9巡目に  ツモでテンパイするがそこまで。 2枚目を鳴けば  と引き込んで、 
           ポン    11巡目にこのテンパイが入るが、アガれるかはやはり未定だ。
 水崎は特別腰の重いほうではない。むしろ先付けでも仕掛けてくる今ふうな打ち筋だ。それなのになぜこの局はこんな大胆な打ち方ができたのか?
 彼女の中でなんらかのシステムがあるのかもしれないが、この一発ツモのハネ満はちょっと真似できない。
 素直に頭が下がる。
 次局、親を迎えた水崎は先攻リーチの眞崎、冨本を追っ掛け、678三色の高目 を眞崎から一発で打ち取る。 この連続12000で持ち点5万超えとなる。
 対して、眞崎はハコ寸前……
 と書くと、眞崎がまたラスかと思われるだろうが、ラス親であわやトップまでというところまで水崎を追い込むのだ。
 オーラス持ち点を見てもらうとわかるとおり、眞崎の状況はさほど変わっていない。
  それなのに突如として好ヅモが舞い込み、一発ツモで親マンをものにした。
 1本場、10巡目にリーチ。
 
              ドラ  このとき冨本はすでにダブ をポンしてテンパイを入れていた。 
           ポン    これをアガれば2着となる冨本は一発で掴んだ
  をツモ切った。(裏ドラ  ) この7700で2着に浮上した眞崎、2本場は押せ押せの6巡目リーチ。
 ここに来て2日間まったく見られなかった生き生きとしたツモである。
 たまらず全員オリて一人テンパイの3000点収入。トップの水崎まであと7500点と迫った。
 「眞崎がトップを取れば……あの強い眞崎が生き返れば、勝負が面白くなる」ギャラリーがそう思った次局、その熱気は雲散霧消した。
 
  対局後の酒席で眞崎はこの局に対する後悔を口にした。
 「どうせ行くんだから(イーシャンンテン時の選択は)
  切ってドラが絶対出ていかない形にしなきゃいけなかったのよ」 しかし現実問題として、ソーズが1枚も切られていない大崎のリーチにまだテンパイしていない手からドラソバの をぶつけられるだろうか。 眞崎の手は
     のリャンメンが埋まってテンパイし  を勝負するのが通常で、 シャンポン形から埋まるのは5分の1の確率でどちらかというとイレギュラーなテンパり方なのだ。
 ここ3局、眞崎に味方していたツモは最後にまた難題を押し付けた。
 背負ったマイナスポイントを考えれば、トップを狙える半荘は絶対に逃すことはできない。だからこそ、「どうせ行くんだから
  切り」 それがわかる眞崎はやはり強い。
 そしてそう打てなかった今回の眞崎は脆い。
 第4期に残り5回戦で380ポイントをひっくり返した伝説を持つ眞崎。あのときのオーラを纏っていれば
  をぶつけることができたような気がしてならない。 ドラでの放銃であったために100点差で3着にまで落ちた眞崎。
 2日目も最後まで苦戦を強いられてしまうこととなる。
 7回戦成績水崎+58.5 大崎+6.5 眞崎△13.6 冨本△51.4
 7回戦終了時トータルスコア水崎+161.1
 大崎+82.3
 冨本△44.6
 眞崎△198.8
 水崎強し。ここまでトップが狙える半荘は逃さずモノにしている。水崎は4人の中では一番後輩である(第8期後期入会。冨本、大崎は第8期前期。眞崎は第2期)。
 試験の面接のとき以外に声を聞いたことのない存在だったが、ある日大宮(さいたま市)でバッタリ会った。大崎が受験する際に大宮にある堀江弘明さんの「麻雀SPロッキー」で打つことを勧めたのはどこかで書いたが、
 (ん? 大崎自身が書いたのか?)私も年に1回くらい顔を出す。
 そのときもたまたまそんな日だったのだが、堀江さんが
 「五十嵐くんのところの女の子がよく来てくれるんだよ。ちょっと待って、いま呼ぶから」と、電話を掛けた。
 現れたのは入会したばかりの水崎だった。
 「堀江さんになら筋のいい教わり方をしているだろう」と、安心したものである。
 その後、注目していると、Aリーグの採譜によく来るし、勉強会にもよく顔を出している。そして第10期の女流雀王決定戦に進出、大崎と福山のデッドヒートの陰に隠れたが最終戦の猛連荘で2位に着けた。
 昨年のオータムチャレンジカップの決勝にも進出。
 夕刊フジ杯の「ClubNPMチーム」メンバーに選ぶとポイントゲッターの役割を果たしてくれた。
 水崎はOLなので他の女流と比べて打荘数が多いわけではない。密度の濃い勉強をしているのだろう。
 ここ1、2年でもっとも力を付けた女流の一人だと思う。
 8回戦(座順・眞崎-水崎-冨本-大崎)、早々に大崎に役満手が入った。大崎の仕掛けと異様な捨て牌にただならぬ熱気が感じられる。
 しかし、その熱気は水崎に吸い込まれていった。水崎が1枚切れの
  を掴んだときの牌姿は、 
           チー    ツモ  
   ドラ
  がアンコ。しかも  がトイツだけに行きたくなってもおかしくはないと思うのだが…… ただのホンイツにしてはソーズが出過ぎている。
 水崎の目からは
  が4枚、  が2枚、  が3枚見えている。 
    〜    のメンツはありそうだが  も3枚見えているので、あって1メンツ。 
        といった形もありえるが可能性は極めて低い。 自分はドラ
  アンコで満貫手である。しかし、それゆえに  も  も出まくっているこの局、残る字牌は   しかないのだ。 水崎は小考の末、冷静に手を壊した。
 
   東2局はドラトイツの眞崎がリーチツモ。だが、このトップ目が瞬時にして消える。 東3局、冨本の早いリーチを受けて現物なしの眞崎、何を切れというのか?後ろで見ていて、
  のトイツを切るだろうと思った。 こんなときは端牌のトイツを切るのがセオリー。私もそう打つ。
 しかしそれが18000放銃というダメージになってしまう。
 
   前日冨本の牌譜を採っていた男なら、「 、  の切りなのでナチュラルな  -  待ちはなさそうだから、振らないだけなら  のトイツ落とし」などと言いそうだが、この日の採譜者は顔はよく似ていても、もう少し雰囲気を読んで言葉を選ぶ男だった。 なにより今期入ったばかりの新人だったので、そんなえらそうな発言はできなかった。
 8回戦は冨本がこの後危なげなく局を回してゆうゆうの逃げ切り。南3局に眞崎がホンイツの満貫をツモッたために3者接戦となる。
 こうなると、突き放すアガリが出ないと逃げられないラス親は不利で、大崎に初めてのラスが押し付けられた。
 8回戦成績冨本+57.0 水崎+2.3 眞崎△18.4 大崎△40.9
 8回戦終了時トータルスコア水崎+163.4
 大崎+41.4
 冨本+12.4
 眞崎△217.2
 9回戦は2600(水崎)、1300(眞崎)、3900(眞崎)のアガりだけで、他はすべて流局という稀に見る小場で南3局0本場まで回るが、その1本場ついに大物手が炸裂する。
  小四喜、メンチンリーチ、高目三色…etc
 大物手がことごとく不発で終わっていたこの日、ついに実らせた。
 しかもトータルトップの水崎直撃という最高の形で。
 この一撃は水崎にとって相当きいたようだ。次局オーラスを見てもらいたい。
 
  配牌からの3巡ツモ切りであせったか?
 
  頼みのこの手で    と余裕のある形から  ポンとしてしまう。 
  、アンコになる  と喰い流したのは結果論としても、ここにいるのは7回戦東1局1本場に  を2枚スルーしてあのハネ満をアガった水崎ではない。別人である。 9回戦成績大崎+68.0 眞崎+10.3 冨本△25.5 水崎△52.8
 9回戦終了時トータルスコア水崎+110.6
 大崎+109.4
 冨本△13.1
 眞崎△206.9
 10回戦(座順・大崎-水崎-眞崎-冨本)は水崎から冨本へのハネ満放銃で始まる。
        チー    ポン    ドラ  このテンパイを入れていた水崎、冨本のリーチに一発で掴んだ4枚目の
  をツモ切って、 
              ロン  ドラ  裏ドラ  に振り込んだのだが、これはいたしかたない。
 このテンパイを入れていた以上は勝負である。
 だいいち冨本の捨て牌にソーズは1牌もなく、オリることもできないのだから。
 東2局は大崎が凄かった。
  対局終了後、採譜者の伊達直樹が、
 「凄えなぁ〜。ツモ番あと1回のド終盤で親リーと仕掛けに向かって無スジのドラよくいけるなぁ……
 いや、そうだよなぁ、勝つためには行かなきゃだよなぁ。でも行けないよなぁ。……でも行かなきゃかぁ……勉強になるなぁ」
 伊達をもってして「勉強になる」と言わしめた勝負であった。確かにそうなのだ。勝つためには、決定戦が終わったときに1位でいるためには、こう打たねばならない。
 しかし、頭ではわかっていても実際にできるだろうか?
 私事を言えば、こんなド終盤リーチを掛けたことがないわけではない。しかし実ったことは1度もない。ほとんどがリーチ棒の見返りが1000点か1500点だった。あとはリーチ打牌で放銃か脇のアガリ。
 今回の場合はそのリーチ打牌がドラだけに、私なら打ち切れずに
  を河に置きそうだ。 伊達もそうだからこそ、前述の発言になっているのだろう。
 このアガリを見て、この半荘のトップ目はまだ冨本だが、大崎が逆転するだろうと思った。
 確証などどこにもないが、そう思わせるアガリというのは確かにある。
 この後、冨本、眞崎の細かなアガリがあり、南1局0本場は親・大崎のリーチで流局。1本場で水崎が満貫(リーチツモ發ドラ1)をアガッて一息つく。
 南2局、大崎の4巡目リーチに無スジを切り飛ばし、眞崎が追いつく。
  
  -  -  対  -  。 ここで眞崎がツモれば復活の狼煙になったかもしれないが、持ってきたのはやはりというか……
 自分はアガれない
  のほうであった。 これで大崎がトップに立つ。
 南3局は大崎が300・500。  迎えたオーラス、冨本が親。今度はこちらが逆転しなければならない。
 6巡目に白ドラドラを張った眞崎、満貫ツモではラスのままなので123または234三色の手変わりを待つ。
 次巡
  を引いた眞崎、「なんでこんなときに限って一発ツモなの」と思ったことだろう。 しかし、ここは当初の予定通りハネツモを狙ってフリテンリーチ。
 これを受けた冨本、11巡目に をはずしたときはテンパイすればドラ  を切り飛ばすつもりだっただろう。 しかし14巡目に重なり、
  との雀頭振り変わりとなって、リーチに対して目立たない河のまま15巡目にテンパイが入り、 眞崎の現物
  -  待ち5800ができ上がる。 17巡目、 をカラ切り。これはツモ切りよりこうするべきで、冨本が眞崎に対してオリるわけがないのは大崎も水崎もわかっているが、 ここまでの捨て牌が何しろ1牌も強打していない。
 イーシャンテンで頑張り続けたが最後にダウンしたようにも見て取れる。細かいことでもできることはやったほうがいい。
 結局、大崎は
  -  を手にすることなく、序盤国士狙いだった水崎も二人に対して通る牌に窮することなく流局したが、 もしどちらかから
  -  がこぼれていれば冨本のファインプレーだっただろう。 それにしてもこの
  -  、ヤマに3枚死んでいた(うち1枚はウラドラ表示)。 1本場は冨本が早いリーチ。役もドラもないカン だが、連荘のためにはそんなことは言っていられない。 3人を降ろして流局。ここで大崎と同点になるが、次局は大崎がヤミテンでピンフをアガって連勝を決めた。
 10回戦成績大崎+63.4 冨本+19.8 水崎△26.2 眞崎△57.0
 2日目(10回戦)終了時トータルスコア大崎+172.8
 水崎+84.4
 冨本+6.7
 眞崎△263.9
 大崎が首位となった。トップ回数は水崎4回、大崎3回であるのに、90ポイント近い差ができるという逆転現象になってしまった。
 これは大崎の2着の多さにある。
 トップの偉い協会ルールでは2着のプラスは微々たるもので軽視されがちだが、2着である間はポイントは減らない。
 回数の限られた決定戦ではマイナスしない半荘を作ることがいかに大事であるか痛感させられる。
 大物狙いが、手にならないときはキッチリ降りるという基本につながり失点も少なくラスは1度だけ。安定感ピカいちである。
 残り5回戦、水崎はもちろん冨本も十分狙える位置だ。特に冨本は昨年ほぼ同じポジションから戴冠している。今年も同じことをやればいいだけだ。
  大崎と430ポイント以上離された眞崎はさすがに難しい。しかし、今年の顔ぶれは着順操作もきちんと考えてくれるメンツである。
 自分が苦しいときは眞崎を押し上げることを考えてくれるだろう。
 その展開に恵まれれば第4期を上回る伝説を作れるかもしれない。
 たとえそうならなくとも、誰にも簡単には勝たせない―――強い眞崎を見せて欲しい。
 同じ戦いの場にいる以上、勝負は今年だけで終わるわけではないからだ。
 (文・五十嵐 毅)  ▲このページトップへ
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