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【ポイント成績】

順位
名前
TOTAL
1回戦
2回戦
3回戦
4回戦
5回戦
1
大崎 初音
98.2
19.6
-43.7
62.0
7.3
53.0
2
冨本 智美
46.1
61.0
-17.5
-42.2
62.7
-17.9
3
吉元 彩
-71.2
-19.8
9.1
-21.2
-48.2
8.9
4
崎見 百合
-73.1
-60.8
52.1
1.4
-21.8
-44.0

【1日目観戦記】

|1日目観戦記|2日目観戦記3日目観戦記

今期の女流Aリーグは、近年稀に見る大接戦であった。

最終節を残して、1位の吉元から10位の奥村までの差は約250ポイント。ここまでが決定戦進出の現実的なライン。
誰一人としてポイントがずば抜けている者もおらず、10人で三枠を争う事になった。
最終日の激闘は、現女流雀王の大崎が寸評を書いているので、そちらも是非ご覧になって頂きたい。
http://npm2001.com/joryu/joryu.html

白熱した戦いを制し、決定戦進出を決めたのはこの3人。

1位通過 吉元 彩
安定したスコアで決定戦の椅子を勝ち取った吉元。
優れた観察眼と情報処理能力を持ち、常に淡々と、一定のペースで摸打を繰り返している印象がある。
実力派と名高い吉元だが、意外にも決定戦進出はこれが初めて。
プロ6年目の今期。女流雀王という栄冠を手にすることができるか!

2位通過 崎見 百合
今期女流Aリーグで、最も劇的な展開を見せたのは、間違いなく崎見だろう。
崎見は第1節で4ラス、第2節も3ラスを引いてしまい、その時点でダントツの最下位だった。
「ついに崎見が降級してしまうのか」
そんな周りの声を他所に、第3節、第4節でマイナスをほぼ返済。最終節を迎える時には二位に躍り出ていた。
「勝ち方」を知っているベテランの崎見。大崎の三連覇を阻止することができるか!

3位通過 冨本 智美
念願の、女流雀王決定戦の舞台に駒を進めた冨本。
非常に真面目で勤勉な彼女。仕事後に毎週勉強会に参加したり、先輩方のセットを見学したりと、多くの時間を自身の雀力の向上のために費やしてきた。
ようやく、同期の大崎と同じ土俵に立てた。大舞台にも臆せず自分の麻雀を貫き、初タイトル獲得なるか!

この3人に現女流雀王の大崎を加えた4人で、決定戦は行われる。

現女流雀王 大崎初音
昨年、2連覇を果たした大崎。
現在は麻雀教室の講師や雀荘のゲスト等、多忙な毎日を送っている。
その合間を縫って今期はタイトル戦にも積極的に出場し、2度決勝に残るも後一歩の所で及ばず涙を呑んだ。
悔しさを乗り越えてまた一つ強くなった大崎が、史上初の3連覇なるか!


★1回戦★ 吉元-崎見-冨本-大崎

場所決めを終え、各々が自分の席に移動する。
大崎、崎見は流石の貫禄。勿論緊張はしているだろうが、落ち着いた面持ちで腰を下ろす。
対照的なのが吉元と冨本。二人共決定戦初出場であるが、吉元からは時折笑みもこぼれ、大舞台を楽しんでいる余裕さえ伺える。
冨本は、少し表情が強張っているように見えた。

開局の合図に、親の吉元がサイコロを振る。カラカラと小刻みに響く音。
今年も、熱き女の戦いが始まる。

親の吉元、西家冨本の二人テンパイで終えた東1局。
続く東1局1本場。6巡目に上家吉元から放たれた2枚目のに、崎見が長考する。
崎見(南家)
 ドラ
ゆっくりと瞬きをすると、ツモ山に手を伸ばす。
を引いてくると、崎見は打と、七対子に決め打つ。
一打一打丁寧に、山にいる牌を探し当てようとする崎見。
11巡目に、以下のテンパイ。
崎見(南家)

ドラ単騎には受けず、アガりやすそうな単騎でリーチ。
そして同巡、大崎も七対子テンパイ。
大崎(北家)

崎見のリーチの筋スジであるを、そっと河に置く。こちらも単騎。
このまま流局し、崎見と大崎の二人テンパイ。手牌を開け、お互いの牌姿を見つめる二人。早くも新旧女王の間で火花が散っている。

東2局2本場。冨本が嬉しい決定戦初アガり!
冨本(南家) 9巡目
 リーチロン ドラ 裏ドラ
供託が2本あり、逸早くテンパイに漕ぎ着けた冨本。
ソーズのホンイツイーシャンテンの大崎からがこぼれ、裏ドラも一枚乗って2600は3200。供託を合わせて5200点と大きな収入となった。

東3局。またも崎見、大崎の手がぶつかる。
崎見(北家) 6巡目
 ポン ポン ドラ
2巡後に大崎が追い付き、リーチ。
大崎(南家) 8巡目

対する崎見は無論真っ向勝負。しかし4巡後にを掴んでしまい、手痛い8000点の放銃になった。

南1局1本場。23500持ちで3着目の親の吉元。
12巡目にテンパイを果たすも、次巡、あっさりとテンパイを外す。

点棒状況的にも親番を維持したい局面。
ここでこの判断を瞬時にできるのは、自分の麻雀のスタイルが確立しており、高度な情報処理能力を有する吉元ならではだろう。
最後のツモで再びテンパイするも、打ち出したは大崎の当たり牌。1000は1300の放銃となってしまった。

そして南4局、大崎の親番。ここで大崎の応援団が到着した。
昨年も観戦に来ていた、大崎が受け持っている教室の生徒さん達だ。
その女性達が遠慮がちに大崎の後ろに回ると、
それまで見やすい位置で大崎の麻雀を見守っていた観戦者が「どうぞ」と、その場所を女性達に譲る。
女性達は笑みを浮かべ、一礼してその場所に並んだ。

…素敵な光景だなぁ。

Birds of a feather flock together.
人一倍思いやりのある大崎だからこそ、このような気遣いのできる人々が周りに集まるのだろうか。

彼女等の祈りに呼応するかのように、大崎のツモが良い。
4回のツモで全て有効牌を引き入れ、5巡目にリーチ。
9巡目、ラス目の吉元がイーシャンテンからをカン。戦う気満々だ。
そして10巡目、大崎からロンの声がかかる。
大崎(東家)
 リーチロン ドラ 裏ドラ
裏ドラが3つ乗り、12000点のアガりとなった。
打った崎見も3着目で勝負手だ。この放銃は仕方ない。

大きく点棒が動き、各家の持ち点は以下の通り。
大崎(東家) 39600
吉元(南家) 20200
崎見(西家) 11500
冨本(北家) 28700

南4局1本場。
大崎のポンに対し、8巡目に冨本が反撃のリーチ。
冨本(北家)
 ドラ
これを崎見から出アガり、裏ドラを捲ると、そこにはがいた。
崎見はドラを1枚持っている七対子のイーシャンテンで、点棒状況的にオリたり回ったりする意味はないだろう。
しかし、予想以上に大きな失点か。
決定戦初出場の冨本、出足好調!

1回戦結果
冨本+61.0 大崎+19.6 吉元▲19.8 崎見▲60.8

 

★2回戦★ 崎見-大崎-吉元-冨本

東1局。親の崎見が2つ仕掛け、10巡目にテンパイ。
崎見(東家)
 ポン ポン ドラ
13巡目に冨本からのリーチを受け、崎見が16巡目に持ってきた牌は

打点的にトイトイに受けたいところ。しかしどちらを切る?
崎見が手を掛けたのは。冨本の当たり牌を止めた!
を切っていたら、裏ドラが1枚乗って3900の放銃になっていた。
ここは大崎の一人ノーテン。崎見、見事な放銃回避。

東1局1本場。再び崎見と冨本がぶつかる。
親の崎見、先制リーチ。
崎見(東家) 10巡目
 ドラ
それに対し、同巡冨本もテンパイ。追っかけリーチで宣戦布告。
冨本(北家) 10巡目

この時点では吉元が対子で持っているため純カラ。が山に2枚、が1枚。
どちらに軍配が上がるのか!?
「…ツモ!」
少し高揚した様子で手牌を倒したのは冨本。2000・4000は2100・4100の大きなツモアガり。
崎見は勝負手がアガれないどころか、満貫の親被りになってしまう。厳しい展開が続く。

東2局は、これまでなかなか手が入らず、出番のなかった吉元が先制リーチ。
程なくして自らツモりあげると、今までの鬱憤を晴らすかのような裏3。
「私の事、忘れていないでしょうね?」
そんな声が聞こえてきそうなアガりだった。
吉元(南家) 10巡目
 ツモ ドラ 裏ドラ

吉元は南3局にも親番で以下のような先制リーチ。
吉元(東家) 5巡目
 ドラ
安めながら一発でをツモり、裏は乗らず2600オール。

南3局1本場。今まであまり展開に恵まれなかった3着目の崎見が、ここで力強いアガりを見せる。
崎見(西家) 11巡目
 リーチツモ ドラ 裏ドラ
3000・6000は3100・6100。これで一気にトップ目に躍り出る。

オーラスを迎え、各家の持ち点は
冨本(東家) 26500
崎見(南家) 34100
大崎(西家) 8300
吉元(北家) 31100

現女流雀王、大崎が一人置いて行かれる展開になってしまった。
序盤は特に動きのないまま、10巡目、大崎からリーチが入る。
次巡、親の冨本の手牌
冨本(東家) 11巡目
 ツモ ドラ
現物のをそっと手放す。が場に3枚枯れているため、待ちは薄いが、どうにかアガりたい…!
ツモる右手にも力が入る。
しかしここは大崎がカンツモ。2000・4000でなんとか負債を減らす。

2回戦結果
崎見+52.1 吉元+9.1 冨本▲17.5 大崎▲43.7

(2回戦終了時)
冨本 +43.5
崎見 ▲8.7
吉元 ▲10.7
大崎 ▲24.1

 

★3回戦★ 大崎-冨本-吉元-崎見

大きな点棒の動きもなく、東3局。
「リーチ」
落ち着いた面持ちで牌を横に曲げ、リーチ棒を出す大崎。
大崎(西家) 9巡目
 ドラ
一発目にツモってきた牌を見て、大崎は微笑んだ。
「ツモ」
を静かに手元に置き、手牌を倒す。裏ドラがで4000・8000の大きなアガり。
手役派の大崎らしいアガりがここで炸裂!女流雀王、健在。

東4局は冨本、南1局は吉元が2000・4000をツモる。

南2局。ここまで他家のツモアガりで点棒を削られ続けていた崎見がようやく先手を取る。
「リーチ」
崎見(西家) 7巡目
 ドラ
しかし、すぐに親の冨本が追っかけリーチ。冨本がツモり1000オール。
崎見、なかなか戦線に立たせてもらえない。

南2局2本場。崎見が親の第一打のをポン。その後と仕掛け、不穏な空気が漂う。
親の冨本が思い切ってリーチに行くも、崎見は怯まず。をツモって2000・4000は2200・4200。
ようやく崎見に大きなアガりが生まれた。
崎見(西家) 11巡目
 ツモ ポン ポン ポン ドラ

南3局、ラス目の吉元が親番。
リーチも仕掛けもアガりには結び付かなかったが、3本場には、粘った甲斐ありノーテン罰符で2着目浮上。
4本場、供託は3本。この仕掛け合戦は大崎が制する。

大崎(西家) 15巡目
 ツモ チー ドラ
トップ目の大崎、他家を引き離す渾身のツモアガり。

さて、ここで各家の持ち点は
崎見(東家) 19400
大崎(南家) 39700
冨本(西家) 19800
吉元(北家) 21100

南4局は崎見が残りツモ1回の所でようやくテンパイし、リーチ。
一人テンパイで3000点の収入。

南4局1本場。大崎がタンヤオで捌きにかかる。
しかし冨本が9巡目に、ドラ対子のリーチ。
冨本(西家)
 ドラ
13巡目、親の崎見もテンパイ。
崎見(東家)

崎見のテンパイ打牌であるをチーして、大崎もテンパイ。
大崎(南家) 13巡目
 チー チー
そして同巡、吉元もテンパイを入れる。
吉元(北家) 13巡目

全員テンパイ。勝負の行方は――

大崎、自力で勝負を決め、初トップ!

3回戦結果
大崎+62.0 崎身+1.4 吉元▲21.2 冨本▲42.2

(3回戦終了時)
大崎 +37.9
冨本 +1.3
崎見 ▲7.3
吉元 ▲31.9

少し長めの休憩の後、4回戦が開始される。
遅めの昼食を取りに行く者、麻雀談義をする者と様々。
吉元は、食事の時間も惜しんで牌譜を見返す。どこか、気になるシーンがあったのだろうか…。
何にせよ、このままではいけない、という強い意志が伝わってきた。
最初、緊張しているかな?と感じた冨本は、休憩中には笑顔も見られた。

★4回戦★ 崎見-冨本-大崎-吉元

東1局、トータルトップ目の大崎一発ツモ。1000・2000で幕を開ける。

東4局、冨本が3巡目に出たをポン。これがドラアンコのポンテン。

しかしなかなか場に姿を現さない-
9巡目には親の吉元からリーチ、そして南家の崎見からもリーチの声。
崎見のリーチ宣言牌は。冨本が安堵したように手牌を開ける。

ここから、冨本の猛攻が始まる。

南1局
冨本(南家) 10巡目
 リーチ一発ロン ドラ 裏ドラ

南2局
冨本(東家) 9巡目
 リーチツモ ドラ 裏ドラ

冨本は間違いなくこの決定戦1日目、一番リーチを打っている。
素直な手牌進行と迷いのないリーチ判断には、清々しさすら感じる。
この時点で大きく下を引き離し、48800点持ちのダントツである。

南2局1本場。
吉元が先制リーチ。
吉元(西家) 7巡目
 ドラ
同巡、崎見もドラを叩き切ってリーチ。
崎見(北家) 7巡目

ここは崎見が一発で高めのをツモ。裏は乗らなかったが、3000・6000は3100・6100のツモアガり。
6900点しか持っていなかった崎見だが、ここで一気に20200点まで回復。2着目の大崎を脅かす。

南3局はトップ目の冨本が2000・4000をツモり、更に加点。

この半荘は、冨本が大きく抜け出し、他三人が2着争いをする展開となった。
各家の持ち点は
吉元(東家) 11800
崎見(南家) 18200
冨本(西家) 50700
大崎(北家) 19300

南4局。大崎が8巡目にタンピンドラ1を落ち着いてダマに構える。
14巡目、三色に手替わった所で冨本が飛び込んでしまい、8000点の放銃。しかし冨本は安泰のトップ。

4回戦結果
冨本+62.7 大崎+7.3 崎見▲21.8 吉元▲48.2

(4回戦終了時)
冨本 +64.0
大崎 +45.2
崎見 ▲29.1
吉元 ▲80.1

トータルポイント1位、2位の二人にワンツーフィニッシュを決められてしまった。
崎見と吉元は、これ以上離されるわけにはいかない。

 

★5回戦★ 崎見-冨本-大崎-吉元

ついに女流雀王決定戦1日目の最後の半荘を迎えた。

東1局、東2局とテンポ良く吉元がアガる。

東3局は崎見が先制リーチ。
親の大崎も追いついてリーチをかけるも、崎見がツモあがり1300・2600。

南1局2本場。
崎見が配牌からドラ対子。どのように手を進めるか。
冨本も早い段階で岐路が訪れる。
冨本(南家) 3巡目
 ドラ
冨本はここで打とする。
これは少し意外だった。の場況が良さそうという情報も加味しての選択かもしれないが、これまで効率を重視した手牌進行が随所に見られていた冨本だけに、のペンチャンターツを外すかと思っていたのだが、ここは思い切り良く大きく打点を狙いにいった。
12巡目、大崎が七対子のリーチ。
これに対し、東家崎見が手詰まり。のワンチャンスで、一番通りやすそうな対子のを落とすが、大崎から「ロン」の声。
大崎(西家)
 リーチロン ドラ 裏ドラ
裏ドラが2枚乗り、8000は8600。僅かの点差ながらもトップを走っていた崎見、不運が重なり痛い失点となってしまった。

南2局は大崎が2000・4000のツモアガり。

南3局。
崎見(西家) 8巡目
 ドラ
崎見はトップ目の大崎と16400点差、2着目の吉元とは7300点差の3着目。
もう親番のない崎見。ここはまだトップを諦めちゃいないと、を切ってリーチ。
次巡、崎見の河には力なくが置かれた。………良いんだ。これが得策なんだ。崎見はそうやって勝ってきた。
しかし今日の崎見は、手作りも押し引きも、どこか上手く噛み合わない。
この局は崎見と吉元の二人テンパイで流局。

最後の親の吉元がセットボタンを押す。各家の持ち点は以下の通り。
吉元(東家) 28400
崎見(南家) 20100
冨本(西家) 16000
大崎(北家) 34500
供託 1000

南4局1本場。
9巡目に冨本が2枚目のを仕掛ける。
そして16巡目。常に卓上では平静を保っていた吉元が、この日初めて感情を露にする。
珍しく長考したかと思うと、吉元は悔しさを噛み締めるかのように、笑った。
「……リーチ!」
勢い良く叩き付けられる。放られるリーチ棒。
この時役牌は場枯れ。冨本の河からチャンタ系の仕掛けとも考え辛い。
そして冨本の最終手出しはもポンしていないことから、このは相当危険な牌だと読んだのだろう。
…それでも。この、止めてなんていられない!
勝ちに行くための思索。吉元が勝負に出た。
これはまだイーシャンテンだった冨本がポン。
二人の勝負となったがこれは流局。

南4局2本場。
9巡目、冨本がのポンテンを入れる。
冨本(西家)
 ポンドラ
冨本はどこからアガっても3着浮上。13巡目にテンパイした崎見からがこぼれ、2000は2600。
長い長い5半荘が終わった。

5回戦結果
大崎+53.0 吉元+8.9 冨本▲17.9 崎見▲44.0

(5回戦終了時)
大崎 +98.2
冨本 +46.1
吉元 ▲71.2
崎見 ▲73.1

現女流雀王の大崎が頭一つ抜け出す形となった。

決して楽な展開ではなかったにも関わらず、このスコアを残せるのは、やはり大崎の実力だろう。
史上初の3連覇まで、あと10半荘。

それを追うのが冨本。多彩な攻撃パターンとしっかりした押し引きは、この女流雀王決定戦という大舞台でも引けを取らない。
ただ、勝者のみが評価されるこの世界。ここから巻き返して結果を出すことができるだろうか。

今日はあまり手が入っておらず、厳しい展開を強いられた吉元。しかし才能の片鱗は充分に見せ付けただろう。
ここから完勝し、三者に「敵わない」と言わせることができるか。

そして崎見。今日はこの位置に甘んじているが、このまま終わるはずがない。
持ち前の爆発力で、何度も奇跡を起こしてきた。栄光へのストーリーは、もう崎見の中では描かれているのかもしれない。

昨今、麻雀界のメディア露出も目覚ましく、様々な媒体で麻雀プロの対局を観覧することができる。
女流雀王決定戦も、12月22日の最終日はニコニコ生放送で配信予定だ。
また今回より、Twitterの日本プロ麻雀協会公式アカウント(@ClubNPM)から、試験的に実況ツイートを行っている。
本日女流雀王決定戦1日目の実況は、「東大を出たけれど」で有名なAリーガー須田良規プロによるものである。
この観戦記とはまた違う視点からの4人の戦いが見れると思うので、こちらも是非ご覧頂きたい。

さて、第11期女流雀王決定戦。
最後に笑うのは、いったい誰なのか。
12月22日が楽しみだ。

(文・水城 恵利)

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